瀬音の森日記 266
11月の間伐&安全教室
2002. 11. 23/24
11月23日(土)24日(日)の間伐&安全教室の参加者はみきちゃん、しゃあさん
、kazuyaさん、遠藤さん、長南さん、吉川さん、野村さん、ハミングウェイさん、猫
ミュウさん、渡部さん、ラッパさん、フクロウさん、nyankoさん、琥珀さん、JICKY
さん、稲垣さん、岡島さん、kurooの18人だった。
朝から蕎麦打ち隊と間伐&薪小屋作り隊に分かれて作業に入った。蕎麦打ち隊の野村蕎
麦部長から臼引きの応援を頼まれ数人が下山し、蕎麦打ちを本格的に進めた。山の上で
はkazuyaさんによる間伐指導、私と渡部さんで薪小屋の基礎作り、長南さんの屋根作り
が行われていた。正午のチャイムが鳴って蕎麦打ち隊から準備OKの電話が入り、間伐隊
も全員下山して舩木邸での蕎麦打ちに加わった。
舩木さんのおばあちゃんの指導で蕎麦をこね、伸ばし、打ち粉を振ってたたみ、麺に切
る。それを大きな釜に湧かした湯で茹で、冷たい水で洗ってざる蕎麦の完成だ。少し太
めで短いのは愛嬌というもの。味は完璧な小菅の蕎麦だった。夏に種を播き、汗を流し
ながら草取りをして、イノシシ除けの柵を作って、みんなで作った小菅の蕎麦だ。冷た
い水にさらされた粗めの蕎麦は喉ごしというよりも噛んで味わう蕎麦だった。その味は
絶品で参加者はもう大満足。そば湯がこれまた旨い。板の蕎麦を茹でたのにワサビ漬け
を絡ませたものがまた美味しい。蕎麦だけで満腹になってしまいました。二回目以降は
渡部さんがこね・たたみ・切りに大活躍。細くきれいな蕎麦も堪能した。
蕎麦喰いが終わったのが3時頃で、そのまま山小屋に登り夕食の準備をした。薪小屋は
まだ完成していない。一応屋根を乗せたのだが、何故か柱が高すぎてとんでもなく高い
屋根になってしまった。これは明日修正しなければならない、なんで寸法を間違えたの
だろうか・・・。少々落ち込みながらシートを張ったり、薪割りをしたり、山小屋の電
気のスイッチ付けを手伝ったりと忙しく過ごしていた。このころから小雨が降り続いて
いて寒くなってきた。
宴会は人数が多くて山小屋の中と外に分かれて始まった。中の人間はとりあえず酒があ
れば良い、という人達。外はとりあえず焚き火、という人達。それぞれ楽しみながら濃
い時間を過ごした。まあ、毎度毎度宴会の描写に熱を入れると、宴会ばかりやっている
ような印象を持たれるので少し遠慮しておく。詳細な写真は「瀬音の森」ニュースでご
覧頂ければと思う。私はまたも酔った勢いで某応援歌などを歌ったらしい・・・(汗)
翌朝は小雨。朝食を食べて今日の作業の始まり。私はしゃあさんと薪小屋作りのやり直
し作業をはじめた。参加者は安全教室を開催する。まずはkazuyaさんと琥珀さん二人の
プロによる間伐の安全教室。琥珀さんは「鋸谷式間伐方法」の解説をしてくれた。この
間伐方法は簡単で実効のある方法なのだが、たくさんの木を切る方法のため、山主さん
の理解を得るのが難しいという欠点がある。以前、その「鋸谷式間伐方法」のテキスト
を山主の舩木さんに見せて説明したのだが、良い返事はもらえなかった。理論と実践の
狭間には大きな問題が横たわっている。自分の山なら一も二もなく即実行なのだが。
薪小屋作りがやっと目処が立ってきたときに、間伐教室は終了。続いて長南さんによる
「傷病者救出の方法」の講義と体験。間伐地などの急斜面でけが人が出た場合、どうや
って搬出するか。ロープを使う方法、誰でも持っているザックを使って運ぶ方法などを
検証し、実演してくれた。長南さんには本当に感謝したい。じつは、その後に私の安全
教室をやる予定だったのだが、薪小屋作りが難航していて、その安全教室はお流れにな
ってしまった。皆さんには配布した小冊子で概要を伝えた。
薪小屋もやっと完成した。これで雨に濡れずに薪を積み上げて乾燥させることが出来る
。今後、間伐した丸太なども玉切りして割って、ここに積んで置きさえすれば焚き火に
困ることはない。
自分で作った蕎麦は旨かった・・・あとはまた明日から。