瀬音の森日記 214
柱が立った!
2001. 10. 27.28
10月27日(土)と28日(日)の二日間、小菅の山小屋作りに行った。今回は柱
を立てて壁組を始めることが目標だった。27日の朝、奥多摩駅で長南さんをピック
アップして小菅に向かう。土曜日の奥多摩駅は登山者でごったがえしていた。紅葉の
シーズンなのですごい人出だ。
舩木山荘前に9時到着。すぐに山登りの支度をする。そこに猫ミュウさんがバイクで
登場。寒い寒いと震えている。このごろ冷え込んできたからバイクではさぞ寒かった
だろうと思う。3人で山を登る。現場ですぐに桁の加工に入る。途中で内田さんが参
加して二人で桁加工をする。猫ミュウさんと長南さんは壁ログの切り出しに入る。
昼近くに加藤さんと稲垣さんが加わった。朝一番で松姫峠方面にきのこ狩りに入った
らしいが、どうやらあまり採れなかったようだ。二人もさっそく壁ログの切り出しに
参加した。昼食をはさんで2本目の桁を加工し終わったので組み立てる事にした。
床の上に柱を並べ梁を組み込み、筋交いを打ちつけ、それをホゾ穴に合わせて立ち上
げる作業だ。角度が変わってもホゾ穴には入らないので、慎重にカスガイで止めて固
めてから立てた。ロープで確保しながらゆっくりと立ち上げ、垂直にしたところで脚
立に乗って柱の上からカケヤで叩いてホゾ穴にホゾを打ち込んだ。
ホゾ穴にホゾが納まった事を確認して、さげふりで垂直を確認し、仮筋交いを土台と
柱に固定した。この仮筋交いは壁ログが組み終わったら最終的には取り外すことにな
るものだ。反対側の柱も同様に立てる。二度目は要領も分かってスムーズに作業が進
んだ。強引に立てたという感じもするが(笑)まあ無事に立ったので良しとする。
次は中柱を立てて桁を乗せる作業だ。山側から桁を運び柱のホゾに桁のホゾ穴を合わ
せる。3カ所のホゾ穴に上手く合わせないとまっすぐに入らないので慎重に合わせる
。ホゾ穴に合ったことを確認して桁をカケヤで叩き、ホゾ穴にホゾを納めた。稲垣さ
んが力一杯叩くのでホゾが折れないかと心配したが大丈夫だった。ホゾ穴がしっかり
寸法通りに掘られていると言うことで強度的にも安心できる構造になった。
反対側(谷側)の桁は簡単にすっぽりとはまった。これはホゾ穴がゆるいという事で
あまり良いことではない。後で金具などで補強しておかなければならない。とまあ、
いろいろあったがとにかく柱が立った。記念写真に収まる参加者は心なし誇らしげに
胸を張っている。今日の参加者は猫ミュウさん、内田さん、長南さん、加藤さん、稲
垣さん、そしてkurooの6人だった。その後4時まで作業して4時半に下山し小菅の
湯に行った。
二日目はしゃあさん、吉川さん、長南さん、内田さん、kurooの5人でスタート、途
中でハミングウェイさんが合流した。朝からどんよりした曇り空で、山を登って作業
を始めたら雨が降ってきた。雨粒は徐々に大きくなってきた。特大ブルーシートを小
屋にスッポリと掛け、床が濡れないようにした。作業場には長南さんが切ってきた竹
を使ってブルーシートターフを掛けて作業出来るようにした。この作業で午前中がつ
ぶれてしまったのは痛かった。
今日はロフトの床になる大引き(梁)を加工して組むことが私と内田さんの仕事で、
他の人は壁ログの加工をした。大引きはすぐに加工できたのでそのまま組み上げた。
これでロフト工事が出来るようになった。壁ログはしゃあさんと私、内田さんと吉川
さん、ハミさんと長南さんがペアになって声を掛け合いながら進めた。こうなると自
然に競争のようになる(笑)。カンナが二丁しかないのが作業進行に微妙に影響して
くる。ホゾ切りはノコギリでなくノミで欠き落とすことによって格段にスピードアッ
プできた。
北側の壁を6段、東側を6段、西側を4段組んだところで真っ暗になり終了。ヘッド
ランプをつけて後かたづけをするようになってしまった。秋の日が暮れるのは早い。
真っ暗な山道を黙々と歩いて下山したが、本当にヘッドランプを持参する必要性を実
感した。長時間の作業で疲れたが壁ログを組む作業はじつに楽しい。
壁がだんだん高くなる・・・あとはまた明日から。