瀬音の森日記 211
「22世紀の森」植樹
2001. 10. 7
10月7日(日)朝、公民館からバスでかたまえ山森林公園に移動する。今日はここ
で西木村主催の「22世紀の森づくり記念植樹祭」があるのだ。すぐに受付を済ませ
会場に入った。今日から参加のJICKYさんとユーリさんも藪澤さんが駅まで迎えに行
って間に合った。村の人が手に手にスコップを持って集まってくる。今日は400人
の参加を予定しているとのこと。村の一大事業なのだ。
開会式まで30分以上あるので、ちょうどすぐ上の斜面に去年植えたヤマザクラを探
す。そこかしこで自分の名札を見つけた声が上がる。私の名札を付けたヤマザクラも
しっかり立っていた。心なし大きくなったように見えるのも自分で植えたひいき目な
のかもしれない。早く大きく育った姿を見たいものだ。
10時、抜けるような青空の下、開会式が始まった。開会の言葉に続き、村長の挨拶
、そして日程説明。野中課長他産業課の面々による植樹の方法実演と続いた。八柳さ
んは昨夜の酒が残ってるとは思えない活躍だった。そして植樹の場所に移動する。開
会式会場から歩いて5分ほどの斜面。以前はバイオ桐を一面に植えたあった場所だが
、バイオ桐の生長に問題があり、きれいに伐採して今回の植樹地とした。
植樹地の中央に大きな看板が建っている。そこには今日参加した全ての人の名前が書
き込まれる事になっている。こういった気配りも嬉しいものだ。道の上にはカエデを
、下にはブナを植樹する。各自置いてあるスコップや唐鍬を持ち、係員の説明を聞い
ている。植える場所にはすでに竹の支柱が立てられているので迷う事はない。
植樹開始。日射しが強く、腕まくりをしたり上着を脱いだりして唐鍬を振り、スコッ
プを突き立てる。人々が斜面に散らばりあっという間に苗が植えられて行く。瀬音の
森メンバーは上の方でカエデを植えていた。そのうち、最下部の作業が進んでいない
のを見て、一番下まで移動してブナを植えた。簡単で楽な作業だろうと考えていたの
だが、かなり体力を消耗する植樹だった。大苗なので、大きく穴を掘る必要があり、
腕力が必要だったこともある。石が多かったり、堅い粘土だったりしたのも予想外だ
った。それでも約1時間強で作業は終わった。一番最初に会場入りし、最後に会場を
出る。ただのお手伝いでない事を証明することが出来たと思う。
元の会場に戻り、閉会式と村長が力強い「緑と水と空気を守る宣言」を行った。宣言
全文は以下の通り。瀬音の森はこの宣言を全面的に支持・支援して行きたい。
宣言
森林は、木材を生産し、空気を浄化し、水を蓄え、
私たちの生活にかけがえのない生命の源です。
「環境の世紀」と言われる21世紀のスタートにあた
り、森林の有する持続的な機能や価値を後世に引き継ぐ
地域づくりを進めることが、今の私たちに課せられた重
要な役割であります。
人々が求める自然との共生を目指し、本日「22世紀
の森づくり記念植樹祭」を開催しました。
たくさんの参加者と共に、自然豊かな西木村が「緑と
水と空気を守る村」として発展することをここに宣言し
ます。
平成13年10月7日
西木村長 田代 千代志
その後、広場に敷かれたブルーシートでシンセサイザーの演奏会を楽しみ、豚汁とお
にぎりの昼食をいただいた。一旦管理棟に帰って着替えた後、温泉に向かった。温泉
はPONTAさんの案内で田沢湖の反対側のスキー場の上にある温泉にいった。3時から
交流会があるので、あわただしい入浴になってしまったが、ブナの黄葉を見ながらの
露天風呂は格別のものだった。
3時、管理棟の庭にブルーシートが敷かれて、横ではドラム缶を使ったバーベキュー
台で牛肉が焼かれている。涼しくなった展望台だが、外での宴会はハイテンションだ
った。無事に植樹祭が終わってほっとしたのだろう、村役場の人も何となく顔がゆる
んでいる。我々は連日の宴会になってしまったが、それでも頑張っておつき合い。
暗くなってからは、さすがに管理棟の中に場所を移動した。それでも宴会は続いた。
午後3時に始まった宴会は途中落伍者を出しながらも深夜まで続いた、らしい。私は
11時くらいまで頑張ったのだが、途中で力つきた。我ながら頑張ったと思う。
よく働いて、よく飲んだ二日間だった・・・あとはまた明日から。