瀬音の森日記 179


イベント会場のアプローチ整備



2001. 4. 7


4月7日(土)来週のイベントの為にアプローチ整備をする日だ。集合場所の出会い
の丘には渡部さんとテールウオークさんが来ていた。ところが、何やらワゴン車の横
に荷物を広げている集団がある。見たことある面々がずらりと揃っているではないか
「カヌ沈隊」の面々だ。尾崎隊長に挨拶すると、ワサビ沢を詰めるとのこと、相変わ
らずハードな事をやっている。                        

はっかんさんはバイクで参加。kazuyaさんは演習林のトラックにチェーンソーやら
刈り払い機やら針金やら杭やらを積んできた。荷物を分担して担ぎワサビ沢堰堤横を
下る。雪はすっかり消えて、少しぬかるんでいる急斜面は先週よりも歩きにくくなっ
ていた。イベント前日に雨でも降ったら、この斜面を下るのはえらく難儀な事になり
そうだ。泥がぬかるんで滑る。                        

堰堤を下ったところに荷物を置き、イベント会場に行く。さっそく橋かけの作業。あ
らかじめ集めておいた3本の倒木を川に渡し、添え木をして安定させて鎹(かすがい
)で固定する。チェーンソーで飛び出した部分を削り取り、橋の完成。これで誰でも
川を渡れるようになった。                          

はっかんさんとkazuyaさんが植裁場所の測量とマーキングをしている。渡部さんとテ
ールウオークさんが四苦八苦しながらシオジの倒木でハシゴを作っている。後から安
谷さんも参加して、斜面の歩道を切っている。私は橋の上流にあるシオジの倒木と流
木を切って河原に引きずり上げる作業をしていた。               

この流木が流れると、せっかく作った橋がダム状になって最後には流されてしまう可
能性があるからだ。それと、この倒木はまだ生きているので、水の抵抗を受けないく
らい短く処理しておけばここでまた成長出来るからだ。シオジの下敷きになっていた
オオモミジも同じように助けたかったからだ。重い木を引きずっていたら、腕と背中
がパンパンになってしまった。                        

昼食は温かい河原でラーメンを作って食べる。ミソサザイが甲高い声でさえずり、ハ
クセキレイが川の上を飛んでいく。kazuyaさんが上空に見える黄色い花がダンコウバ
イの花だと教えてくれる。渡部さんが川辺のダンコウバイの花を折ってきて見せてく
れた。強烈な春の香りがする。枝を折るとそこからは柑橘系の香りが立ち上がる。い
ずれも春を感じさせる強烈な香りだ。                     

テールウオークさんは気持ちよさそうに河原の石の上に横になっている。川辺のダン
コウバイの花を双眼鏡で見ていたらエナガがやってきた。枝にぶら下がりながらダン
コウバイの花をつついている。エナガの可愛らしい仕草はいい眼の保養だった。  

午後も同じ作業を続ける。倒木処理が終わり、測量も終わり、ハシゴ作りも終わった
のは午後2時だった。荷物を片づけて分担して担いで急斜面を登る。テールウオーク
さんは針金を取りに一度戻ったのでこの急斜面を二度登る事になった。死にそうな顔
をしている。当日の苗木運搬は出来れば一度で済ませたいところだ。私も一日に二度
この斜面を登るのは避けたい。                        

出会いの丘に戻り、休憩所の2階にある会議室に入りうち合わせをする。当日の集合
から行動予定・確認事項・連絡事項・役割分担・・・確認しておくことが多い。12
日(木)に定例会があるので、直前確認はそこでやることになる。参加者もまだ流動
的だが、天気さえ問題なければ予定通り開催出来そうだ。            

安谷さんから秩父の歴史について話があり、興味深かった。出来れば夜学でこういう
話も聞きたいものだと思った。夜学では「秩父イワナ」について話してもらう予定だ
が、瀬音の森会員でもイワナについて分からない人も多い、というか釣りそのものを
しない会員も多いのだ。その辺が保存会と違って難しいところだ。        

持参してもらうもの、大きなビニール袋(苗を運ぶのに使う)、ヘルメット(安全の
為)、空のリュックサックなど。月曜日に同報メールで連絡する。いよいよ忙しくな
ってきた。ひとつひとつ確認して抜けの無いようにしなければ・・・そうだ、保険も
手配しておかなくては・・・                         

今週いっぱい天気が持ちますように・・・あとはまた明日から。