瀬音の森日記 365
妙高高原山菜ツアー
2005. 4. 23/24
4月23日(土)24日(日)の二日間、妙高高原の山荘で山菜ツアーとキノコの植菌
を行った。参加者は渡部さん、安谷さん、うらべにさん、猫ミュウさん、土筆さん、長
南さん、鵜住居さん、せきともさん、藪沢賢治さん、kuroo、そして小屋主の菱田さん
にも参加してもらえ、参加者は総勢11人となった。
山荘への道が雪で塞がれていて渡部さんの車が停まっていた。さっそく挨拶して道の先
を確認に行く。雪は多いところで1メートル以上は積もっていそうだ。とても雪かき出
来る量ではない。表面が固ければ車での突破も可能に思えて、突っ込んだらズブズブと
沈んでしまう。渡部さんが笑いながら「私もやってみましたが、ダメでしたね」と言う
。それでも後続の車が来るまでに何とか出来ないかとスコップで雪かきを始めた。でも
所詮気休めと分かり、途中で止めた。汗をかいた分損をした気分だ。
安谷さんとうらべにさん、藪澤さんが到着。渋滞で送れている後続の車を待ちながら、
周辺の散策を始める。フキノトウやタネツケバナを収穫し、青いキクザキイチゲの花を
見たり、地元のおじさんに案内してもらってミズバショウを見たりしながら時間をつぶ
していた。花も今年は2週間くらい遅れているようだ。この分では山菜は望み薄だとい
う気分が全員を包んでいた。そこにやっと遅れていた長南さん一行が到着。このまま雪
道を登って山荘に行くか、藪澤さん紹介の山荘に行くかと検討を始めた。
ところがうっかりキノコを植菌することを忘れていた。道具もコマも持参しているのだ
から植菌しなければ何のために来たのか分からなくなる。みんなで笑いながら山登りす
るしかないじゃないかと確認した。食料の買い出しや荷物を運び、作業にかかる人など
に分かれて動き出した。キノコ植菌に必要な道具や水や酒などを分担して担ぎ、雪道を
登っていく。荷物運びは2往復した。途中は近道をするので、思ったより山荘が近く、
それほど大変な山登りではなかった。
山荘で休憩後、すぐにキノコの植菌を始めた。前回切り倒した太いヤマザクラに持参の
ドリルで穴を空け、ナメコとヒラタケのコマをハンマーで打ち込む。準備したナメコ2
種各500コマ、ヒラタケ500コマ、合計1500コマを打ち込んだ。太い幹だけで
なく細い枝にもコマを打ち、日陰に並べて雪をかぶせておいた。来年の秋には大量のキ
ノコが食べられそうだ。山菜はいつもの年よりもやはり2週間くらい遅いようで、昨年
ドンピシャだったコシアブラやハリギリもまったく芽が出ておらず、わずかにフキノト
ウやタネツケバナなどが収穫出来ただけだった。
雪が残っている中庭で焚き火が始まり、缶ビールが開けられた。床下に積んで置いたカ
ラマツの薪はカラカラに乾いており、あっという間に赤い炎に包まれる。山登りとキノ
コ植菌作業で火照った体にビールの酔いが回り、焚き火の熱で程良い気分になってきた
。小屋の中ではわずかな山菜と豊富な海産物で宴会料理が出来上がり、雪の中の山荘で
宴会が始まった。夕方猫ミュウさんが岩魚を釣って帰ってきた。その岩魚はさっそく塩
焼きに変身し、どこかに消えていった。もうすっかりいい気分になっていた。
うらべにさんと渡部さんに料理を作ってもらい、楽しい宴会が出来た。山菜が少なかっ
たのは残念だったが、美味しい料理はいっぱいできた。ありがとうございました。
雪の中の焚き火は暖かい・・・あとはまた明日から。