瀬音の森日記 360
第2回 壁&煙道作り
2005. 3. 19/20
3月19日(土)20日(日)の二日間、炭焼き窯作りが行われた。参加者は渡部さん
、関根さん、タンポポ屋台さん、吉瀬さん、白瀧さん、吉田さん、加藤さん、稲垣さん
、コニタン、JICKYさん、kazuyaさん、しゃあさん、kurooの13名だった。
初日の午前中は煙道(ほど)を作るために穴掘り、午後は薪割り。二日目は薪作り、屋
根作り、煙道(ほど)作りを行った。大勢の参加者に恵まれて、手分けして様々な作業
が同時進行で行われた。私はユンボで丸太を運んだり、煙突用の土管を買いに行ったり
、セメント・砂・石灰を買いに行ったりと、別行動が多かったので作業の詳細は渡部さ
んから聞いてまとめた。
私はユンボを操作して炭焼き小屋作りの材にする杉丸太をキャンプ場の奥から入り口に
運ぶ作業をした。ユンボの手を操作してワイヤーで丸太を括り付け、ズルズルと引いて
行く。慎重にゆっくりと確実に丸太を運ぶ。人力では絶対に動かない丸太が軽々と引け
ることにユンボのパワーを改めて実感した。この作業でユンボの操作に慣れることが出
来て楽しかった。今度は穴掘りに挑戦したいものだ。
炭焼き窯つくりではまず煙道(ほど)を作る為の縦溝を窯穴の奥正面に掘り込む。ツル
ハシだけで縦穴を掘るのは重労働だったようだが、交代しながら穴掘りをした。そして
、同時進行の作業は薪割り。1mに玉切りした丸太をくさびで割る。これも重労働で、
重いくさびを何本も打ち込んでやっと割れるような丸太や、くさびでも割れずにチェー
ンソーで縦切りにしなければならない丸太もあり、全部割るのに1日かかってしまった
。大量の丸太を割り終わった時は充実感いっぱいだったのではと思う。
泥団子を作るのも重労働だった。隙間を埋める泥団子を作り終わってからも、レンガ状
の泥団子を壁のでこぼこ部分に打ち付けて、板で固定して壁を平らにする作業が残って
いた。それぞれ交代しながら泥団子作りで奮闘し、壁を修正し終わったところで初日の
作業が終了した。煙突となる土管をセットした窯に全員が入って記念の写真を撮った。
風が冷たくなってきたので管理棟前で盛大な焚き火をして体を暖める。白瀧さんが前の
川で立派なヤマメを釣った。この寒さの中でドライで釣ったというのだから凄い。その
20センチほどのヤマメは前の淵に丁寧にリリースされた。焚き火を使って渡部さんが
ワイルドなジャガイモピザを作ってくれた。焚き火の熾きに鉄板に盛ったピザ生地を埋
めて焼くという豪快なもの。出来上がったジャガイモピザは焼けたウインナーの香りも
香ばしく、とても美味しいピザだった。寒くなって管理棟に入ってからはタンポポ屋台
さんがチーズフォンデュを作ってくれた。こちらもこってりと美味しかった。
翌朝は稲垣さんがキムチうどんを作ってくれた。冷えた体が暖まるうどんだった。二日
目の作業は駐車場横に積んであった大量のイタヤカエデの枝を運び、全員でナタを使っ
て10センチ程に刻む作業が最初の作業だった。これは窯の上部のドーム型を滑らかに
形成する為に積むもので、枝の切り口を斜めにする事に意味があった。大量の枝も全員
で刻むとあっという間に細かい枝の山になっていった。
いよいよ核心の窯の心臓部、煙道(ほど)作りに入った。粘土・セメント・消石灰を混
ぜて泥団子を作る。そして杉田さんが耐火レンガとセメントで煙道作り。隙間は泥団子
で埋めていく。杉田さんの熟練の技に見とれているうちに煙道が見る見る出来上がって
いく。水準器も使わずにサッサとレンガを組んで行くのに、出来上がりは垂直になって
いる。じつに素晴らしい。正面は耐火レンガをセメントで積み上げ、暖炉の煙突正面の
ような形を作り上げた。
煙道(ほど)も出来上がり、壁のでこぼこをセメントで修正して、本日の作業は終了と
なった。ブルーシートの屋根も張って雨除けも万全。次回の作業が楽しみになった。
大勢参加の作業は楽しい・・・あとはまた明日から。