瀬音の森日記 230


今年最初の間伐をした



2002. 1. 20


1月20日(日)今年最初の間伐をした。前日から参加した人は山小屋工事をして泊
まり、舩木山荘で待機していた。私だけ朝からの参加で、山荘に着いた時はちょうど
朝食の時間だった。ちゃっかりとお雑煮のご相伴にあずかってしまった。焼いたお餅
がカリッとして美味しかった。                        

参加者は渡部さん、ハミングウェイさん、吉川さん、わたるさん、JICKYさん、ユー
リさん、kurooの会員7名と、オブザーバー参加の長南さん、堀さん、土金さん、石
田さん、内田さん、佐宗さんの6名を加え13名だった。山口さん、猫ミュウさん、
しゃあさんは前日の山小屋工事を終えて夜に帰ったので今日はいない。      

全員で準備体操をする。寒い日は体の関節が固くなり怪我をしやすくなる。こうして
体操をするだけでその予防となる。そのあとの山登りも体を暖めてくれる。山小屋に
着いて一息入れたらすぐに作業に入った。今日はロープ等を使って確実に倒す間伐を
行うことになっている。内田さんと佐宗さんには昨日に続いて山小屋工事を担当して
もらった。                                 

山小屋の左下に展開する斜面に下っていった。ここは暗くて入り込むのにためらうよ
うな斜面だったので、間伐して明るくなれば山小屋から見た印象もずいぶん違って見
えるようになるはずだ。一番下のヒノキは残しておいて、その上から選木する。細い
ヒノキにチョークで印を付け、それから切って行く。ヒノキのなるべく高い位置にロ
ープをかけ、受け口を切り、追い口を切る。                  

ロープを引いて倒すのだが、ここからが大変だった。ほとんどのヒノキが掛かり木に
なってしまい、結局、切り離した根もとを横に引きずって倒すようになる。根もとに
細引きを巻き付けて引っ張る人と、持ち上げる人、数人が力を合わせてヒノキと対決
する。昨年以上に力を使う作業になっているが、慣れてきたせいかスムーズに作業が
進むようになってきた。                           

大勢で力を合わせて作業する方法にしたところ、ワイワイ言いながら楽しく作業する
事が出来た。枝処理に刃物を使うので近づきすぎないように気を付けながら声をかけ
あって作業するようにした。初めて参加した堀さんと土金さん、長南さんもすぐに慣
れてヒノキを倒していた。一人で黙々と作業するのも良いが、こうして和気藹々と作
業するのも良いものだ。一本倒す毎に暗かった林が明るくなっていくのが分かる。間
伐する気持ちよさを実感する瞬間だ。思ったところに太い木が倒れてくれるとじつに
気持ち良いもので、これを経験すると病みつきになる。             

吉川さんがモンキーラダー(一本梯子)を使って木に登り、枝打ちをしている。ヒノ
キ林が暗かったため枝の枯れ上がりが多く、枝打ちをしないと死に節が出来てしまう
のだ。せっかく間伐して明るくなったのだから枝打ちをすればもっときれいになる。
ただ、高いところの苦手な人は絶対に出来ない作業だ。             

午前中の作業が終わって山小屋に戻る。上から見ると切ったヒノキの切り口が白い点
のようにハッキリと見える。あれだけ切ったのだと感心するが、もっと切っても良い
ように感じるのは、まだ林が暗いせいなのだろう。一休みして昼食にする。ハミング
ウェイさんが作ってくれたビーフシチューをご馳走になる。じつに美味しいビーフシ
チューに大感激の昼食だった。                        

午後の作業にはユーリさんとみきちゃんの女性コンビも参加した。山主の舩木さんが
来て、わたるさんと選木作業をしてくれた。これで来月以降の間伐をスムーズに進め
ることが出来る。午後の作業も順調に進み。予定していた場所の間伐は2時半に終了
した。全部で50本以上のヒノキを切ったと思う。暗かった林はすっかり明るくなり
、午後の日射しが林床を明るく照らしていた。山小屋工事を手伝い、後かたづけをし
て、下山したのは3時過ぎのことだった。                   

もっともっと間伐を・・・あとはまた明日から。