【間伐材でコンポストトイレを作ろう】5


壁とドアが出来上がり、一応完成した。



2003. 5. 24/25



5月24日(土)25日(日)の二日間、小菅のトイレ工事の仕上げをしました。好
天に恵まれ作業は順調に進みました。今回は壁の仕上げと、あきおさんが作ってくれ
たドアを取り付けて完成させることが目的でした。コンパネ2枚を張ったドアはとて
も重く、支えの角材が持たないだろうということになり、せっかく張ったコンパネを
片面だけ剥がしました。こうして軽くすれば柱の角材に負担をかけずに設置出来るは
ずです。                                  

すみ放のさいとうさんとカワニシさんにドアを軽くしてもらってます。 床板がたわまないように中心に横ログを組み込むことにしました。

午後は壁張りをしました。当初、もう少しログを積む予定だったのですが、面倒くさ
くなりコンパネを張ることにしました。柱が斜めになっているので、水平を出してコ
ンパネをカットするのが大変な作業でした。やはり基礎は重要です。基礎が外側に膨
らんだ分柱が斜めになり、垂直線が無い建造物にはあらゆる加工が複雑になってしま
います。とはいっても基礎を直すことも出来ず、現場合わせでやるしかありません。

ここでコンポストのシステムについて書きます。コンポストトイレの栽下段にはコン
クリートをこねる時に使う「プラ舟」を置きます。ここに雨水が入らないようにしな
ければなりません。その中一面にコンポストとなるおが屑を敷きます。そしてレンガ
3個を置き、その上に40リットルの漬け物樽を置きます。これが便壺になる訳です
。この漬け物樽は底に穴が空いており、小水はプラ舟に落ち、そこで蒸発します。漬
け物樽には20センチくらいのコンポストとなるおが屑を入れて置き、用を足した人
はその上に室内に置いてあるおが屑を撒きます。トイレットペーパーの使用は最低限
にする必要があります。紙は分解しにくいのです。こうして溜まったコンポストは一
年に一回攪拌して処分します。しっかりした堆肥になっているので、畑に撒くには最
高の肥料です。                               

下にプラ舟、中に漬け物樽が見えます。 ドアの代わりにレジャーシートを張りました。

初日の夕方、壁を張り終えました。ドアはまだついていません。とりあえずレジャー
シートを張ってドア代わりにしました。二日目の朝からドアの加工に入りました。ド
アはコンパネを片側剥いだにもかかわらず、まだかなりの重量です。そこで枠の中を
くり抜くことにしました四角に窓のようにくり抜くのでは面白くありません。瀬音の
森らしく葉っぱの形に切り抜く事にしました。10ミリのコンパネを葉っぱの形に切
り抜くのは大変でした。                           

ドアの上部を葉っぱ型に切り抜くゆうさんと長南さん。 こんな形のドアが出来ました。

そして午前中いっぱいかかってトイレは一応の完成をみました。ドアには鍵が付けら
れ一般の人には使用できないようになっています。あとは入り口のステップ作りと下
部の目隠しを残すだけとなりました。使用する自体は問題ありませんので、完成と言
っていいと思います。実際に使用しての改良点も出てくると思いますが、ひとまずこ
こで終了です。                               

山を登り下から見上げるトイレです。 ドアには鍵もついています。