瀬音の森日記 190
小菅ログハウス用間伐材切り出し
2001. 5. 26/27
5月26日(土)今日は小菅のログハウス用間伐材の切り出しと皮むきの日だ。集合
時間は9時半、珍しく一番に着いた。野鳥が多く、双眼鏡を取り出してバードウオッ
チングをしているうちに参加者が続々と到着してきた。加藤さん、稲垣さん、岡島さ
んは、朝釣りをしていたらしい。染谷さん、岸良さん、しゃあさんと続き、BAJAさ
んはバイクで来た。吉川さんが最後に到着して全員揃った。
今の時期はハリエンジュ(ニセアカシア)の花が満開で、周辺に花の香りが漂ってい
る。山荘の前にも白い花が沢山咲いていた。花の下で作業前の準備体操をする。手首
、足首、膝、首と関節をほぐし、筋を伸ばす。間伐はそうとう体力を使うので念入り
な準備体操が望まれる。事故防止や怪我防止はこれに勝るものはない。
いつものように山を一列になって登る。汗が出てへばってくるころに間伐地に到着。
今日の間伐は切り倒して皮を剥く作業だ。前回までのように木を処理して土留めにす
るのではなく、葉を付けたまま倒しっぱなしにしておく。こうすることによって樹体
内の水分を葉から蒸散させるためだ。
ログハウス用に使うとなると、いかに材料を乾燥させることが出来るかどうかが後の
作業に大きく影響する。木の内部の乾燥は難しいので、葉枯らしという今回の方法で
少しでも内部の水分を抜きたかったのだ。時期的に問題は無いのか、本当に葉から水
分が抜けるのか、など疑問点は多いが、とにかくやってみることにした。
作業はチェーンソーで受け口と追い口を切り、二人一組で仕上げの切り込み、伐倒、
皮むきをする。前回間伐地よりも木が太く、細引きを使っての引き倒しも大変だ。力
を合わせて引きずる声が暗い林に響き渡る。私は次から次にチェーンソーを振り回し
てカット作業に没頭する。選木しながらカットするのだから責任重大で、迷うことも
多い。迷った場合は切らずに別の場所へ移動する。こうして作業を続けていると、全
体のバランスで徐々に切るべき木が見えてくる。それまでは無闇に切らないようにす
ることが大切だ。
倒したヒノキはその場で皮を剥く。竹で作っておいたヘラを使うとツルリと皮が剥け
る。暗い林の中で皮を剥かれたヒノキの真っ白い木肌が輝く。次々にその本数が増え
てゆく。チェーンソーは私一人なので大忙しだ。「次は?次は?」と声がかかるので
プレッシャーを感じながら斜面を走り回っていた。
12時になったので昼食。湧き出ている清水が甘くておいしい。お弁当を食べている
参加者の周りをブ〜〜〜ンと嫌な羽音がする。「オオスズメバチだ!」7〜8センチ
くらいありそうな黄色い蜂が飛んできた。全員に緊張が走る。じっとしていると、我
々の周りを二回ほど回って山の中に消えていった。蜂対策を考えなくてはいけないか
もしれない。
取りあえず、気休めにペットボトルに砂糖水を入れた罠を作って小屋の軒先にぶら下
げておいた。もっと大きなペットボトルでオレンジジュースかなにかでやっておけば
良いのだが、残念ながら持ち合わせがない。
ちょうどその時にわたるさん到着。「二日酔いか?」とか声が飛びかうが、いつもの
ようにニコニコと輪の中に入っていた。染谷さんの豪華なお弁当に目がくらみ、少し
お相伴にあずかる。美味しかったあ(^_^)
午後も同じ作業を続けた。けっこう体力を消耗するので、徐々に作業が遅くなる。2
時間が限界と判断して3時で切り上げることにした。小屋に集合して片づけている時
にまたもオオスズメバチが来襲。これにはビビッた。同じ蜂のようだ。この時期に飛
んでいるのは女王蜂かもしれない。この近くに巣でも作られたら大変なことだと思い
ながら山を下った。
そのまま小菅の湯になだれ込み、温泉&生ビール。さらに山荘に帰ってビール、酒、
鍋料理に舌鼓を打った。翌日は雨のため作業は中止。朝から鳥の声を鑑賞していた。
皮を剥いたヒノキが雨に打たれると・・・カビが心配だ。でも、山の中のことなので
心配してもしょうがない。来月になってどうなっているかだ。
山荘から眺める山の雨はきれいだ・・・あとはまた明日から。