瀬音の森ニュース 259


妙高山菜勉強会



2013. 5. 18,19



妙高高原の山荘で山菜勉強会と間伐を行った。


  5月18日(土)と19日(日)の二日間、妙高高原の山荘で山菜勉強会が行われ
た。まあ、勉強会という名の飲み会でもある。                 

 山荘までの道が荒れていて、レガシィでも大変だった。            
 今回は山菜の採集の他に間伐をするという事で、チェーンソーや斧を持参しての参
加になった。毎年行われているのだが、私は久しぶりの参加になる。       

朝の八時前に山荘に到着。周辺の山菜を探して回る。 下の杉林でたくさんのシオデが採れた。これは珍しい山菜だ。

 参加者は長南さん、鵜住居さん、NAKANOさん、クロさん、安谷さん、うらべに
さん、と私の7名だった。安谷さんとうらべにさんから到着が昼頃になるとの連絡が
入り、山菜採りを先にやることになった。                   

食べ頃のウド。クロさんが発見した。 コゴミは大量にある。いくらでも採れる。

 午前中に山菜の採集。いつもの林道を上って行く。途中でウドやコシアブラ、ゼン
マイ、ワラビを採集。斜面を下りてコゴミの原に到着。笹藪で根曲がり竹を収穫。 
 コゴミはほとんどが開いていたが、まだたくさん残っていて大収穫。アサツキもこ
こで収穫。林道途中でハンゴンソウを採る。                  
 林道を上り、尾根に出ると風が涼しくて気持ちいい。尾根の林道でコシアブラや山
葡萄の新芽を収穫。ぽつりぽつりと細いワラビが出ている。           
 今回は山ウド、シオデ、山葡萄の新芽、根曲がり竹などいつもと違う山菜がたくさ
ん採れた。いつもメインになるタラの芽やコシアブラは一週間遅かったか…という感
じだったが、食べるのには問題なかった。                   

コゴミを採り終わってひと休みのメンバー。風が気持ちいい。 林道横で、コシアブラの新芽を採る長南さん。

 昼に山荘に戻り、午後の間伐作業に入る。今回は見通しを良くするために、杉とカ
ラマツを間伐する。                             
 杉は根曲がりで太く、倒す方向が難しいもの。チルホールを使って強引に引き倒す
方法を使った。皆さん、慣れた手つきでチルホールをセットする。        
 慎重に受け口を切り、追い口を入れる。ツルを残して、チルで強引に引く。   
 杉は轟音とともに倒れた。すぐに薪割り用に玉切りする。           
 安谷さんがチェーンソーを持参してくれたので、二人で玉切りした。      

チルホールをセットする参加者。滑車で角度を変えて安全に引く。 倒したカラマツは幹の中央が腐っていた。こういう木は危ない。

 次は細いけれど背の高いカラマツ。倒す方向が山荘の横で、1メートルくらいしか
開いていない。                               
 これもチルホールで引き倒す方法を使う。追い口にチェーンソーの刃を入れた瞬間
に「パキ!」っと音がしたので、すぐに飛び下がる。幹に腐れが入っていて空洞だっ
た。切りすぎないよう、慎重に刃を入れ、あとはチルで引き倒す。        
 狙った方向に倒れたので良かった。                     

 その後は薪割り。カラマツは割れないので、杉を割った。一時間ほどで全部割り終
える。                                   

カラマツの玉切りをする安谷さん。 分類し終わった山菜。これをこれから料理する。

 買い出し組と、山菜料理組に別れて作業。私は山菜の分類とゴミ取りをする。  
 料理は安谷さんとうらべにさんがほとんどやってくれたのでありがたかった。  
 買い出し組が戻った。途中でウドとタラの芽を採っていたそうだ。       

 料理が出来た。チーズかけウド、コゴミの和え物、木の芽の巣ごもり、アサツキぐ
るぐる。                                  
 天ぷらは、山葡萄の新芽、タラの芽、コシアブラ、ウド、ハンゴンソウ(これは強
烈だった)、イタドリ新芽などなど。                     
 お酒はまずビール、そして日本酒、源作の赤ワイン、イチロウズモルトなどなど。

天ぷら名人・安谷さんが大量の天ぷらを揚げてくれた。 まだ明るいうちからみんなで食う。


ウドのチーズかけ。ねっとりと旨い。 木の芽の巣ごもり。木の芽とはアケビの新芽のこと。

 食べて、飲んで、お腹いっぱいになって外の焚き火で暖まる。         
 レッズが6対2で勝ったというニュースに雄叫びを上げる。大声で歌う。    

源作の赤ワインとイチロウズモルト20年。どちらも秩父の酒。 焚き火の回りで雄叫びを上げる男、約一名……

 もうなにがなんだか分からない。                      


 朝、少々頭が痛いのをがまんして起きると、すでに皆さんは焚き火の回りで爽やか
な談笑中。なんだかひとりだけ深酒したようだ。                
 しかたないので、缶ビールを出して朝プシュ。                
 飲んでいるうちに頭がすっきりしてきた。                  

NAKANOさんが焚き火を熾してくれた。 みんなが焚き火の回りに集まる。

 朝食も安谷さんとうらべにさんが作ってくれた。               
 まずは、根曲がり竹、ウド、ベーコンパスタ。そして、根曲がり竹、ウド、サバの
味噌汁。                                  
極めつけは、コシアブラご飯のおにぎり。どれも全部、じつに美味しかった。   
 山菜料理で、うらべにさんの右に出る人はいないのではないだろうか。     

うらべにさんが作ってくれたパスタ。 焚き火の回りでみんな、黙々と食べる。


おにぎりを作ってくれたうらべにさん。 鍋には根曲がり竹、ウド、サバの水煮が入った味噌汁が。

 クロさんが用事で先に帰る。山荘の片付けと掃除、火の始末をして集合写真。  

なんと言ってもこれが旨い。コシアブラご飯のおにぎり。 片付けと掃除を終えて、みんなで集合写真。(クロさんぬき)

 今回も楽しい勉強会でした。皆さん、ありがとうございました。