瀬音の森ニュース 261


小菅の間伐



2014. 1. 11



久しぶりに小菅で間伐をして、山小屋の状況を確認した。


   1月11日の土曜日、久しぶりに小菅で間伐や薪割りをしてきた。        
 参加したのは野村さんと野村さんの友人二人。今野さんと穴吹さんが間伐をしてみ
たいということから急遽、野村さんから連絡があって間伐をすることになった。  
集合場所の駐車場は雪で真っ白。おまけに寒いこと寒いこと。 間伐の道具を持って山登り。久しぶりの小菅での間伐だ。

   朝はとにかく寒かった。待ち合わせ場所の駐車場は真っ白い雪が残っていた。船木
山荘もだいぶ傷みが激しくなっている。ベランダが落ちているので、利用も難しいか
もしれない。もうしばらく使っていないようだ。                
 到着が遅れている二人を残して、野村さんと二人で道具を持って山登り。    
 大汗をかき、それでも休憩なしで山小屋まで登り切る。久しぶりの山小屋だ。  

 山小屋は以前と変わらずに立っていた。外見の傷みはない。山側の雨樋が壊れてい
た。デッキにはブルーシートがかけられているので状態は良好だ。デッキの柱の基礎
が腐りかけているようで、グラグラする。補強が必要かもしれない。       
 カギが錆び付いて開かないと言われていたのだが、普通に開いた。後で聞くと、前
回ここに来た穴吹さんと今野さんがCRCを吹きかけてくれたとのこと、それが効いた
のかもしれない。しかし、念のために新しいカギに交換しておいた。番号は前と同じ
にしておいた。                               
山小屋は変わらぬ姿で立っていた。山側のトイは壊れていた。 内部の写真。台所道具もきれいに片付いている。

奥側の写真。壊れたギターは今回燃やした。 二階はきれいな状態で保たれている。電気も点く。

棚はネズミの巣になっていたよう。全部処分したい。 壁もきれいに整頓されている。掃除してくれた二人に感謝。

   中はきれいに清掃されていて、片付けられていた。これは今野さんと穴吹さんが最
近来て、山小屋の中を掃除してくれたのだそう。ありがたいことだ。       
 ネズミの糞の跡を拭き取れば普通に使えそうだ。中の傷みはなく、一安心。棚の道
具類を処分すればきれいになりそうだった。                  

 寒かったので焚き火を始める。薪も枯れ枝もたくさんあり、燃やすものには事欠か
ない。                                   
 一休みして水場のチェックに行く。大きく崩れた水場だったが、幸いなことに水は
流れている。以前に作った集水器具が残されていたので、それを使って水を集めると
パイプから水が出てきた。しばらく置いて濁りが納まれば水は使える。      
 付近の枯れ枝を集めて山小屋に運び、燃料にする。枯れ枝はいくらでもある。  
焚き火をする。久しぶりの焚き火にすっかりまどろむ。 やっぱり、焚き火はいいなあ。

   今野さんと穴吹さんがやってきた。今野さんは自分で飼っている鷹と一緒だ。名前
はホー君、南米産の鷹とのこと。今はまだ訓練中で、実際に狩りをしたことはない。
 小菅の山小屋は周辺に人がいないので訓練にいいのだとか。初めて間近で見る鷹の
美しいこと。ホー君もつながれたJICKYフェンスでおとなしくしている。     
今野さんが飼っている鷹のホー君。訓練も兼ねて連れてきた。 今野さん。

   四人が揃ったので今日の目的だった間伐をする。細いヒノキ二本を切り倒し、玉切
りする。今日は初めてなので軽い作業だけにした。薪作りのための間伐だ。    
 午前中の作業はそこまで。焚き火を囲んで昼飯。思い思いの食事時間。焚き火を囲
んで若い人と話すのが楽しい。                        
 二人ともアウトドアの経験が豊富なようで、手際よくバーナーで湯を沸かし、カッ
プラーメンを食べている。焚き火で冷たいおにぎりを焼いて食べる。暖かい物が美味
しい。                                   
念願の間伐をする穴吹さん。今回は薪用に二本倒した。 チェーンソー使って玉切りする穴吹さん。

二本のヒノキだけでこれだけの玉が出来た。 昼休み。焚き火の周りで思い思いの昼飯。網でおにぎりを焼く。

   午後は薪割り。玉切りしたヒノキを割って薪にする。ここでは穴吹さんが大活躍。
ほとんどの丸太を一人で割った。素晴らしい。                 
 薪を割りながら、どんどん薪小屋に積む。乾きやすいように割り面を上にして積む
と、白い薪がどんどん積み上がる。薪小屋に薪がいっぱいある充実感。こんな感覚を
久しぶりに思い出させてもらった。                      
おとなしく見守っているホー君。眼が本当に美しい。 薪割りをする穴吹さん。ほとんど一人で割る大活躍。

いつ以来だろうか? 薪小屋に新しい薪が積まれたのは。 若い人の参加は嬉しいもの。穴吹さんと今野さん。

   薪割りを終え、焚き火でまったりする三人の横で、ホー君の訓練をする今野さん。
エサは冷凍のウズラを解凍して使っている。遠くから今野さんの腕めがけて飛んでく
る鷹の格好良さ。何とも言えない美しさがすばらしい。             

 久しぶりに薪小屋に積まれた新しい薪を見ていると、またここに通うのもいいなあ
……なんて思い始めた。何と言っても、ここは「瀬音」の原点だ。        
焚き火の良さを実感した今回の間伐。やはり焚き火はいい。 最後まで焚き火でまどろみ、この後は小菅の湯に向かう。

   自分たちの手で作った山小屋だから、ここで焚き火をするだけでもいいし、宴会す
るだけでもいい。小屋の中もきれいに掃除されている。消臭さえ出来れば快適な山小
屋だ。食器などは問題なく使える。また、ここで鍋料理を囲みたいものだ。    
 次回は泊まりに来ようかと思う。                      

 久しぶりの焚き火は、体の奥に眠っていた自分の原点を目覚めさせてくれた。  
 本当に焚き火はいいものだ。