瀬音北海道OLMの2日目
2日目は虎モードで釣りをしたのですが・・・
2日目:曇り時々雨
3時半起床。眠たい目をこすりながら釣り支度をする。今日は西別川さん、西さんと3
人で中春別橋からムラサポイント迄を釣るというコースに入ることになっている。今日
の西別川さんは虎モードで、いかに我々が眠かろうと容赦はなかった。2台の車は真っ
赤な朝焼けを見ながらひたすら釣り場に向かって走った。ムラサポイント入り口に車を
デポし、入渓点の橋に急ぐ。朝焼けが真っ赤で素晴らしい美しさだった。朝焼けは天気
が崩れる前兆という、ちょっとイヤな予感が頭をよぎった。
身支度をして橋の横から川に入る。とうとうとした下流独特の流れに漂いながらロッド
を振る。ガツンッ!という当たりで綺麗なヤマメが釣れた。ポンポンとヤマメが釣れて
「幸先いいぞ!」と思ったらその後がまったく続かない。朝早いせいなのか魚の反応が
無い。西別川さんもしきりに「おかしいなあ」と首を傾げている。西さんも私もあまり
の反応の無さに集中力を無くしていった。そんな時、大きな当たりがあり、バットまで
曲がるようなファイトを見せたのだが途中でラインブレイク、残念だった。
宿で準備してくれたおにぎりを食べて、気を取り直して川に入るが、相変わらず渋い。
暗い空から雨が落ちてきた。合羽の無い西さんはちょっと寒そうだった。泣きっ面に蜂
とはこのことか。西さんと二人で先行していたら、後ろで西別川さんがバシャバシャと
水音を立て「おっ、いいヤマメだ」。すぐにまた後ろでバシャバシャと水音がして「お
お、今度はアメマス!なかなかの型!」の声、いいなあと内心思っていた。ところがす
ぐにまた水音がして今度は「おお!ニジだ!」の声に思わず振り返ってしまった。見る
と30センチはありそうなニジマスをぶら下げてニッコリしていた。二人が釣った後で
3連チャンをやられるとさすがに凹むなあ・・・まあ、腕の差なんだけど。
ムラサポイントを抜け、結局パッとしないまま脱渓。脱渓前に対岸の倒木に大量のタモ
ギタケを発見し、持ち帰れたのが大きな収穫だった。このタモギタケは宿で何か調理し
てもらおうということになった。脱渓してデポした車に戻る途中、西別川さんが急に「
あっ、車の鍵が無い・・・」とつぶやく。鍵を入渓点の車に忘れてきてしまったのだ。
まあ、近い距離なので歩いて入渓点まで戻った。
着替えて一旦宿に戻る。薮の高橋さん、安達さん、山男魚さんは炭焼き小屋コースに入
ったのだが山男魚さんの沈で早々に撤退し、送電線コースに入り直したが、やはり釣れ
なかった模様。昼食は「かつら」で食べようということになり、車で移動する。今日は
牡蠣フライを食べた。相変わらずここの料理は何でも美味い。午前中の結果が悪かった
ので話は盛り上がらず、午後は反応の悪い下流に見切りを付け、上流の観山橋コースに
西さんと入ることになった。西別川さんと薮の高橋さん、安達さんは自衛隊裏コースに
入ることになった。山男魚さんは宿でお休み。
観山橋の横に車を止めて、身支度をして入渓する。下流と違って水が澄んでいて何だか
調子が出ない。あまりに透明な流れにルアーがはっきりと見えて魚の影はまったく見ら
れなかったからだ。釣り下りながら益々その「釣れそうもない気配」が濃くなった。そ
こでルアーをイエローラパラから西別川さんにもらったブルーバックに変える。これで
少しはルアーが魚らしく見えるだろう。
木の枝が水面に垂れている場所で粘った。奥にルアーを送り込んでロスト覚悟でアクシ
ョンをかける。ゴンッという当たりが竿に伝わった。大きく合わせ、抜き上げると25
センチ程のアメマスだった。西さんが先行しているので小場所を丹念に攻めたのが良か
ったようだ。よし、魚はいる。俄然釣る気になってきた。木が被さっている大きなカー
ブの深い淵で奥からルアーを引いてきて、ピックアップ寸前にガツンッという当たり。
ゴン、ゴン、ゴンと竿先を絞ったのは30センチ強のアメマスだった。
直線の深瀬の中央に沈んだ倒木がある、何か気になるポイントだった。先行する西さん
もここは絶対にやっているはずなので、ていねいに倒木周りにルアーを泳がせる。流し
終わったところで反転したルアーが消えた! 手元にゴンッ!!という重い当たり、魚
体がギラリと反転し、巨大な魚が見えた。「デカイッ!」竿先をグングンと絞り込む。
その魚は紛れもなく40センチオーバーのアメマス。何度も流心に走るのをやっとの思
いで手元に寄せた。西さんが下流から重い流れに逆らって戻ってくれて写真を撮ってく
れた。今回の大物アメマスは堂々とした幅広の猛々しい顔立ちの大アメマスだった。
脱渓点はドナルドソンの養魚場跡地。養魚場の木橋を木陰に発見した時はほっとした。
この目印を見のがすと脱渓出来なくなる恐れがあるのだ。帰れなくなるのはいやだった
ので心中必死になってこの目印を見のがすまいとしていたのだ。あるかないかの道を辿
り、建物が見えてきたときにやっと安心した。途中のシュワンベツダムでひと休みして
写真などを撮り、車に到着したのが4時、着替えて宿に帰ったのが5時半だった。
自衛隊裏コース組はまだ帰っておらず、山男魚さんが一人で休んでいた。すぐに温泉に
入り、缶ビールを飲む。風呂上がりのビールはじつに旨い。ビールの後は夕べの飲み残
しの赤ワインなどを飲んでまったりしているところに西別川さん達が帰ってきた。どう
もパッとしない釣果のようで、景気のいい言葉が出ない。西別川さんの「今年は渋いね
ぇ〜〜」という言葉がその状態を言い表していた。
夕食は食堂で食べる。宿から特大のハナサキガニと鮭のホイル焼きの差し入れがあって
ビックリ。おまけに昼に採ってきたタモギタケがおいしいみそ汁になって出てきた。こ
んなにサービスしてもらっていいんだろうか。こうなれば沢山飲み食いしなければ、と
ばかり色々注文して飲んで食べる。満腹になったところで計算してもらうと2500円
これは安い。う〜〜む、今回も太って帰ることになりそうだ。
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