瀬音の森ニュース 277


小菅の山小屋を解体



2019. 11. 23



雨の中、小菅の山小屋解体作業が行われ18年の歴史に幕が下りた。


 11月23日と24日、予定していた小菅の山小屋解体作業が終わった。参加してくれ
た皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。解体作業に参加してくれたの
は、JICKYさん、斎藤さん、ミクさん、NAKANOさん、加藤さん、イナさん、長南さん、
kurooの8名だった。                               
山小屋に到着してすぐに雨対策にブルーシートを張る。 水場水を組みながらJICKYさんと話す。雨が降って来た。

 前日の朝からJICKYさんと山小屋に入る。予報は一日雨予報。デッキにブルーシートを
張って、水を確保したところで雨になり、山小屋の中での作業になった。       
 内部のものを全てデッキに出して整理する。二階の窓を外してまとめて梱包する。ガラ
スがあるので重い。工具箱や食器箱などを整理してまとめる。荷運び用の背負子を二台作
る。ここで暗くなり、デッキの上に耐火煉瓦を並べてブルーシートの下で焚き火モードに
なる。そのまま夕飯を食べて焼酎のお湯わりを飲んで色々話す。9時頃には寝た。   
ブルーシートの下で焚き火を始めた。 寒い夜で、焚き火がありがたかった。

朝飯は煮込みラーメン。おにぎり一つをおじやにした。 起きた時は雨が上がっていたのだが・・

 23日、朝は雨が降っていなかった。良かったと思ったのだが、作業しているうちに小
雨が降り出し、結局一日止まなかった。最初に登って来たのはNAKANOさん。瀬音の森の
黄色いヘルメットをかぶって登って来た。懐かしい色だ。次に登って来たのが斉藤さんと
ミクさん。久しぶりに会うミクさんがすっかり大人になっていたのにびっくりした。  
駐車場に二台の車。右の車がNAKANOさんの車。 NAKANOさんが登って来て解体の作業が始まった。

ドアを外して運んでいるところ。猫さんのドアを外した。 ドアがなくなった山小屋。いよいよ解体だ。

 作業は屋根の解体から始まった。スレートをバールで剥がすのだが、しっかり貼ってあ
るので大変な作業になった。途中でイナさん、加藤さんも登って来て、全員で屋根と格闘
する。スレートの下に貼ってある防水シートがまた難敵で、屋根のコンパネを剥がすのに
全員で大汗をかいた。                              
屋根のスレートを剥がし始めた。 窓を全部外して窓枠も外した。見通しが良くなった。

JICKYさんがドアの柱を外そうとしている。 外したガラス窓を破れないようにシートで梱包している。

屋根のスレート剥がしが難航している。 斉藤さんもバールを持って奮闘している。

両手でバールを振り続けるのは結構な重労働だ。 みくさんはまるで軽業師のように作業する。

みくさんの活躍がおじさんの奮起を促す。 屋根のスレートも防水紙もしっかり貼ってあるので大変。

JICKYさんは大活躍だった。 防水紙が剥がれないのでカッターで切り、板ごとを外すことにした。

イナさんと加藤さんも到着し、すぐに作業に参加した。 屋根板を剥がす。全員の力を合わせる。

屋根板を剥がすのは重労働。腕の筋肉が震える。 休憩を取りながらの作業。イナさんも休む。

山側の屋根板を剥がし終わった。 小休止しながら片方だけになった屋根を見上げる参加者。

雨が激しくなって来たが、今更やめるわけにはいかない。 片側がなくなった屋根はなんだかスッキリしている。

山小屋を正面から見る。半分屋根がないのが何か変だ。 これからどうするかJICKYさんと相談している。

 山側の屋根板を外し、谷川の屋根をどうするか相談する。結果、垂木を残して支柱を切
り離し、最後に垂木を切れば屋根が水平に倒れるだろうということになった。チェーンソ
ーで支柱を切り離す。垂木を左右から切り落とし最後にセンターを切ると「ズシン!」と
地響きがして二階の床に谷側の屋根が落ちた。ここで再度相談。屋根が重いので二階に乗
せたまま作業するのでは危険と判断。本体をデッキ側に倒してから屋根の解体作業をしよ
うということになった。                             
二階の登って支柱を切ることに決めた。 支柱をチェーンソーで切り始めた。

支柱を切っている。 上下を切って支柱を蹴り落とした。

垂木をチェーンソーで切る。 左右から一本ずつ切って中央だけを残す。

最後に中央の垂木を切り離せば谷側の屋根が落ちるはず。 計算通り、屋根が二階の床の上に落ちた。

NAKANOさんの写真から、支柱を切っているkuroo。 作業をみんなが見ている。

切り終わった支柱を外す。 反対側の支柱も同じ手順で切り落とす。

反対側の支柱も切り離した。 次の手順は壁ログを外すこと。山側の壁から外す。

 山側の壁ログをチェーンソーで切って一段ずつ外す。谷側も同じように壁ログを外す。
全部なくなったところで全員でデッキ側に本体を押して倒す。ところがかすがいが効いて
いてなかなか倒れない。チェーンソーでかすがいを切り離し、残っていた壁ログも切り落
とし、再度全員で押す。                             
 あおりをつけて何度も息を合わせて押しているうちにベキベキ!という音を立てて柱が
倒れ、ズッシーン!と地響きをあげて本体が屋根を乗せたままデッキの上に倒れた。予想
通りの展開に思わず歓声と拍手が起こった。これで安全に屋根の解体作業ができる。  
山側の壁に取り付けた棚を壊しているところ。 山側の壁ログをチェンソーで切る。

雨の中で次の作業をどうするかと見ている参加者。 長南さんがロープをかけているところ。

壁ログを外し終わり、いよいよ本体を倒すまでになった。 谷側の壁ログを外し始めた。

ロープを引っ張る。 最後の壁ログ外し。

全員で力を合わせて押す。 あおりを付けて力一杯押すがなかなか倒れない。

小屋の内側にあるかすがいをチェーンソーで切り落とす。 また全員で力一杯押す。バキバキと大きな音を立てている。

ズッシーンと大きな音を立てて小屋が倒れ、屋根が潰れた。 予定通りの場所に倒れてくれたので歓声が上がった。

ズッシーンと大きな音を立てて小屋が倒れ、屋根が潰れた。 予定通りの場所に倒れてくれたので歓声が上がった。

屋根のスレートを剥がす。 反対側からもスレートを全員で剥がす。バールの音が響く。

全員で大汗を流しながらのスレート剥がし。 剥がしたスレートは一箇所にまとめて積み上げる。

丁寧に剥がさないと、屋根板を剥がせないので頑張る。 雨の中、全員が黙々と作業する。

降り続く雨の中、作業が続く。 スレート剥がしが今回最大の作業だった。

やっとスレート剥がしが終わり、屋根板を剥がす。 これも力のいる作業で、イナさんが大活躍だった。

谷側の屋根板から外してゆく。 釘もいっぱい出ているので声を掛け合いながら剥がす。

やっと屋根板を剥がし終わった。 ここで昼食の休憩に入った。雨の中で静かな昼。

 ここで昼になり昼食。雨の中で盛り上がらないが思い思いの昼食を食べる。私は食欲が
全くなく、用意した昼食を食べることができなかった。               
お昼のおにぎりを食べる斉藤さん。 雨の中で食べる昼飯。午後の作業にもエネルギーが必要だ。

 昼食後苦労して屋根板を外し、その後の解体を進めるメンバーと、運び下ろしのメンバ
ーに分かれた。運び下ろし隊はJICKYさん、斎藤さん、ミクさん、イナさん、加藤さん。
解体組は長南さん、NAKANOさん、kurooの三人。解体はチェーンソーを使ってログや柱
や垂木を切り離し、それを整理する。体力勝負の作業で肩で息をするような状態で作業が
続く。途中でチェーンソーの刃がかすがいに当たり、全く切れなくなるアクシデント発生
した。こんな時のために替え刃を用意してあったので取り替えて作業をする。取り替えに
手間取って作業が少し遅れた。                          
片付け終わった丸太の山。 板は板でまとめる。飛び出した釘を下にして重ねる。

今日の作業が終わり、最後の背負いおろしを相談する。 大きな荷物を分担して背負い下ろす。

 夕方、解体作業は終わってログと角材とベニヤ板に分けて積み上げられている。全員が
揃ったところで本日最後の運び下ろし。手分けして大物を担ぎ下ろす。舩木さんから指定
された場所に荷物を運び、本日の作業終了。宿の廣瀬屋さんに向かう。廣瀬屋さんは小菅
の老舗旅館。地元の素材を使った夕飯、特に手打ちの蕎麦が有名な宿だ。       
廣瀬屋さんの駐車場。 暖かい部屋に落ち着いて、やっと人心地ついた。

着替えてくつろぐNAKANOさん。 暖かい部屋でも話は山の話。

イナさんや加藤さんも来て話に花が咲く。 宴会までの時間が長いのでビールを飲みながら話す。

大きな仕事が終わっての笑顔が並ぶ。 ついつい釣りの話は熱が入る。

 4時から大きな湯に浸かり、すっかり体を温めて部屋でビールを飲む。夕飯の6時まで
部屋で色々話す。相変わらず釣りの話が多い。                   
 6時から夕飯。地ビールで乾杯し、甲斐サーモンの刺身やヤマメの塩焼きに舌鼓をうち
、澤乃井の一升瓶をミクさんのお酌でグイグイと飲む。みんな笑顔で会話が弾む。ありが
たいことだ。                                  
大広間で宴会が始まった。 加藤さんとイナさん。

JICKYさんとみくさん。 私もすっかりリラックスして上機嫌。

斉藤さんと長南さん。 廣瀬屋さん自慢の夕食。地元の材料を使った料理の数々。

みくさんもお腹が空いたといいながら。 乾杯は廣瀬屋さんオススメの地ビールで。

加藤さんとイナさんも。 澤乃井の一升瓶でJICKYさんにお酌するみくさん。

斉藤さんにお酌するみくさん。 NAKANOさんにお酌するみくさん。

イナさんにお酌するみくさん。 加藤さんにお酌するみくさん。

鍋料理の湯気が食欲を誘う。 ワイワイと話しながら飲み、食べる。

 朝、外は小雨。天気予報はこれから晴れると言っている。朝食を食べゆっくりと宿を出
る。駐車場に向かう時間にはすっかり空が晴れていた。ありがたいことだ。今日の作業は
空身で登って残った不燃物の担ぎ降ろしだけ。空身で登るのは初めてだったがJICKYさん
、長南さんについて行くだけで息が上がった。休まずに登り切ったが大汗をかいた。  
 様々なものをまとめて分担を決める。最後に全員で記念写真を撮る。多分、これが小菅
の山小屋での最後の集合写真になるだろう。                    
朝食を食べる。 食後に今日の予定を相談する。

外に出たら晴れていた。 ごめん、目をつぶった写真になってしまった。

最後の作業が終わって全員で集合写真を撮った。 カメラマンを変えて、もう一度最後の集合写真。

加藤さんの荷物は小さい。 NAKANOさんはポリタンク二個。

 一列になって荷物を運び降ろし、指定の場所に置いてブルーシートをかける。電話で舩
木さんに挨拶してお礼を言い、最後の小菅での作業が終わった。参加してくれた皆さんに
感謝。瀬音の森、最後のイベントとなった解体作業。無事に終わって、これで本当に「終
わったぁ〜・・」という気持ちになった。                     
みくさんと長南さん。 運び下ろした不燃物のまとめ場所。

不燃物を整理整頓する。 大活躍だったみくさん。お疲れ様でした。

川横の駐車場に参加者の車がズラリ。 全員が揃って一枚。

帰る人、小菅の湯に行く人、ここで解散となった。 あの山の中央が山小屋のあった場所だ。