瀬音の森日記 310
秋蕎麦と落花生の収穫
2003. 11. 2
11月2日(日)小菅の畑で秋蕎麦と落花生の収穫をした。参加者は池さん、加藤さん
、坪井さん夫婦、ハミングウェイさん、岡田さん、佐藤さん、後藤さん、猫ミュウさん
、土筆さん、野村さん、kurooの12名だった。
朝8時半に奥多摩駅で初参加の池さんをピックアップして畑に向かった。奥多摩湖の紅
葉が見事で、小菅の山々もきれいに紅葉していた。集合場所にはまだ誰も到着していな
かったのだが、すぐに身支度して二人で畑に向かった。前日に舩木さんから小菅村での
イノシシ被害の話を聞いていたので、蕎麦や落花生が無事かどうか心配だったのだが、
まったく被害はなかったのでひと安心した。
落花生は葉が枯れていた。唐グワで根の近くを掘って土を緩ませて、手で株を持ってゆ
っくり引き上げると白いサヤがいっぱい付いている。どうやら落花生は無事に実ったよ
うだ。植えるとき皮を剥かずにサヤごと植えるという失敗をしてしまったので心配して
いたのだが、こうして無事に育ってくれると嬉しいものだ。そうこうしているうちに加
藤さんと坪井さん夫婦が到着した。挨拶もそこそこにすぐに作業に加わってもらった。
秋蕎麦は昨年よりもずいぶん少ない収穫になった。蒔いた種も少なかったのだろうか、
育ちも悪く実も少ないようだった。刈り取りは皆さんにまかせて、私はハバ木を作って
いた。束ねた蕎麦を干すための横棒作りだ。杭を打ち込んでヒノキの横棒を水平に針金
で止め、この棒に振り分け結びにした蕎麦の束を引っかける。蕎麦が少ないので作業は
順調に進み、午前中に終わってしまった。ハミングウェイさん達に少し作業を残してお
こうという事になり、畑では収穫の乾杯が始まってしまった。
そんな所へ、ハミングウェイさん、岡田さん、佐藤さん、後藤さんの到着。猫ミュウさ
ん夫妻、野村さんも到着したので、それぞれに蕎麦と落花生の収穫を体験してもらい、
河原で昼食となった。昼食のメインは何と言っても生落花生の塩ゆで。秩父の安谷さん
が「落花生の食べ方の中で一番美味しい食べ方です」という食べ方だ。茹であがるのが
待ちきれずに一つ二つとつまみ食いする人が続出し、鍋奉行のハミングウェイさんもお
手上げ状態。
この生落花生の塩ゆではじつに美味しいものだった。柔らかくクリーミーなピーナッツ
とでも言うのだろうか、初めて食べるその食感にびっくりした。豆類は足が早いので、
こういう方法で食べられるのは収穫した日だけだと思うと、まさに収穫した人間の特権
とも言える食べ方だと思った。機会があったら是非食べてみて欲しい食べ方で、けして
大げさでなく「美味しい」と納得してもらえると思う。
ゆっくり昼食を食べ、ビールを飲み(^^;)、周辺の紅葉を楽しみ、キビタキのさえずりに
耳を傾け・・・優雅なブランチを楽しませてもらった。
昼の休憩が終わり、全員が山登りの準備をした。西木村から送られた炭が4つの袋に入
っており、それを担ぎ上げなければならない。私もザックに一つ詰め込んで準備した。
炭の他にも今晩の食材やら寝袋やら沢山の荷物があり、各自分担しての登山となった。
つづら折りの登山道を登りながらムラサキシメジを発見、袋に収穫して、これは今晩の
食材となる。きのこを探しながら山道を登ったが、他には何も見つからなかった。
山小屋には先日渡部さんが作ってくれた薪がたくさん積んであった。小屋の中からエゾ
シカの角を持ち出して屋根の軒にコーススレッドで止めた。以前からシンボルとして使
おうと思っていたので良い機会だった。鹿角付きの山小屋もなかなか面白い。確か、雲
取山三条の湯の山小屋にも鹿角が付いていた事を思い出した。なかなか山小屋らしい屋
根になった、と自画自賛。
猫ミュウさんの音頭でモロクボ平に登ってキノコを探そうという声が上がり、何人もの
人が行くことになった。私は所用があり、このまま帰らなければならないので残念なが
ら下山しなければならい。後ろ髪を引かれる思いで下山し、帰宅の徒に付いたのだが、
奥多摩街道は紅葉見物の大渋滞だった。午後3時半に小菅を出て、自宅に着いたのは夜
の8時半。なんと5時間もかかった。・・・いやはや疲れた。
それにしても生落花生の塩ゆでは旨かった・・・あとはまた明日から。