北海道OLM3(満足の釣り)
西別川で2日間、つごう28時間も釣りをして大満足。
北海道OLM-3日目(満足の釣り)
3:00起床、今日は最もハードな一日になりそうだ。雨は幸いに降っていない。
今日は西別川さん、藪の高橋さん、ムラサさんという強力メンバーで大物狙いの出
漁となった。いつものようにコンビニに寄りいつものように牧場の中の道を走る。
牧場の真ん中に車を止める。これはもう驚く事も無くなった。そして身繕いして更
に牧場を歩く。河畔林の急斜面を滑るように降りて川面に立つ。かなり下流なので
水量が多い。大きな淵が前に広がっている。ムラサさんが「深さを見ましょう」と
言って淵のほうに歩き出す。「ああ、足が着きませんね・・・」と言いながらいき
なり泳ぎだしてしまった!
これにはびびった。それでなくても今日は「沈」を確信したほうがいいと言われて
いたので、本気で「これはヤバイぞぉ・・・」と思ってしまったのだ。
高巻きを繰り返しながら、胸まである流れを泳ぐように下流に下る。ルアーをキャ
ストするのも大変だ。この深みの底にはどれほどの魚が身を潜めているのだろうか
、ルアーは空しく上層を泳ぐのみだ。
「倒木のきわを狙ってみて下さい」と西別川さんが指示してくれたところへラパラ
のピンクヘッドを投げてリーリングする。その瞬間「ガツン」という衝撃が手元に
伝わった。ガンガンと竿を引くアメマス。「でかい!慎重に!」という声が聞こえ
た。やっとの思い寄せたのは丸々太った40センチにアメマス。やはりいたのだ。
藪の高橋さんのルアーにはなぜかチビアメの猛攻が続く。高橋さんの「もういいか
げんにしてくれえ〜・・」という叫びがこだまする。春の50センチニジマスの祟
りなんだろうとみんなで慰めた。
釣れなくなったので、一旦上がって車で移動し、やや上流に入渓する。藪をかき分
けて川に入ってすぐに倒木の裏側をユラユラとラパラを引くと、グワッと影が迫っ
てきた。フッキングしなかったので再度ルアーを泳がせると今度はいきなりガツン
!!竿がガンガン曲がる。叫ぶ。ムラサさんが振り向く。タモを出してくれる。
タモに入れた瞬間にフックがはずれた。タモに納まった魚体をしばし見とれる。さ
い先良い40センチだった。しかし、後が続かない。粘っては見るのだが20セン
チ止まりしか出ない。西別川さんも首をかしげている。藪の高橋さんがあやうく「
沈」しそうになったりしてワイワイやりながら、結局納竿。熊笹をかき分けて牧場
に上がって見れば車は目の前だ。毎度の事だがこの川の蛇行の激しさは恐れ入る。
3時間も川を下って、上がって見れば上では200メートルも歩いていないのだ。
着替えて車に乗り集合場所の送電線下に向かう。牧場の上を渡る風が気持ちいい。
集合場所には全員が集まっていた。わいわい話して「かつら」へ向かう。今日の昼
食は牡蠣フライ。これは旨かった。
午後は藪の高橋さんがフライをやりたいという事で、昨日の養魚場ポイントへ同行
する事になった。西別川さん、鵜住居さん、ひろしさん、naruseさんは宝くじポイ
ントへ。ムラサさん、shinyaさんは7時間コース下へ。ハミングさん、山男魚さん
Kuny's さん、野村さんはシュワシベツダムへ。最後のチャンスにかけて、全員が
ハミングさんの45センチオーバーを目指して散っていった。
養魚場ポイントの入渓点には車が一台止まっていた。高橋さんはフライで釣る。そ
のまま川に入らずしばらく飛ばす。川は昨日とまったく違って水量も少なく、水色
澄んで透明だった。まったく違う川のようだ。
フライ先行でルアーが一人というのは面白い。ほぼ思ったところで魚が出てくる。
ただ、ルアーを追いかけて来てUターンするのが多いので困る。私はここで35セ
ンチを頭に12〜3尾のアメマスと遊んだ。高橋さんはさすがだ。フライで次々に
ヤマメやニジマスをかける。水が澄んでいるのが良かったようだ。
そのうちに高橋さんが「何だか股ズレが痛いので上がりませんか?」と言ってきた
。ちょうど養魚場のところだったのですぐ脱渓できた。私は満足の3時間だった。
シュワシベツダムでは地元のフライフィッシャーマンが見事なル−プキャストを披
露してライズを狙っている。我々の仲間はダム下の堰堤でチビアメ相手に餌釣りを
しているのだった。山男魚さん、Kuny's さん、野村さんの姿があり、ハミングさん
は車の中で寝ていた。
しばし湖のライズリングとフライマンのループキャストに時を忘れる。
西別川での釣りは終わった。この2日間で実質28時間西別川を彷徨った事になる
。釣果は40センチが2尾、35センチが2尾、30センチ以下は多数。3年目に
してやっと満足いく釣果を上げる事が出来た。ダム湖の鏡のような湖面に広がるラ
イズリングを見ながらこの2日間を振り返っていた。
6:00、宿に帰って温泉に入る。夕食は最後の晩にふさわしく、花咲ガニ1杯付
きの豪華版。ビールを飲み大宴会となった。この2日間の疲れが出て早めに寝た。
ところが、何だか足が重くて目が覚めた。「ウッ???」っと目をこすってよく見
ると、何と山男魚さんが足をつかんでなでている。「うわあああ・・・」飛び上が
ってしまった。うわあ・・・山男魚さんが迫ってくるぅ!うわあ・・・
最後の夜の悪夢だった。