瀬音の森日記 333
小菅の森:樹木板取り付け
2004. 5. 15.16
5月15日(土)16日(日)の二日間、小菅の森(モロクボ平)で樹木板を取り付け
作業をした。
新緑のまぶしい5月の土曜日だった。小菅の森樹木板取り付けイベントに参加したのは
渡部さん、ハミングウェイさん、岡田さん、佐々木さん、前川さん、奥貫さん、こねこ
さん、稲垣さん、kazuyaさん、kurooの10人。新築なった舩木さんのフライショップ
「メイフライ」に立ち寄り、コーヒーをご馳走になった。久しぶりにあった舩木さんは
相変わらず陽気で楽しい人だった。帰りに寄る約束をして忙しく集合場所に向かう。
集合場所にはすでにみんな勢揃いしていたので、挨拶もそこそこにすぐに身支度をして
山登りをした。山小屋にはすでに渡部さんが登ってきており、これで全員が勢揃いした
ことになる。しばし休憩して歓談しながら、今日の予定を話し合う。今日はこれから上
のモロクボ平まで登り、登山道沿いに樹木板を取り付けようという計画だ。
昼は上に行って食べることにして、ゆっくりと山を登り始めた。途中に生えている樹木
の解説をkazuyaさんがしてくれた。若葉が出て大きくなったところなので観察もやり
やすい。また、新緑がきれいなので山道を歩いているだけでも気分がいい。モロクボ平
に登り、毎木調査の起点となった場所にシートを広げて昼食にした。まるでピクニック
にでも来たかのように、ワイワイ言いながらお弁当を広げるのはとても楽しかった。
食事の後はいよいよ樹木板の取り付け。この樹木板はアルミ板の間に薄いスチレンボー
ドをサンドイッチしたもので、そこにインクジェットプリントしたアルミシートを貼っ
てあるものだ。野外広告用のプリンターを使用しているので色落ちもない。薄く、軽い
樹木板は会員の澤田さんが描いた樹木毎の葉のイラスト入りで、とても綺麗に出来上が
っている。その樹木板に麻ヒモを結び、木の生長に合わせて伸びるようにスプリングを
取り付ける。こうしておけばヒモが木の幹に食い込む事はない。
替わりばんこに1本ずつ対象の樹木にプレートを取り付けていく。この登山道を歩く人
に小菅の森の豊かさを発見してもらうために、見やすい位置に丁寧に取り付けた。お世
話になっている小菅村に少しでも恩返しが出来たらという気持ちで計画したものだった
が、こうして実現するまでにはずいぶんと時間がかかった。了解を取り付ける作業や樹
木板のデザインや制作。せっかく取り付けるのだったら新緑のきれいな5月にしたいと
考えてこの時期にしたのだった。
オニグルミ、エゴノキ、ミズキ、リョウブ、ウリカエデ、エンコウカエデ、ハウチワカ
エデ、コハウチワカエデ、シラカバ、クリ、アカシデ、アカマツ、ミズナラ、ダンコウ
バイ、コナラ、ヤエガワカンバ、ホオノキ、コシアブラ、ウラジロノキ、アワブキ、ウ
ワミズザクラ、ツリバナ、ツガ、イヌシデ、アサダ、ミズメ、オオヤマザクラ、ヒノキ
、スギ、モミ、以上30種40枚の樹木板をモロクボ平から山小屋にかけての登山道に
設置した。
樹木観察をしながらゆっくりと作業し、山小屋にたどり着いて作業終了。しばらく焚き
火を囲んで休憩し、今日中に帰るという岡田さんと佐々木さんを稲垣さんに送ってもら
った。夕方になったので渡部さんが夕食の準備を始めました。今日は渡部さんのおいし
いパスタが食べられそう。我々は焚き火の周りでビールを飲みながら話したり、小屋の
周辺を片づけたり、お茶を作ったりと思い思いの時間を過ごしていた。
渡部さんのおいしいパスタが出来上がり、デッキの上で宴会が始まった。前川さんと奥
貫さんは山小屋が初めてなので楽しそう。ハミングウェイさんがセットした70年代の
フォークソングに合わせて歌いながらビールを飲み、パスタに舌鼓を打った。kazuya
さんが持参した源作印の赤ワイン1升ビンがあっという間に空いてしまった。毎度の事
ながらこのワインは美味しい。心配した雨も無く、デッキでの楽しい宴会が続いた。
翌朝はターフを叩く雨の音で目が覚めた。霧雨のようで、外に出ても濡れるほどではな
いが上のヒノキから滴が間断なく落ちていた。デッキにはターフが張られ、その下で渡
部さんとハミングウェイさんが昼食の準備をしていた。朝食は葉ワサビの混ぜご飯、ス
ナップエンドウと豚肉の炒め物、焼きウインナー、ゴボウサラダなどなど。雨だし今日
やることもないからと、思わず缶ビールが出て、朝から宴会モードになってしまった。
食後に昨日作った煎茶をハミングウェイさんが煎れてくれた。渋くて旨い小菅の森のお
茶だった。その後雨が上がったので焚き火をしてのんびり過ごし、小菅の湯が開く時間
になったので片付けて下山した。下山中もkazuyaさんの解説が聞けたのが良かった。
樹木板で小菅村に恩返し・・・あとはまた明日から。