瀬音の森日記 321
1月、秩父の間伐教室
2004. 1. 17/18
1月17日(土)18日(日)の2日間、秩父郡横瀬町にある正丸オートキャンプ場で
杉林の間伐をした。参加者は間伐初参加の島野さんとハミングウェイさん、kurooの3
人だった。土曜日は源流部会の岩トレがあり、源流部会の会員はそちらに参加している
。夕方にはここで合流して新年会をすることになっている。3人なので無理をしないよ
うに作業を進めなければならない。
焚き火をしながら準備体操をして作業に入る。空からは小雪がちらついてきた。ラダー
を使ってロープを間伐木に掛け、倒す方向に引っ張る。私が切ってハミさんと島野さん
が引っ張る。ラダーの上り下り、移動、ロープ張り、牽引とハミさんの運動量が多くな
ってしまい、申し訳ない事をした。午前中に11本のスギを倒した。うっすらと雪が積
もった山を下り、焚き火のある場所で昼食となった。
杉田さんが盛大に焚き火を燃してくれたので体も暖まった。お湯を沸かしてもらったの
で、それを使ってカップラーメンを作る。大釜には今夜のきりたんぽ鍋に使うダシを採
るために秋田から取り寄せた比内地鶏のガラ3羽が入れられた。これから4時間かけて
じっくり煮込むことになる。じっとしていると寒くなるので、しばらく休んだらすぐに
作業を再開した。午後の間伐目標は10本。
山の作業地にもうっすらと雪が積もってきた。風が無いのが救いで、寒さはさほどには
感じない。午後も3人での作業が続く。相変わらずハミさんの運動量が多い。チェーン
ソーを代わってもらう訳にもいかず、もう一人だけでも助っ人が欲しかった。結局、ハ
ミさんはこの午後の作業で腰を痛めてしまった。雪も激しくなり、間伐が目標に達した
ので3時半に作業を終了した。下界はすっかり雪景色になっていた。
岩トレが終わって来ていた関根さんから買い物を以来され、3人で温泉に行く。武甲温
泉は空いていてゆっくり温まることが出来た。こんな寒い日は温泉で温まるのが一番だ
。温泉を出て、そのまま帰るという島野さんを横瀬駅まで送っていく。ちょうど良い時
間に特急があったのでラッキーだった。島野さんを駅で降ろして買い出しに行く。椎茸
、しらたき、舞茸、お米(あきたこまち)を買ってキャンプ場に戻ると、岩トレメンバ
ーが揃っていて、それぞれに何か料理を作っていた。
さっそくきりたんぽ鍋の仕込みに入った。すでに囲炉裏でタンポが焼かれている。これ
は在庫のお米を炊いた分。囲炉裏の回りにみんな集まり、それぞれにつまみを出してく
る。缶ビールで乾杯し、長南さんの麻婆豆腐、kazuyaさんのおでん、みきちゃんの沖縄
ソーセージなどが出てきた。そんな所へ渡部さんが到着し、座がさらににぎやかになっ
た。越の寒梅、秩父錦の亀口生酒、泡盛、源作印の赤ワイン、シーバスリーガルなどが
次々と開けられて回ってくる。
囲炉裏には西木村の炭が赤々と熾り、秋田こまちで炊いたタンポが焼かれている。そし
て、秋田から取り寄せた比内地鶏と根付きのセリが入った鍋で煮込まれる。秋田そのも
のきりたんぽ鍋が出来上がった。青々としたセリのみずみずしさ、比内地鶏の旨みがし
み込んだきりたんぽ、そしてダシの美味いこと。絶品のきりたんぽ鍋だった。夜から参
加のわたるさんと裕次郎君も大満足の味だった。その後、様々な話が盛り上がり、酒が
回されたが、私はいつものように真っ先に轟沈してしまった。疲れていたのかな・・・
翌朝、起きて外に出てみると真っ白の銀世界だった。雪は5センチくらい積もったよう
だ。さっそく焚き火をする。焚き付けも薪もたくさんあるのですぐに大きな焚き火にな
った。恒例の朝プシュをやっているうちに、関根さん、渡部さん、ハミさん達が起きて
きた。渡部さんがコーヒーをいれてくれた。JICKYさんが眠そうな顔をして起きだして
きた。夕べはだいぶ飲んだようだ。JICKYさんはkazuyaさんの方が飲んだ、と言って
いる。みんな起きて焚き火の周りに集まってきた。朝食はハミさんが作ってくれたお雑
煮とパンを焼いて食べた。
9時までまったりと休み、それから間伐作業に入った。きのうと違い、大勢いるので作
業もはかどりそうだ。さっそくスギの選定、ロープかけ、間伐、玉切り、枝処理と一連
の作業が始まる。慣れている人ばかりなので作業が速い。たまに谷方向に倒したりする
と大きなヤジが飛び、山はいっそうにぎやかになる。声を掛け合いながら2時間ほどで
20本以上の間伐をすることが出来た。12時近くなったので作業終了とした。まだま
だ広大な未作業斜面が広がっているが、こればかりはコツコツやるしかない。
間伐の先は長い・・・あとはまた明日から。