瀬音の森日記 130
養成講習(森林)に参加
2000. 5. 22
5月20日・21日・22日の三日間、森林インストラクター養成講習の森林コースに
参加した。朝8時45分集合という事だったので30分前に行ったら、すでに何人も来
ていて前の方の席が埋まっている。さすがに熱心な人が多い。知り合いもいないので、
静かに周りの人の様子を見ていると、他の人もそんな感じなのでちょっと緊張する。
受付と同時に配布された資料を見ると、沖縄から秋田まで全国から129人の講習参加
者があり、若い人では20歳、年配の方では71歳の人までいる。じつに幅広い層の人
達が集まっている事に驚いた。
私は目が悪いので前から二列目の真ん中に座った。ここならスライドも良く見える。資
料の中の日程表を見た。これから三日間の講習は次の通り。厳しい講習になりそうだ。
●5月20日(土)
1時限 9:00〜10:20 森林の生態 森林総合研究所植物生態科長 峠田 宏
2時限10:30〜12:00 〃 〃
3時限13:00〜14:20 森林の植物 東京大学農学生命科学研究科教授 鷲谷いずみ
4時限14:30〜16:00 〃 〃
5時限16:10〜18:10 森林の法令 元前橋営林局長 本儀 隆
●5月21日(日)
1時限 9:00〜11:00 きのこ 元信州大学農学部教授 林 康夫
2時限11:10〜12:00 森林の動物 森林総合研究所森林動物科長 北原英治
3時限13:00〜14:00 〃 〃 〃
4時限14:30〜16:00 〃 〃 〃
5時限16:10〜18:10 地質と土壌 森林総合研究所土壌物理研究所室長 加藤正樹
●5月22日(月)
1時限 9:00〜10:20 樹木(実習) 宇都宮大学農学部教授 谷本丈夫
2時限10:30〜12:00 〃 〃
3時限13:00〜14:20 森林の観察(実習) 〃 〃
4時限14:30〜16:00 森林の観察(実習) 〃 〃
5時限16:10〜18:10 森林の観察(実習) 〃 〃
22日の実習は高尾山で一日かけて行われる。
緊張の中で講習が始まった。129人がシーンとして講義を受ける。この人達が森林イ
ンストラクターの試験を受ける訳で、同じ志を持った仲間なのだが、試験を受けるとき
にはライバルになるという複雑な心境。良い意味での緊張感が漂っている。
成田から来たという人は、定年退職後航空関係のボランテイアをやっていて、その流れ
で森林インストラクターを目指すのだと言う。長崎から来た人は県の林業関係の仕事を
やっていて、この資格を仕事に活かしたいと言っていた。当然だが自費で参加とのこと
。大分から参加した人は森林組合の人で、やはり実務に活かしたいと言っていた。
いろいろな人がいる。講義を録音していて、終わったら「失敗した!」とがっかりする
人。ボソボソとずっとしゃべっている人。休み時間にずっと体操をしている人。メモを
あまり取らずに、しきりに頷いている人。それぞれのやり方で勉強している。皆9月の
試験に受かる為に、そして森林インストラクターとして活動出来る日のために頑張って
いるのだ。
(講習の一日ごとの内容は「森林インストラクターへの道」の方に掲載します。)
三日間の養成講習を受けて感じたことは、同じ内容でも本だけで勉強しているよりもず
っと理解が進むという事。写真や実物、スライドやOHPを基にした先生の言葉による説
明が理解を進めてくれる。やはり、その道のプロとしての自信に満ちた言葉というもの
が勉強の後押しになると言うことが良く分かった。そして、この後は自分次第だという
事も良く分かった。
すでに半分以上プロの人も多い訳で、まったくの素人が一から勉強するというだけで遅
れていることは分かる。後は自分次第なのだということ。スタートラインが同じではな
いという事を自分に言い聞かせながら今後の勉強を進めたい。
脳肉が筋肉痛状態、中身の濃い三日間でした・・・あとはまた明日から。