瀬音の森ニュース 2


メグスリノキ苗木大量増殖



1998.9.14



白瀧さんからの情報 (1998.9.8. 毎日新聞夕刊 埼玉中央版より)         

埼玉県農林部林業試験場は、バイオテクノロジーの手法である茎頂培養(茎の先端組織を
使った試験管内増殖法)で、増殖の難しかった薬用植物「メグスリノキ」の苗木の大量増
殖に全国で初めて成功したとのこと。                       

この木はカエデ科の落葉高木で大きくなると20メートルにも達する。埼玉県内では秩父
地方の標高700メートル以上で見られる木で、昔から目薬として葉や樹皮を煎じて飲ん
だり、洗眼したりしていたのでこの名がついたもの。最近では肝臓病やがん細胞増殖抑制
の効果も認められている。                            

メグスリノキの結実は年毎に多いときと少ない時があり、また中身の入っていない実も多
く、また、発芽までに2〜3年もかかるので苗木を安定供給するのは難しい状況だった。
一時期の健康ブームで自生している苗木が持ち去られたり、成木の樹皮を剥がされて枯れ
てしまう木も多かった。(ご承知のように樹皮を丸く剥がすと水脈が断たれ、木は枯れて
しまう。)メグスリノキは紅葉が美しく、緑化木としての需要も見込まれるため、林業試
験場では「将来は苗木の一大供給地にしたい。できれば有効成分だけを取り出す技術も確
立したい」と話している。                            

瀬音の森にもメグスリノキの森を作れるかも知れませんね。秋の紅葉の美しい森になりそ
うです。