瀬音の森日記 277
紙風船西木ふるさと会総会に出席
2003. 2. 16
2月16日(日)上野精養軒で開催された「紙風船西木ふるさと会」に出席した。紙風
船西木ふるさと会とは秋田県西木村出身で首都圏に在住している方々の集まりで、瀬音
の森とともに西木ふれあいの森推進協議会に参加されている武藤 幹さんが会長を務め
られている。今回は武藤会長から是非にと請われて、西木村で森林ボランティアをして
いる団体の代表という事で出席させて頂いた。
上野の森の中にある精養軒には、西木村の産業課の面々や村長、教育長など主だった村
の役員も参加していて、さながら東京に西木村が出現したようなにぎやかさだった。西
木村物産の販売や前回の写真公開などにぎやかな開会前の状態は、年に一度のこの機会
を楽しみに待っていたふるさと会会員のみなさんの思いが伝わって来るようだった。定
刻になり、武藤会長の挨拶のあと、総会の議事が淡々と進み、報告が行われた。
西木村の田代村長が来賓で来ており、挨拶として「町村合併の今を報告」という講演を
した。西木村は現在町村合併騒動のまっただ中で揺れている。当然ふるさと会の会員も
人ごとではなく。自分の故郷の名前が変わる、または無くなってしまうことの不安やと
まどいを隠せない状態なのだと思う。みな真剣に町長の言葉を一語一語確認するように
聞いていた。村長はそんな空気をほぐすように笑いを交えながら、微妙な時期の合併話
を包み隠さず会場の皆に語りかけた。
西木村、角館町、田沢湖町、中仙町の4町村で合併の話を進めていたのだが、この1月
に突然中仙町が大曲市の合併に踏み切ることになり、4町村合併から脱退した。その影
響が大きく、3町村での合併話は根底から計画を練り直す事になった。こうした自治体
の合併には住民感情が大きく影響しており、今後に大きな禍根を残すことがある。西木
村は角館町と田沢湖町という2大観光都市の間で調整役をしなければならなくなった。
村長の舵取りに大きな期待がのしかかる。これにより、ほぼ「西木村」という名前が消
えることが確実になった。
その後第2部の懇親会に入り、来賓紹介で指名され、壇上に上がり挨拶をした。ちょう
ど西木村の担当者が森林ボランティア作業のスライドを持って来ていたのでそれを上映
しながらの挨拶となり、挨拶というよりもスライドのナレーションをしているような感
じだった。事情があって村に帰れない人も多いらしく、山や川の写真は郷愁を誘うもの
だったようだ。挨拶のあと、歓談中に何人かの会員に握手を求められたり、話を聞かれ
たりした。
私の席は来賓席だったのだが、右隣が推進協議会の布谷会長で左隣がふるさと会の武藤
会長だったので、いつもの会議のような気楽な雰囲気だった。しきりに名刺交換を則さ
れたのだが、瀬音の森の名刺を持参していなかったので不調法をしてしまった。こうい
う場ではきちんと瀬音の森の名刺を持参しなくては何の為に来たのか分からなくなる。
大いに反省した。次々にお酒を注がれて大変だった。
その後、様々なアトラクションが行われ、自慢ののどを民謡で披露される方も多く 、楽
しい時間を過ごさせていただいた。もちろん、おいしい料理と西木村のお酒が次々に注
がれ、顔を真っ赤にして応対に忙しかったのも楽しい時間だった。西木村役場を退職し
、統一地方選で県議会議員に立候補予定の門脇さんも来ていて、話に花が咲いた。立候
補ポスターを作成して欲しいなどという話も出て、大いに盛り上がった。西木村役場の
方々も普段の会議などで見せる硬い表情ではなく、楽しいお祭りに来ているようなリラ
ックスムードだったので、いろいろな話が出来て楽しかった。
中締めは関東3本締めと言われたが、私は聞いたことのない締めで間違ってしまった。
締めにもいろいろあるものだ、とこれまた反省。二次会にも誘われたのだが、用事があ
ったので私は中締めで中座させて頂いた。
秋田弁の海を泳いで・・・あとはまた明日から。