瀬音の森日記 175


第4回 小菅間伐教室



2001. 3. 10.11


3月10日(土)・11日(日)小菅の森で第4回目の間伐教室が開催された。参加
者は二日間通して参加したのがJICKYさん、ユーリさん、藤村さん、岸良さん、猫ミ
ュウさん、私の6名。初日のみの参加が渡部さん、テールウオークさん、稲垣さん、
kouさんの4名。2日目のみの参加がわたるさん、野村さん、と都合12名で行われ
た。                                    

初日はいきなり薪割りから始まった。舩木さんから山荘で使う薪作りを手伝ってくれ
と言われ、それならばと全員で薪割りを始めたのだ。JICKYさんがチェーンソーで太
い丸太を玉切りし、それを渡部さんやテールウオークさんがポンポンと割る。全員で
30分もやったらかなりの量の薪があっという間に出来上がった。山仕事前に大汗を
かいてしまった。                              

今回は枝打ち鋸を3丁持ってきたので、3人に枝打ちをお願いする。前回までに間伐
した場所で、この枝打ちが最終作業となる。渡部さん、猫ミュウさん、テールウオー
クさん、稲垣さんが担当してくれた。私は初参加の藤村さんと岸良さんの相手をして
、この山での間伐作業の方法を伝えた。他の人もそれぞれに間伐をしている。リピー
ターは何も言わなくても、やるべき事は分かっているのでありがたい。      

午前中でかなり作業が進んだ。間伐は第一の斜面上部まで進んだし、枝打ちはあの藪
のようだったヒノキ林を上等の庭木のように変えてくれた。昼食時も笑い声が絶えな
い。天気も良いので気分も良い。ラーメンがおいしい。トンビやシジュウカラの鳴き
声が聞こえる。今朝稲垣さんが釣った尺岩魚の写真をデジカメで見ながら、みんなで
羨ましがる。稲垣さんの得意そうな笑顔がまぶしい。              

午後も順調に作業は進んだ。枝打ち部隊は作業が早い、終わった人から間伐作業に入
ってくる。第一の斜面最上部にスギが植えてある。これはいったい何故だろうか。本
来なら斜面下部で育つスギが最上部に植えてあるのが分からない。幹は育ちが悪く、
ずんぐりしているものが多い。ここも、細い木から順番に切り倒して行く。このスギ
林に何かの動物が掘った深い穴があった。巣穴か餌採りか分からないが綺麗な横穴だ
った。スギの横に雑木が生えてきたら、ここの動物達も住みやすくなるに違いない。

午後3時で作業終了。最後の方は握力が無くなっているのが良く分かる。終了間際が
もっとも危険な時間なのだと思う。怪我をしないようにするには、終了間際に再度気
持ちを引き締める必要がある。一休みしてから全員で丸太を1本ずつ引きずり下ろす
。下り道とはいえこれは体力を消耗する。ふもとの山荘に着く頃には汗がしたたり落
ちている。                                 

泊まる準備をする人、解散して帰る人、これから釣りに行く人とそれぞれに別れる。
私は山荘でチェーンソーの目立てと食事の準備をしていた。ストーブに火を熾し、部
屋を暖めておく。夕食は豚汁、材料は切ったものを持参したので鍋で煮るだけ。デッ
キでチェーンソーの目立てをしながら野鳥の鳴き声を楽しんでいた。       

泊まりの人が温泉から帰るころには鍋も煮立っていて、すぐに夕食。作業して温泉に
入った後は食が進む。皆おかわりの連続。その時外に車の音。なんとわたるさんがお
酒のビンを抱えて入ってきた。一同、突然の来訪に大喜び。さっそく、とっておきの
お酒が開けられて回された。その後、猫ミュウさんがヤマメを3尾釣って戻ってきて
くれた。こちらもさっそくホイルに包んでストーブの上に置かれた。バターと魚が焼
ける匂いが漂う頃には、おきまりの大宴会状態・・・いつごろ寝たのか覚えがない。

翌朝も快晴。外で野鳥観察をする人達を横目に朝食のうどんを作る。だしがないので
コンソメで代用する。味噌がおいしいのでこれで十分おいしいうどんが出来る。山に
来るとなぜこんなにおなかが空くのだろうか。作業して体力を消耗するからなのか、
空気や水がおいしいせいなのか、どちらにしろ食が進む。            

今日の作業も引き続き間伐作業を行う。昨夜のお酒が体に残っているせいか、山を登
る足が重い。毎回思うのだが、どうしても飲み過ぎてしまうようだ。困ったものだ。
現場に着くまでに一汗かくことで、体の調子が戻って来る。20分の山歩きが準備体
操にもなっているのだと思う。                        

新しい斜面の間伐に入った。こちらは太いスギの間に細いスギやヒノキが生えている
斜面なので、まずは細い木を間伐する。藪のようになっている笹や竹を切り払うと、
すっかり見通しが良くなってすっきりした。山がみるみる明るくなるのは嬉しいもの
だ。これが病みつきになる基なのだと実感するくらい気分がいい。        

作業の終わり近くなって野村さんが到着。せっかくだから何本か切り倒してもらう。
わたるさんがその様子を撮影する。そして、最後の集合写真を撮って作業終了となっ
た。小屋に戻ってログハウスの検討会。大きさや位置や作り方などの話が出るが、と
てもまとまらない。それはそうだ、まだ何も決まっていないのだから。後の楽しみに
という事で、小屋を後にした。                        

ログハウスは果たしてどうなる・・・あとはまた明日から。