瀬音の森日記 250
西木村「再会の森」造成&間伐
2002. 6. 22/23
6月22日(土)・23日(日)の二日間、秋田県西木村で再会の森造成作業とスギ
林の間伐作業を行った。6月21日(金)の夜からバスや自家用車で秋田県西木村に
向かい、22日の朝9時に再会の森に集合したのは渡部さん、鈴木さん、奥貫さん、
田辺さん、澤田さん、内田さん、岡田さん、湯浅さん、平川さん、三浦さん、高橋さ
ん、一条さん、佐久間さん、高橋さん、今井さん、菅原さん、高野さん、黒沢の18
人の瀬音の森参加者と小田原育林隊8名、MORIMORIネットワーク関係者6名、首都
圏にしきふるさと会1名、地域交流センター2名と大勢の村関係者の皆さんだった。
バスが再会の森に到着した時にはすでに大勢の人が集まっていた。小雨の中で合羽を
着込んで顔見知りとなった集落の皆さんと挨拶を交わす。時間が来て、門脇さんの呼
びかけで集合し、開会の挨拶となった。布谷会長は森作りの意義を語り、作業全般に
ついての注意を話した。続いて今日の作業の概要が説明され、班分けが何だか分から
ないままなし崩し的に作業へと突入した。班長がだれなのか、班員がだれなのか確認
のしようもない(笑)まあ、今後の課題になることだろう。
作業は小雨が降る中での枝打ちだったが、あまりに大勢が一箇所に集中するのは危険
と判断し、瀬音の森関係の参加者で再会の森の土壌改良をやることにした。スギ林の
柔らかい腐葉土を一輪車や軽トラで運び、植栽木の周辺に播く。腐葉土はシードバン
クとなっており、これを播くことで草の発芽を促そうというものだ。作業そのものは
土を掘ってひたすら運び、木の回りに播くという土木作業で、久しぶりの筋肉総動員
状態だった。
道路脇で土を掘り起こす人、一輪車や軽トラで掘った土を運ぶ人、植栽地で土をばら
まく人と分業し、徐々に白い建設残土の上に黒い腐葉土がまかれていく。土壌改良を
人力でやるのは大変だ。ブナやカエデやヤマザクラにとって少しでも良い環境を、と
ひたすら土を運んでばらまいた。小雨の中で体力勝負の作業が続いた。途中10時の
休憩には村から缶ジュースが支給された。寒かったので暖かいのが良かったのだが、
ここでそれは望むべくもないことだった。
昼食は小波内集落のお母さん達に作ってもらったおにぎりとみそ汁や豚汁を河原で頂
いた。暖かいみそ汁は冷えた体に染みとおるおいしさだった。いつもながら会話の弾
む時間で、瀬音の森メンバーも久しぶりに会う人との会話を忙しく楽しんでいた。河
原に居る間は雨もやんでいて楽しい食事が出来たし、おにぎりとみそ汁をおかわりし
ながらおなか一杯になるまで食べることもできた。
満腹になったところで午後の作業の始まり。午後は再会の森上流の40年生杉林の間
伐だ。小波内集落のお父さん達と森林組合のお兄さん達がここでは主役だった。我々
もそれに負けずにチェーンソーを使って次々と杉を切り倒した。足元と周辺に気を配
りながら、スギを倒す。ヒノキと違って柔らかく簡単に切れるので楽な作業だった。
チェーンソーで杉を倒し、枝をカットし、幹を玉切りにする。一連の作業を数人で分
担し、グループで作業する。他のグループと重ならないように気を配りながら、声を
掛け合って作業を進めた。チェーンソーのトラブルなども多少あったが、順調に作業
は進んだ。予定の面積を終了したのが2時半。最後の杉を処理して全員で林道を歩い
て戻る。林道脇の藪にキイチゴが沢山なっていて、その黄色い果実をつまんで食べな
がら歩いていた。
再会の森に戻って全員で記念写真を撮った。その後、小波内集落の会館で塗れた服を
着替え、バスで村内見学に行く人、温泉に行く人、釣りに行く人、テレビでサッカー
(ちょうどワールドカップ期間中で、韓国対スペイン戦があった。)を見に行く人な
ど、思い思いに夜の懇親会までの時間を過ごした。
夜7時から懇親会が始まった。最初に各参加グループの紹介などで盛り上がり、乾杯
に移った。昼間の作業の話などで盛り上がりながら、ビールや日本酒が注ぎ注がれ、
話の輪が広がっていく。つまみは山菜料理が山盛りでどれから食べようか迷うほど。
また、今回も瀬音の森岩手支部の皆さんによる、料理の差し入れがあり、参加者の舌
を楽しませてくれた。岩手の皆さん本当にありがとうございました。
就寝は公民館で。朝食は岩手メンバーが作ってくれた。朝の会話で中心になったのは
田辺さんが35センチのヤマメを釣ったこと。今回初参加の田辺さん、無欲の釣りが
大物ゲットにつながったようだ。東京行きのバスは9時に公民館を出発した。あっと
いう間の二日間だったが、この秋の再会を約束して解散となった。皆さんお疲れさま
でした。
韓国がスペインに勝ってちょっと複雑(^^;)・・・あとはまた明日から。