瀬音の森・源流部会報告5
秩父荒川水系滝川槙の沢・八百谷調査山行
2004. 5. 29/30
●日時:2004年5月29日(土)〜30日(日)
●参加者:吉瀬、関根、高橋、長南、大村(報告者)
源流の現状レポート作成のため資料収集山行を行った。
出会いの丘に集合し国道140号線パイロット道路、山道を歩き槙の沢のテン場に到着。30日の降水確率が高かったので1日目に調査を済ますことにして槙の沢下流部から八百谷(はっぴゃくだに)へ向かい、渓流や周辺の森林の現状を調査した。
2日目は予想に反して好天に恵まれたため槙の沢の上流部についても調査を行った。
両流域とも森林伐採による影響で至るところに崩壊地が見られた。特に槙の沢下流部は新しい斜面崩壊や大きな氾濫原が形成されている。
八百谷は小規模の渓流なので崩壊による土砂で淵や瀬が埋まってしまったところもあった。一昨年に入渓した時よりもこの現象が進行しているように感じた。
一方、伐採の行われていない森林では沢沿いにシオジ、ケヤキの大径木やサワラ林、尾根筋にはヒノキ林が見られた。
渓流内の古い土砂堆積地にはシオジ、カツラ、ケヤキ、カエデ類、シデ類、ヤナギ類などが構成する渓畔林が成立しているところもある。しかし、新しい土砂堆積地ではモミ、ツガ、ヒノキ、シオジ、サワグルミ、シデ類、カエデ類が侵入しているものの、そのほとんどがシカに採食されおり渓畔林の成立を妨げている。
イワナは在来種を地元の人や山仕事で入林した人が移植したもので世代交代をしているのが確認された。
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準備をしてこれから出発 |
滝川に下る山道で見つけたマシュマロのようなマスタケ |
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槙の沢下流の氾濫原 |
槙の沢下流の新しい崩壊地。流れが堰きとめられていた |
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年輪測定用にドリルで穴を開ける和也さん |
ウワミズザクラの木に熊棚が2つあった |
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伐根から萌芽しているカツラ |
渓畔に残っているケヤキの大径木(長南さん) |
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何人の人が此処を通ったのだろう(八百谷出合) |
八百谷の崩壊地。渓流も埋まっている |
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落ち込みを釣査する猫さんと長南さん |
安谷さん |
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ゴルジュを釣る関根さん |
今年孵化した稚魚がいた |
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乾いた流木はよく燃えた |
チチブイワナを釣ってご満悦の猫さん |
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槙の沢の上流部。緑が鮮やか |
槙の沢の上流部にて |
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クワガタソウの花が咲いていた |
ヒロハコンロンソウの花も咲いていた |
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バケモノ滝 |
切り立った尾根のヒノキ林を下ってテン場に帰る |
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バケモノ滝巻き道のヒノキ |
テン場を後にして帰路につく |