瀬音の森日記 263


秋蕎麦の脱穀



2002. 11. 2


11月2日(土)小菅で秋蕎麦の脱穀をした。参加者はしゃあさん、野村さん、わた
るさん、ハミングウェイさん、岡田さん、佐々木さん 、kurooの7人だった。ポカポ
カと暖かい日差しの下で畑にブルーシートを広げ、干してあった蕎麦を木の棍棒で叩
いて脱穀する。蕎麦は充分乾燥していて、叩くだけで簡単に落ちてくれた。この作業
は簡単に終わり、次は粗い目のふるいにかけて大きなゴミを取り除く。野村さんが嬉
しそうにふるいを振っているのが印象的だった。蕎麦部長としては予想以上の収穫に
思わず笑みがこぼれるというところなのだろう。                

次は「み」の登場。「み」を振って、小さなゴミや「しいな」と蕎麦の実を分離させ
る。なかなか「み」の扱いが難しかったが、昔を思い出しながら作業をした。タイミ
ング良く「み」を振ると細かいゴミが飛び、実だけが残るのだが、これがなかなか難
しい。大きなゴミは飛ばないので手で選別した。これを繰り返してゴミのない蕎麦に
するのだが、石や虫や土塊などは取り除けないので、更に細かい選別作業をする。 

道路の渋滞で遅れていたハミングウェイさん一行が到着した。岡田さんと佐々木さん
が一緒だ。一行が到着したのを機にお昼休みにした。さっとカップラーメンを食べて
私は来月使用するアケビのツル採りをしていた。舩木山荘前に立派なアケビがハリエ
ンジュにからみついているので、それを採っていた。これをグルグルと丸くまとめて
リース作り用に干しておくのだ。                       

午後は蕎麦の実を確認しながら虫や「しいな」や石やゴミを取り除く作業をした。こ
れが恐ろしく時間のかかる作業で、黙々と進めたのだが一向に作業がはかどらなかっ
た。小さい石や丸まった虫が蕎麦の実そっくりで、真剣にやらないとうっかり混入し
てしまう。おいしい蕎麦を食べるためにはおろそかに出来ない作業なので、皆真剣に
やったのだが時間切れとなってしまった。                   

秋の日はつるべ落としとは良く言ったもので、あっという間に4時を過ぎ、小菅の湯
の最終時間になってしまった。選別が終わった分は一升くらいのものだろうか・・・
これは大変な作業だ。今日はここで作業は打ち切り、次回に持ち越すことにした。食
べる人全員にやってもらいたい作業でもあり、この作業をした分だけ食べられるよう
な形になるかもしれない。                          

温泉に行く人(ハミさん、野村さん、岡田さん、佐々木さん)と山小屋に登る人(わ
たるさん、しゃあさん、kuroo)に別れた。我々は山小屋まで登り、今晩の薪を確保
する。今回は丸太を切らずに枝の乾いたものをいっぱい集めた。薪が集まったところ
でまず一杯。何はなくとも、この1杯が無ければ何も始まらない。        

鍋の準備をしているうちに温泉組も合流し、いよいよ宴会が始まった。ハミングウェ
イさんが大量の食材を買って来てくれたので、ほとんど食い倒れ宴会の様相を呈して
きた。食べる方の主役のしゃあさんはやる気満々だ。佐々木さんが作ってきてくれた
「西木村の栗渋皮煮」はじつに何とも美味しかった。サーロインステーキと赤ワイン
、きのこ鍋に日本酒、その他もろもろのごちそうが次から次に出て、とても食べきれ
ない。いつもの事だが、山の中でこんなご馳走を食べていていいんだろうか。   

外の宴会は寒くなったので中断し、山小屋の中に入った。中に入ってからもみんな絶
好調で、会話はますますヒートアップしていく。今回はしゃあさんがトップギア全開
モードで、楽しい会話は夜遅くまで続いた。私は例によって途中でリタイア、早々に
寝袋に潜り込んで寝てしまった。                       

山小屋の夜はにぎやかに・・・あとはまた明日から。