北海道の自然と人情に感謝
北海道OLM3日目
楽しい時間はあっという間に過ぎ去って、最後の釣りになってしまった。
北海道OLM3日目
02年北海道OLM3日目
今日もひろしさんの声で目が覚める。「お〜い3時過ぎてるよ〜行くよ〜」よくまあ
朝の3時だというのにあんな爽やかな声が出るもんだ。荷物を持ってオプティさんと
一緒にゲートに向かって歩いた。まだ暗い森からカッコウ、ツツドリ、ホトトギスの
声がしきりに聞こえる。托卵型の鳥が勢揃いしているようだ。二人で鳥の話などをし
ながらみんなを待った。ウグイスやアカゲラの声もしきりに聞こえる。
今日はひろしさん、ハミさん、かわらひわさんの4人で、昨日入り損ねた中春別町コ
ースに入る。コンビニで食料を調達してすぐ川に向かう。かわらひわさんの車を下流
の橋にデポし、4人で上流の橋に移動し、入渓する。昨日パールホワイトで大物をか
けたので、今日も同じラパラでやる。入渓後しばらくは魚がいないので飛ばす。20
分くらい歩いたところから慎重に投げるようにした。ところがアタリがない。ルアー
を追う魚の影もない。先行するかわらひわさんの竿も目立った動きはない。
どうにも仕方ないのでルアーをラピッドモンカゲイエローに変えた途端、いきなりア
メマスが出た。25センチくらいのまあまあの型だ。これで俄然やる気になった。そ
の後ひろしさんやハミさんも釣れだし、まあまあの型を上げていた。私はここで今回
最高の型36センチのアメマスを釣った。これが最高というのも何だか寂しい話だが
仕方がない。前日のニジを上げていればと今さらながら悔やまれる。
脱渓近い場所でかわらひわさんが大きなヤマメを釣った。藪の中から釣り上げたその
ヤマメは西別川独特の太いヤマメだった。全員まあまあの型を上げて満足の顔で脱渓
し、キャンプ場に向かう。今日はコテージをきれいにして11時までにチェックアウ
トしなければならないのだ。キャンプ場のコテージに戻り、寝袋やマットレスをかた
づけて、冷蔵庫の中のビールを持ち出して外のテラスで飲んでいた。クロさんがラー
メンを作ってくれたのが美味しかった。坂本さんやオプティさんが帰ってきて、いろ
いろ話を聞かせてくれた。この時から話題は自然にわたるさんに何とか大物を1尾釣
ってもらいたいという話になっていった。西別川さんに寄せる期待が大きくなった。
みんな集まってゴミを片づけて荷物を車に積み込む。自然に車割りになって行き、午
後は誰と組んでどこに入るかを検討する形になった。私はshinyaさんの車に荷物を積
みこみnaruseさんと3人で自衛隊下コースに入る事になった。最後の掃除をしてコテ
ージに鍵をかけ、チェックアウトする。そのまま全員で「かつら」に向かう。やはり
昼食は「かつら」に限る。
今日はエスカロップを頼む。全員一斉に注文したものだから、出来上がるまでに時間
差が出来てしまい、待っているうちに眠くなってしまった。連日3時起きなのだから
無理もないところだ。岩田トーシローさんは壁にもたれて寝てしまった。わたるさん
と西別川さんは最後を最下流で締めることに決まったようだ。大物一発の結果を期待
したい。一年ぶりに食べるエスカロップは美味しかった。一度はこれを食べないと西
別川に申し訳ないような気になっている。エスカロップは西別川の味なのだ。
2台の車は牧場の中を走っていた。この牧場の左側に川があるとのこと。naruseさん
の車を下流にデポして上流から入渓する。入渓といってもすぐに川がある訳ではなく
、未だ刈り取ってない採草地を延々と歩かなければならないのだ。やっと牧草地を突
っ切ったと思ったら崖の下にはまだ延々と牧草地が続いている。ここも突っ切るのだ
そうだ。いやはや毎年の事ながら西別川へのアプローチには驚かされる。
崖を下って川に到着した。目の前に大きなプールが青黒く水を横たえている。naruse
さんと二人で何度もルアーを投げたが反応がないので、そこを突破して下流へと下る
。ところが、その場所でshinyaさんがいきなり30センチオーバーのアメマスをバシ
ャバシャいわせている。これにはnaruseさんと顔を見合わせてあきれてしまった。
二人は私が昨日大物をバラした事に同情してくれて、今回はずっと先行していいと言
ってくれた。言葉に甘えて先に行かせてもらう。しばらくアタリがない状態が続いた
。どうやらかなり渋い状態のようだ。人が多く入る場所なのかもしれない。それでも
先行している強みか、型の良いアメマスやヤマメが何本も釣れた。自分でかけた魚を
写真に撮るのは何とも面はゆいのだが、こればかりは仕方がない。25センチほどの
ヤマメと35センチのアメマスの写真を撮った。40センチ近いアメマスもかけたの
だが手元でバラしてしまったのでカウント出来なかった。
ニジは最後まで出なかった。時間になって上がる時、最後の西別川を振り返って見た
。また来年来るから・・・よろしく。
道路を歩いてデポしていた車に戻り、3人で上流の車まで走る。そこで着替えて西別
川の釣りが終わった。車は尾岱沼のシーサイドホテルを目指して走る。最後の夜は温
泉につかり、ホテルの宴会で締めようという計画だ。回数を重ねるとこういった計画
はほぼ完璧に近いものになる。幹事の西別川さんに感謝しなければならない。途中の
車内でshinyaさんといろいろな話が出来て楽しかった。何だかあっという間の3日間
だったとしみじみ話しながらうなづき合った。
ホテルにチェックインして部屋で着替え、さっそく温泉に入る。みんな揃っていて声
を掛け合う。最後の釣りの興味はわたるさんが釣れたかどうかだったが、まだ帰って
きていないようで、みんなが気にしていた。オホーツク海を見渡す露天風呂も一年ぶ
りだ。思いっきり手足を伸ばすと、この4日間の疲れが手や足の指の先から流れ出す
ようだ。最高の気分だ。クロさんが来たのでわたるさんの状況を聞く。25センチの
ニジを釣ったとのこと。また、大物を2尾バラしたとのこと。まあ、バラシも釣りの
うちだから、大物に巡り会えて良かった。ほっとした。
最後の宴会は大広間にズラリと勢揃いした料理を前に始まった。西別川さんの挨拶と
乾杯。温泉に入った後の生ビールがじつに旨い。岩田トーシローさんはすでに次の生
ビールを10杯頼んでいる。ホタテが焼かれ、活ホッカイシマエビが刺身用に出てく
る。次々に料理が運ばれてすぐに満腹になってしまう。ビールの次は焼酎が作られて
回ってくる。誰彼と無く席を移動して話が弾む。酒の周りに輪が出来て、山男魚さん
と藪の高橋さん、わたるさんがその中心にいる。山男魚さんはハミさんに絡み、ズボ
ンを降ろしたりと今日も絶好調。暴走はもう止まらない。
寝不足がピークで部屋に帰って寝ようと思い、そっと宴会場を抜け出して二階に上が
る。部屋に入ろうとしたら向かいの部屋から出てきたひろしさんにつかまった。60
センチアメマスのような腕でつかまれて「kurooさんまだ早いでしょ!これからです
よ!」とずるずる引きずられて宴会場へ逆戻り・・・「ラフロイグの57度を飲んで
もらわなくちゃね」とひろしさん。逃げるタイミングが悪かったとあきらめた。
ラフロイグの57度の焼けるような強さを喉で実感し、焼酎で中和しようとチャンポ
ンで飲む。「もうどうなっても知らないぞ〜〜〜〜」
てな事を叫んだかどうだったのか、どうやらその場に倒れて寝てしまったらしい。み
んなに起こされた時は宴会が終わった時だった。這うようにして2階に行き、泥のよ
うに寝てしまった。
翌朝7時までぐっすり寝て、朝風呂に入った。オホーツクを望む露天風呂はじつに気
持ちいい。汗をふいて食堂に行く。食堂にはすでに朝食の準備ができていて、すぐに
食べ始めた。アサリのみそ汁がじつに旨い。かわらひわさんがみそ汁のお代わりを頼
んでくれた。ありがたい。
食後は荷物の片づけ。私は荷造りしてここから自宅まで送ってしまう。身軽になって
玄関に集合し全員の集合写真を撮る。ホテルのお姉さんありがとう。4日間のOLMが
終わり、参加者はそれぞれの帰途につく。また来年もここで会いたいものだ。素晴ら
しいOLMを演出してくれた幹事の皆さん、北海道メンバーの皆さん、本当にありがと
うございました。北海道の自然と人情に感謝感謝の4日間でした。
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