瀬音の森日記 115
森林ボランティア協力援助金の内定
2000. 3. 17
3月17日、日本財団から森林ボランティア協力援助金の内定通知が来た。これは昨年
の11月、きのこの森作りでご一緒しているおおよしきりさんから紹介され、12月に
会員の皆さんに了承してもらい申請していたものだ。
瀬音の森としては補助金の申請というのは初めての試みだった。正直なところ申請が通
るとは思っていなかったので、内定通知が届いたときは驚いた。この、実績が1年しか
ない出来たばかりの団体に援助金が回ってくるなんて考えられなかったからだ。
たった1年の実績を評価されたという事が嬉しかったが、単に今年のテーマである「里
山の保全活動を行っている団体に」という主旨にたまたまヒットしただけだったのかも
しれない。ただ、これにより機材の購入という大きな財産を得ることが出来る訳で、財
政基盤の弱い瀬音の森にとって大きな恵みであることは間違いない。
具体的な金額は未定なのだが、決定したら機材購入リストを作り、長く使える機材購入
に当てたい。参考までに以下どのような内容で申請を出していたかを書く。
●事業名 「森林ボランティア教育・育成に係る【瀬音の森・小菅】整備事業」
●事業費総額 1.457.000円
●協力援助金申請額 1.000.000円
●事業の目的と期待される効果
目的:里山保全の現場で具体的知識と技術の習得を目指し、実践体験による林業
教育と森林教育を行う。
効果:1)会員が知識と技術を習得する事により、様々な場所でその技術を活か
した活動が可能となる。
2)山村住民と都市住民の交流をはかる事ができる。
3)子供達に楽しく・正しい森林教育が出来る。
●背景
山村では、山の手入れをする人が少なくなり、放置された山は荒れ始めている。
村人は現金収入を求め、山に入る事が少なくなってきた。一方、都市住民の中に
は、山村での活動にやりがいや、やすらぎを求める人も多い。
この両者の思いを森林ボランティア組織が橋渡しすることにより、健全な山と人
を育てることができる。この事業は山村と都市のかけ橋となる事業である。
●事業の内容
3月‥‥‥河川清掃・放流ボランティア
5月‥‥‥樹木マップ作り・倒木処理
7月‥‥‥下刈り・ツル切り・枝払い
10月‥‥択伐・きのこ教室
11月‥‥ヒノキ間伐・枝打ち
●必要機材
ヘルメット・モンキーラダー(1本梯子)・枝打ち鋸(4M長)・腰ノコ・腰ナ
タ・革手袋・草刈り造林カマ(ケース付き)・作業用ベルト・安全地下足袋(ベ
クトラン素材使用)スパイク付き・防塵安全ヘルメット。
以上のような内容で申請したものが認められ、森林ボランティア協力援助金が交付され
ることになった。使用に当たっては細かい規定がある。これは当然の事で、どこから何
を購入するかも記録して証拠を残さなくてはならない。
指定されて、早速専用の銀行口座を開設した。この口座でお金の管理をする事になる。
お金の管理とか、記録とかいろいろ大変になりそうだけど、これは事務局が責任を持っ
て管理しなければならない。
大変だけど、認められた事は素直に嬉しい・・・あとはまた明日から。