瀬音の森日記 155
テレビの取材を受ける
2000. 10. 28
10月24日会社に一本の電話があった。日本財団からである。内容は28日の演習林
勉強会の取材をしたいという依頼だった。さっそく演習林のkazuyaさんと連絡を取ると
、演習林では取材用の申請書が必要だということが分かった。翌日、ディレクターから
連絡があるということだったので、ディレクターから詳しい話を聞くことにした。日本
財団からは今年森林ボランティア援助金を交付されているということもあり、依頼を断
るのは何となく難しい。
翌日、取材に来るという番組製作会社のディレクターから電話があったので、詳しい話
を聞いた。番組というのはCSのJLC衛星放送の380チャンネルで放送されるという。
内容は競艇のレース中継の中に織り込まれる3分間番組で、日本財団がボランティア団
体支援をしていることを案内するものだとのこと。「こんな団体を援助しています。」
という1例として活動内容を紹介するもので、取材といっても普通にビデオで撮るだけ
で、昨年の勉強会の事をホームページで見て「ぜひ瀬音の森に」となったとのこと。も
し、取材が許可されなかったら我々が撮ったビデオを編集させてもらえないかとも言っ
ていた。ディレクターには取材用の申請書が必要という事を告げて、前日にFAXで用紙
を送り、当日署名捺印して持参してもらう事にした。
里山保全の団体を紹介したいということだったので、瀬音の森の勉強会では主旨が違う
のでは・・と聞いたところ、ディレクターが言うことには、「里山保全の活動という事
になると木を切り倒す場面が出ることになり、3分の番組ではその意味を納得できるよ
うに説明出来ないから・・」とのこと。そういうものなのかな??
演習林勉強会の当日、28日の朝9時、日本財団広報部の担当者と製作会社のディレク
ターとカメラマンの3人が集合場所にやってきた。会員に紹介し、午前中一緒に行動す
る事を告げる。ちょっと軽装なのは心配だったが、ルートも説明した上で同行したいと
いう事だったので了解した。
ナメ沢の林道から取材は開始された。kazuyaさんが樹木の解説をする場面や、子供達が
ブナの実やどんぐりを拾って遊ぶ場面が写されていく。おそらく普段は山など登った事
がないのだろう、3人はゼイゼイ言いながら撮影に走り回っている。山道に入ると可哀
相なくらいだった。列の前に走って前から撮影し、後方からまた前まで走る。山道で撮
影するのは本当に大変だ。我々は、撮影を意識することもなく淡々と勉強会を続ける。
雁道場(がんどうば)から雷大神(かみなりだいじん)に着く頃には疲れ切ってしまっ
たようだ。スニーカーでこの山を登るのは大変だ。でも、3歳の女の子も一緒なので弱
音は吐けない。午前中の取材ということでミズナラ巨木林まで登ってから下山する事に
なった。やっとミズナラの巨木までたどり着いた3人は、そこで最後の取材をする。
わたるさんのインタビューや周囲の撮影をしていた。ところが3人ともお弁当を持って
いなかったので、会員からパンやおにぎりなどたくさんの差し入れが集まった。会員と
一緒に昼食を摂ることが出来た。私もおにぎりとソーセージを差し入れした。取材も一
段落して昼食を食べる。落ち着いて周りを見回すと・・いやあ、いつの間にか紅葉がき
れいだ。
昼食後、紅葉をバックに私のインタビューをしたいという事なので応じた。約4分のイ
ンタビューだった。どういう風に写っているのか心配だったが、聞いたところ番組の中
ではチラッと映る程度だというなので安心した。ともあれミズナラ巨木の下で取材は無
事に終わった。
後日、放映分のビデオを送ってくれるということなので、それを楽しみに待つことにし
た。瀬音の森がテレビで紹介されるのは初めてのことだ。
CS放送は見ることが出来ないので・・・あとはまた明日から。