瀬音の森日記 202
ログハウス基礎作り
2001. 8. 18
8月18日(土)小菅のログハウス基礎作りの日だ。朝から雨が降っているが予定通
りに出発する。ラジオの天気予報は曇り時々雨だと言っている。ちょっとブルーにな
るが気を取り直してアクセルを踏む。材料も工具も全て車に積んである。
舩木さんの家によって山荘の鍵とつるはしを借りる。山荘前で小雨が降る中を荷物の
点検とチェーンソーの目立てをする。9時に稲垣さんがやってきた。10時過ぎに吉
川さんがやってきた。3人で荷物を分担して担ぐ。私は工具箱とチェーンソー、吉川
さんはカケヤと板の束、稲垣さんは角材とつるはしと唐鍬を担いで山を登る。建築場
所まで20分、私にとってはきつい登りだ。汗が流れ落ちる。小雨の影響は山の中に
は見られず、道は歩きやすかった。
現場についてまず測量をした。メジャーを持って予定した場所を計ると、困ったこと
に面積が足りない。思っていたよりも狭いのだ。相談の結果、現在仮小屋がある場所
にするしかないという事になった。3人で仮小屋を力任せに4メートルほど移動させ
た。稲垣さんの力が無かったら出来なかった作業だ。当初予定のスペースをこうして
確保した。
時折小雨の降る中で、しゃあさんを加えて縄張り作業を行った。持ってきた板材で大
きな三角形を作り、地面に直接芯線を引く作業だ。支点に杭を打ち、一片の長さを測
り、直線を引く。ここまでは問題ない。その支点から直角に線を引く、これを慎重に
やらないと全ての寸法に狂いが出てくるので慎重に行う。狂いを微調整しながら、何
とか縄張りを終えた。
次の作業は縄張りの外側に杭を垂直に打つこと。レベルを使って、垂直を確認しなが
ら縄張りの外側一定の距離に一本づつカケヤで慎重に打ち込む。全部で12本の杭を
打ち込んだ。縄張りの中央に杭を打ち、そこに私のポリ水筒を固定した。これに透明
チューブを差し込み簡易水平器を作成した。
ポリ水筒の水面と透明チューブの水面が同じになる原理を利用した簡易水平器で、こ
れを使って全ての杭に水面位置に線を引く。この線に沿って内側に細い板を張って行
くと床面の水平が作れるのだ。板は取り外しが出来るように釘ではなく木ねじで固定
する。簡単な装置だったが見事に水平が取れたのには感動した。板はホームセンター
であらかじめゆがみや曲がりや狂いのないものを選んでおいた。
次の作業は正確な基礎柱の位置に水糸を張ること。先に行った縄張りの支点二カ所を
二人で下げ振りを使って鉛直線を作り、それに合わせて水平板に水糸を張る。片側は
ちちわにして釘にかけ、もう片方は釘に一巻きして石を結んでぶら下げる。こうして
おけばすぐに外せるし、いつでも確認する事が出来るからだ。
水糸は全部で縦横9本を数えた。出来上がって記念写真を撮る。こうして建物の位置
や柱の位置がハッキリと分かってくると自分たちが作ろうとしているログハウスの全
貌がつかめる。ここにログハウスを作るのだという実感が伝わってくる。時間は4時
半、暗くなって来たので初日の作業を終えて山を下る。
温泉で汗を流し、生ビールを飲んで一休み。その後スーパーに買い出しに行き、山荘
で豚汁を作りビール、お酒、焼酎を楽しむ。稲垣さんの豚汁は美味しかった。吉川さ
んのギター演奏は素晴らしかった。男4人の他愛ない話がとりとめもなく続き、すっ
かりいい気分になってしまった。
明日はいよいよ基礎作り・・・あとはまた明日から。