岩手遠野OLM 2日目
猿ヶ石川上流の清冽な流れに岩魚が踊る。
岩手遠野OLM 2日目
早朝5時、寝ている人を起こさないように気をつけながらそっと宿を出て車で釣り支
度に着替える。夕べ藪沢さんがライズを取ったという牛舎前のポイントに行って川を
見る。朝もやの川面には虫の気配も魚の気配もない。
それでもと思ってエルクヘアカディスを流すがまったく反応はない。やはり毛針は夕
方でないとダメなのか・・・早起きは全くの徒労に終わった。宿に帰るとみんなが「
抜け駆けして、まったく〜」と冷たい視線を投げてくれた。
朝食後は猿ヶ石川の上流へ行こうという事になり車に乗り込む。気持ちの良い林道を
上流二股まで走り、ここで別れて入渓した。私は上流に入る。ここは昨日ひらり〜さ
ん達が入った場所なのであまり期待は出来ないかも知れないと言われていた。
猿ヶ石川の上流は広葉樹の林の中を川が流れているという感じで、素晴らしい渓流の
景色を堪能した。水はあくまで透明で、深さが分からないくらい澄んでいる。テンカ
ラでは釣れるかなあ?・・・という疑問も頭をよぎるが、今日はこれで通すのだ。
最初の200メートルくらいはまったく反応がなかった。不用意に踏み込んだ場所で
岩魚の影がサッと走ったのを見て「おお、いるじゃないか!」と思ったものだった。
川が二股に別れていた。迷ったが細い流れの方を選んで釣り始めたら、最初の淵尻で
岩魚が来た。きれいな斑紋を背中にしょった猿ヶ石川の岩魚だった。魚対までも透明
感の強い岩魚だった。棲む場所により色を変える岩魚だがここでもその神秘を見た。
この細い分流がポイントだった。ここで5尾の岩魚を釣った。いずれも透明感の強い
透き通るような印象の岩魚だった。みな、ゆっくり出て、毛針を疑うそぶりも見せず
にパクリとくわえてくれた。本来魚はこういう風に釣れるものなのだ・・・と思わせ
てくれるような素朴な釣れ方だった。
集合時間になったので橋に戻る。藪沢さんひらり〜さんは渋い顔。pontaさん鵜住居
さんはニコニコ。釣果が別れたようだ。しばらく待つうちに井戸掘りさんと野村さん
が戻ってきた。野村さんはやっとセージの0番で遠野の岩魚を釣ったそうだ。井戸掘
りさんがしきりに説明してくれる。フライでは下流の方が良かったようだ。
一端宿に戻って車に荷物を積み替える。ついでに「わらび」の前で記念写真を撮る。
素晴らしい天気だ。ここには後でゆっくり来たいものだと思う。そしてあの夕方のラ
イズを取ってビールで乾杯したいものだ。
昼食は遠野へ向かう途中のドライブイン。ビールとそば。そばがおいしい。
また来年もここ岩手で魚を釣り、こうして仲間と飲みたいものだ。
幹事をしてくれたひらり〜さんお疲れさまでした。そしてありがとうございました。