瀬音の森日記 247
山小屋に電気が点いた!
2002. 5. 18/19
5月18日(土)ユーリさんを迎えに行って、小菅に着いたのが午後の2時。予定よ
りもかなり遅くなってしまった。急いで支度をしていると吉川さんが下りてきた。上
にはわたるさん、染谷さん、野村さんがいるとのこと。荷物も運んでもらい、我々も
山を登る。こねこさんとユーリさんの女性二人連れなのでゆっくり登る。湿気が多く
汗がにじんでくるのが分かる。あまり良い気分ではないが、雨が降っているよりはず
っといい。
山小屋に着いた。野村さんと染谷さんが焚き火をしようとしているが、なかなか火が
点かず困っている。ヒノキの葉が良く燃えるよ、と言ったらすぐやってくれた。バチ
バチと勢いよく燃え上がる焚き火にほっとした。わたるさんと吉川さんがソーラーパ
ネルを取り付けている。蓄電用バッテリーはすでに二階に設置されている。
薪作りをしていたら山口さんがやってきた。久しぶりに会うので嬉しい。体調が悪か
ったのだが、山小屋完成パーティーには参加しなければ・・と来てくれたとのこと、
有り難いことだ。二人で薪作りをする。雨に濡れた丸太は割っても水分が多くて燃え
そうもない。焚き火の周りに並べて乾かす。
山小屋ではソーラーパネルの取り付けも終わり、配線に入っていた。足場の竹が折れ
たりするトラブルはあったが無事に配線も終了した。吉川さんが持参したハロゲンラ
ンプのコードを配電盤に差し込む、その瞬間鮮やかなオレンジ色の光が室内に充満し
た。山小屋に電気が点いた瞬間だ。いやあ、すばらしい。今回はソーラーパネル充電
分は間に合わないため、バッテリーにあらかじめ充電してあった電力を使っているが
配電盤ではソーラーパネル充電中の緑色のランプが点灯していて、ソーラーパネルで
も充電していることが分かる。5日間充電して1日使えるくらいの計算になるとのこ
と。それだけ使えれば十分だ。
野村さんがどこでも焚き火の出来る台を持ってきてくれた。今夜はこれを使ってデッ
キの上で焚き火を囲んで宴会が出来る。薪も乾いてきた。炭も熾ってきた。焚き付け
の小枝もたくさん集まった。さあ、デッキの上を整理して宴会だ。そこへしゃあさん
がビール持参でやってきた。革ジャン姿のダンディな出で立ちはいつもと雰囲気が違
う。しかし革ジャンを脱げばいつものしゃあさんに戻り宴会の一員となる。
山小屋完成記念の宴会はビールの乾杯で始まり、わたるさんが焼く焼き鳥、トントロ
、ししゃもと続いた。炭火の遠火で焼く焼き鳥はカリッとしていて中はジューシー。
そのうちに日本酒の瓶が2本開けられ、美味しいクリームチーズやロイズの生チョコ
が出る頃には白ワインと赤ワインが開けられた。デッキの上の焚き火は程良い大きさ
で明るさと暖かさを与えてくれ、ほかほかと気分良く酔い、満腹になるまで食べた。
翌朝目が覚めたのは7時。まだ誰も起きていない。静かに起き出してかまどで焚き火
をする。染谷さんが起きてきた。鵜住居さんが下から登ってきた。わたるさんが起き
てきて二人で缶ビールを飲む。そしていつもの台詞「飲んだ翌朝飲むビールはなんで
こんなに美味いんだろうか・・」まったく同感。
kazuyaさんと奥さんが登ってきた。奥さんは初めて見る山小屋に興味津々の様子。
朝食は山口さんが作ってくれた豚汁にうどんを入れたもの。わたるさんが作った水餃
子も美味かった。猫ミュウさんが摘んできたミズも一緒に煮て食べた。
今日の作業は雨樋作り。私と山口さんが担当する。他の人はkazuyaさんの案内で山頂
の森を散策に行く。二人で間伐材を運んできて雨樋の台を作り、トタン板を成形して
U字形にする。これを台の上でつなげて雨樋にするのだ。しばらくの間、トタン板を金
槌で叩く音が山間に響いた。深さ7センチ、幅25センチの堂々とした雨樋が出来上
がった。これがあればどんな雨でも大丈夫だ。大急ぎで作ったにしてはなかなかの出
来上がり。山頂から戻ってきた人たちもビックリしていた。kazuyaさんが山頂からコ
シアブラの幼木を持ってきて植えていた。午後2時半、後かたづけをして下山した。
電気も雨樋も出来た・・・あとはまた明日から。