瀬音の森日記 195
ログハウス用間伐材切り出し
2001. 6. 30
6月30日(土)今日は小菅のログハウス用間伐材の切り出しの日だ。朝、家を出る
時は降っていなかった雨が青梅街道を走っている間に降り出し、天気予報は一日雨だ
と言っている。昨日までは雨だなんて一言も言ってなかったのに、天気予報もいい加
減なものだ、と腹を立てながら運転していた。
雨は大したこと無さそうなので、作業は予定通り出来そうだ。集合場所の舩木山荘前
には渡部さんがいた。昨夜から泊まっていたのだそうだ。相変わらずキャンプな毎日
を過ごしている。二人でブルーシートを使って簡易ターフを設営した。そこに猫ミュ
ウさんから電話が入る。奥多摩駅に学生8人が待っているので迎えに来て欲しいとの
こと。渡部さんがさっそく迎えに走る。すぐ後に来た稲垣さんも奥多摩駅に向かう。
いつもより1時間ほど遅れて全員集合。加藤さん、稲垣さん、渡部さん、猫ミュウさ
ん、吉川さん、佐々木さん、野村さん、しゃあさん、kurooと会員は9名。オブザー
バーとして参加してくれたのは猫ミュウさんの学校、専門学校お茶の水外語学院の学
生で加藤さん、小畑さん、重山さん、馬渕さん、木村さん、豊嶋さん、岡村さん、又
井さんの8名だった。
まずはスズメバチトラップ作りが最初の仕事。お酒1升+お酢500g+砂糖1kg+オ
レンジジュース1リットルを満遍なく混ぜる。すごい匂いがあたりに充満する。この
匂いがスズメバチを引き寄せるのだ。これを空のペットボトル5本に均等に入れる。
そして、上部の四方に窓をナイフで空ける。窓は切り抜かずに屋根になるように上に
折り曲げる。こうすることで蜂が入りやすく出にくい構造になる。
小雨の中ペットボトルを持って山を登る。学生達は元気いっぱいだが、山登りは慣れ
ていないようで、ちょっと不安そう。この時期は晴れているよりも小雨くらいの方が
作業はしやすいのだが、初めての山仕事が小雨の中ではちょっと可哀想な気もする。
途中の山道でトラップを3個仕掛けて、現場に2個仕掛ける。今日は気温も低いので
スズメバチは飛ばないだろう。次回の作業までにどのくらいかかるか興味深い。作業
は前回伐採したヒノキを元玉4メートルだけ切り取り、集材する作業と、残った部分
を枝切りして土留めとして処理する作業だった。
小雨の中での作業は足元も滑るし、丸太も滑る。特に前回皮むきをしておいたので、
滑ること滑ること。いつもやっている細引きを使って引きずる方法はつるつる滑って
危険なので、直につかんで運ぶ方法に切り替えた。雨の日は手袋も皮手袋よりも軍手
の方が滑らなくて良いことも分かった。
太い丸太は一人では運べず、二人三人がかりで運ぶ。オブザーバーで参加してくれた
学生達が大活躍で、若い人のパワーと真面目さに驚かれた。女性も土留め作りに大活
躍だった。丁寧に道作りをしてくれた二人組には本当に頭が下がった。若い人の活躍
で作業が予定より早く終わった。感謝感謝である。
作業中に渡部さんが腰を痛めた。足元が悪い場所で重い丸太を運ぶ作業だったので腰
に負担がかかってしまったのだろう。誰にでも起こりうることで、対策も考えなくて
はいけないと思った。初参加の佐々木さんも、雨の中の作業を楽しんでくれたようで
良かった。みんなの力で40本ものログハウス用材が確保出来た。ありがたいと思う
と同時に、後に引けなくなったというプレッシャーも感じる。
1時に作業終了。山を下りて一旦休憩。学生たちは小菅の湯に歩いて向かい、おじさ
ん達は山荘前で輪になって昼食タイム。缶ビールが回って話も盛り上がる。そこにオ
ーナーの舩木さん登場。なぜかマムシの話でおおいに盛り上がる。舩木さんの話、マ
ムシのつかまえ方、皮の剥き方、焼き方、食べ方、元気の出る処方、等々。マムシを
見たら逃げずにつかまえようなどと威勢のいい話になってゆく。
私は明日の所沢でのボランティアがあるのでここで帰る。泊まりの人はそのまま宴会
に突入かそれとも釣りか。雨も上がって絶好の釣り日和である。
雨上がりの山は涼しい・・・あとはまた明日から。