瀬音の森日記 379


白浜オフに参加



2005. 8. 20.21


8月20日(土)21日(日)の二日間、千葉県白浜町にあるコテージ稲垣にて瀬音の
森としては珍しい海遊びオフが開催された。参加者は加藤さん、稲垣さん、しゃあさん
、白瀧さんご一家、猫ミュウさん、土筆さん、さいとうさん、みくちゃん、ウーさん、
kurooの大人10人、子供3人の合計13人だった。好天に恵まれて中身の濃い二日間
の海遊びが出来た。幹事の加藤さん、宿主の稲垣さんに感謝したい。        

コテージ稲垣は房総半島先端の根本海岸に面して建っていて、砂浜まで歩いて1分とい
う近さにある。土曜日の9時頃には参加者が集合し、本日最初のイベント「素潜り漁」
に挑戦した。私は20数年ぶりの海遊びなので、少々緊張しながら海に入った。プール
では2時間くらい泳げるので心配はしていなかったが、岩礁地帯で潜るというのは初め
ての事だったので慎重にならざるを得なかった。両足にはサンダルを履き、両手には軍
手をして、右手には買ったばかりのヤスを握って泳ぐのだから、結構大変だ。    

岩礁地帯に生えている昆布に掴まりながら、波に流されないように体を支え、時に深く
潜り魚を探す。シッタカは簡単に見つかり、獲ったものをポケットに入れるので、ポケ
ットはすぐにふくらんでしまう。泳いでいる魚をヤスで突くのは難しく、スズメダイを
1匹突いただけで終わってしまった。しゃあさん、加藤さんもシッタカ獲りに終始し、
猫ミュウさんが何尾かの魚をゲットし、稲垣さんが確保した大量の伊勢エビを収穫とし
て午前中の素潜り漁は終わった。                        

昼はコテージに戻り、隣の牧水亭から食事を取った。生ビールが回り、乾杯の声と共に
あっという間に飲み干された。海に潜るのはかなり体力を消耗するのでビールやつまみ
はあっという間に胃袋に入ってしまう。獲ったばかりのシッタカも早速茹でられてつま
みとなって並べられた。缶ビールも開けられて、真昼だというのにすっかりいい気分に
なってしまった。夕飯の買い出しに行くメンバーを尻目にコテージで寝込んでしまった
のは申し訳なかった。まあ、私にとって海に潜るというのはかなりの重労働だったので
勘弁してもらいたい。                             

4時、根本漁港の防波堤に釣りに行った。先週は釣れなかったという話を聞いていたの
で今週は釣れるだろうと勇んで出かけたのだが、先行者あり、誰も釣れていないようで
気持ちは少々中だるみ。みんながウキ釣りをしているので、ルアーを持っていった私は
片テン仕掛けを投げて底を引くキス狙いで釣り始めた。しかし、掛かってくるのは海草
ばかりで魚の気配すらしなかった。加藤さんがボラを釣ったのが第1号だった。その後
稲垣さんがアジを釣り、さいとうさんがメジナを釣り、猫ミュウさんがアジを釣った。
私も途中からウキ釣りに変えたのだが、しっかりボウズを喰らってしまった。    

6時、宿に戻って夕食の準備。稲垣さんが伊勢エビを捌く。猫ミュウさんがアジの叩き
を作り、私は天ぷらを作る。大根を下ろして絞り、上新粉を混ぜてこね、大葉でくるん
だものを天ぷらにする。しゃあさんとウーさんが取り出してくれたシッタカと玉ねぎの
千切りでシッタカのかき揚げを作る。野菜の天ぷらはサツマイモ、カボチャ、ピーマン
、しめじ、しいたけ、ナス、ゴーヤ、玉ねぎなどなど・・・天ぷらを揚げるのがあんな
に時間がかかるものだとは思わなかった。ビールを飲みながらウインナーを焼いたり、
マツタケを焼いたりと豪華な宴会となった。伊勢エビの刺身は絶品だった。     

9時、いい加減酔っぱらっていたら、浜が何やら騒がしくなった。行ってみたら海が時
々青く光る。これは何だ??あちこちで「夜光虫だ」という声がする。真っ暗な海に青
白い光線のような光が一瞬浮かぶ、その都度歓声が上がる。徐々に青い光が多く出現す
るようになった。水に浸かっている若者達の周辺が青く輝いている。どうやら水に刺激
を与えると光る性質のものらしい。大きな波の波頭が青白く輝き、こちらに向かって青
く輝く波となって押し寄せ、オーロラのように砕ける・・なんて幻想的な光景だろう。
何かの反射などではなくて、水そのものが中から青く発光しているのだ。      

しゃあさんが着替えて海に飛び込む。猫ミュウさん、土筆さん、さいとうさん、みくち
ゃん、私がそれに続く。海に潜った両手が青白く輝く。水を切る手の回りが電気を帯び
たかのように輝いている。暗い水中に輝く自分の手を見ながら、水しぶきに青く輝く周
辺を見ながら泳ぐ満月の海は素晴らしかった。民宿のおじさんが「60年ここにいるけ
ど、こんなのは初めてだ!」と感動していた。夜光虫の海で泳げるなんて素晴らしい経
験が出来た。じつに運がいい。                         

11時、興奮覚めやらず宿に戻ってまた飲み始める。いやはや凄い海だった。それから
猫ミュウさんがダウンするまでの1時間ほどは夜光虫の話で持ちきりだった。    

朝は遅かった。皆ぐっすりと寝ていて日が高くなってからゴソゴソと起きだした。買い
物に行く人を見送り、土筆さんやみくちゃんと遊んでいた。この宿の裏手にパラグライ
ダーの滑空場があり、今日も朝から上昇気流に乗ったパラグライダーがいっぱい青空に
浮かんでいる。宿の前が着地地点なので、迫力あるランディングシーンが見られる。み
んなベテランのようで、じつにスムーズに着地するのでつまらない。        

みそ汁を作り、野菜炒めを作る。野菜の中にゴーヤがあったのでチャンプルー風に明太
子入りの卵でとじた。昨日からすっかり食事当番になってしまい、忙しい朝となってし
まった。まあ、誰かがやらなければいけない事だし、嫌いではないし、楽しく料理させ
てもらった。夕べの残りの天ぷらが美味い。いろいろ食べてお腹一杯になった。   

午前中に再度「素潜り漁」に挑戦した。今日はみんなと同じようにシュノーケル付き水
中メガネを使ってみたのだが、どうも塩水を飲んでしまい上手くいかないので、途中か
らゴーグルだけで潜るようにした。慣れないものは難しい。浅い磯でタコを見つけた。
隠れた場所から足が少し出ていたので、慎重にヤスで突く。タコは意外に大きく大暴れ
して抵抗したが、人間にはかなうはずもなく、あえなくクーラーボックス入りとなった
。初めての大物だったのでその手応えにドキドキだった。このタコは民宿に寄付。民宿
のおじさんが「今のタコは美味いんだよ」と喜んでくれたのが嬉しかった。     

コテージを片付けて、隣の民宿の食堂で昼食。冷やし中華が美味しかった。おじさんか
ら大量のナスをいお土産にもらい、今回の白浜オフは終了した。じつに内容の濃い二日
間で、本当に楽しい海遊びオフだった。機会があったらまたぜひ開催して欲しいものだ
。幹事の加藤さん、宿主の稲垣さんに感謝。                   

海遊びはくせになりそう・・・あとはまた明日から。