瀬音の森日記 112
ヘルメットを作る
2000. 3. 4
2月の定例会でのこと、ヘルメットを作ろうという話をした。木を切る作業が多くなっ
てきたので、安全対策上必要だと感じていた。定例会でその話をしたところ、多くの人
が賛成してくれたので、早速瀬音の森のオリジナルヘルメットを作る事にした。
以前に見積もってもらったヘルメットがネーム入りで1個3300円だったので、その
パンフレットを見せたところ、もっと安いのでいいじゃないかという声が出た。確かに
安ければそれに越したことはないので、私の方で責任をもって安くていいものを探す事
になった。
休日に近くのホームセンターに行ってヘルメットを見た。白い普通のヘルメットしか置
いてなかった。瀬音の森のヘルメットはオレンジ色にしたかったので、この店はパス。
次の店にはヘルメットそのものを置いてなかった。パンフレットで探す事も出来るのだ
が、実際にかぶってみないと分からない事が多いので、なるべく現物のある店で探そう
と思っていた。
東急ハンズにヘルメットが飾ってあった事を思い出して、池袋の東急ハンズへ行った。
道具・工具売場の壁に色とりどりのヘルメットが飾ってあった。値段は1980円と安
かった。3300円のヘルメットとどこが違うのか?被ってみたが分からない。早速オ
レンジ色のものを20個注文して、後日配達してもらう事にした。
さて、次は名入れをどうするか。印刷は高い。手書きではちょっと大変だ。ステッカー
を作って貼る方法もあるが、時間がかかるし値段も上がってしまう。結局カッティング
シートで文字を切ってもらいそれをヘルメットの両側に貼ることにした。仕事でいつも
お願いしている加工屋さんに文字切りを頼んだ。今はコンピューターで文字を切れるの
で安くて速い。こうして40枚の「瀬音の森」文字シートが出来上がった。
次はヘルメットの正面に貼るマーク。これは瀬音の森マークの中に使っている広葉樹の
葉を使おうと思っていた。20種類の葉を使えば、それぞれ違うヘルメットになるから
だ。この作業は仕事柄自分で出来る。カッティングシートを買ってきて、マークを拡大
したものから葉の形をトレースし、カッターナイフで切る。
2時間ほどで20種類の広葉樹の葉が出来上がった。なかなかの出来上がりに、ひとり
会心の笑みを浮かべる。あとはこれをヘルメットに貼るだけだ。こうなると、ヘルメッ
トが届くのが待ち遠しくなってくる。
土曜日、東急ハンズからヘルメットが届いた。梱包を開き、ビニール袋に入ったヘルメ
ットを取り出す。成型でつばがついていて縁の部分は雨がそのまま落ちないように折り
返しがついている。前から後ろまで中央部分が盛り上がる形の新しいタイプだ。ピカピ
カのヘルメットの左右に「瀬音の森」の文字を貼る。正面には緑の葉っぱマークを貼っ
た。なかなかいい感じだ。試しに被って、鏡を見た。
ん??・・・・何か変だ。
気のせいかと思ってカミさんに見てもらうと、開口一番「何かへ〜〜〜ん!」と言うで
はないか。何回鏡を見直しても変わらない。何か変だ!何だろう???じっくりと鏡を
見て気がついた。「顔だ、顔がデカく見える!」
プロ野球に例えると、オリックスのイチローが被っているヘルメットを想像して注文し
たら巨人の松井のヘルメットが来てしまったようなものだ。つばとか折り返しとかの成
型がそうさせたのか、やけに頭にフィットしていて遊びがないのだ。カミさんは「おか
しい〜〜」と笑っている。う〜〜〜ん、これは困った。こんな落とし穴があったとは。
自分の顔がデカイのは仕方ないとしても、これでは会員が買ってくれるとは思えない。
一晩悩んで翌日、仕事の途中で東急ハンズに行った。注文してわざわざ取り寄せてもら
ったのに、こちらの一方的な都合でお取り替えなんて出来るのだろうか?それも「顔が
デカく見えるから」なんて理由で・・・(汗)
「あの、申し訳ないのですが、先日買ったヘルメットを取りかえたいんですが・・・」
出来るだけ低姿勢でお願いした。なんとハンズの店員さんはニッコリと笑って「いいで
すよ、どちらとお取り替えしましょうか。」と答えてくれたではないか。さすがハンズ
だ、たいしたものだ。すっかり気を良くして、それから30分もかけて、あれでもない
これでもないとパンフレットでやりとりした。
結局おなじ値段のヘルメットは1種類しかなく、そのヘルメットを注文した。今度はあ
れこれついていないシンプルなヘルメットだ。実際に被っていないので分からないが、
これで多分大丈夫だと思う。たぶん・・・
ヘルメットのお披露目は総会で・・・・あとはまた明日から。