瀬音の森日記 387


秩父の間伐&薪割り



2005. 12. 10.11


12月10日(土)・11日(日)の二日間、秩父の正丸オートキャンプ場で杉林の間
伐と薪割りを行った。参加者は岸良さん、吉田さんご夫妻、関根さん、しゃあさん、た
んぽぽ屋台さん、kurooの7人だった。                     

久しぶりに秩父での間伐作業を行った。集合時間の30分前にキャンプ場に到着したの
だが、まだ誰も来ていなかったので焚き火を始めた。すぐにオーナーの杉田さんがやっ
てきた。吉田さんと岸良さんもやってきた。久しぶりに会うので挨拶もそこそこに会話
が弾んだ。そして関根さんが大量の銀杏を運んできた。杉田さんにお裾分けらしい。風
に乗って銀杏の匂いが漂ってくる。                       

身支度をしてチェーンソーのチェックをした。まずは杉田さんのお願いでキャンプ場内
の杉とサワラを伐採する。ラダーで伐採木にロープを掛け、滑車で方向を変えて引っ張
る。まずは私が杉を伐採した。大きな杉が轟音を立てて倒れ、まずはほっと一息。木を
伐採する時はいつもそうなのだが、木が倒れて横倒しになった時に呼吸が楽になる。す
ぐに枝を落とし、太い幹を玉切りする。この杉は材にはせずに薪にするので90センチ
の長さに玉切りする。玉切りした丸太は隅に並べて積み重ねる。          

次は関根さんが反対側の杉を伐採した。これも太い杉だったので玉切りが大変だった。
次は高い場所に立っていたサワラを関根さんが伐採した。サワラは杉よりも柔らかいの
で、玉切りは楽だった。これは二玉分を材として残して、残りは薪にするために玉切り
した。枝を片付け、玉切りした幹を積み上げたら正午のサイレンが聞こえたので、午前
中の作業を終了した。お昼は各自持参の昼食を焚き火を囲んで食べることにした。関根
さんは自宅から持ってきたサツマイモを焚き火で焼いている。杉田さんが自分で獲った
鹿を捌いた肉を持ってきて焼き肉にしてくれた。柔らかくて美味しい鹿肉だった。  

寒かったのだが風のない日で助かった。焚き火の周りで1時間ほど過ごし、午後の作業
に入った。午後は裏山の杉林の間伐を行った。今日は吉田さん、岸良さん、私と森林イ
ンストラクターが3人いるので作業は実にスムーズだった。関根さん、吉田さん、私と
チェーンソーを3人が持参したこともあり、作業は手当てして進められた。ラダーに登
って倒すスギにロープを掛ける人。滑車で角度を変えてロープを引く人。チェーンソー
を使って木を切る人。順番に担当を変えながら、次々に杉を倒していった。急斜面なの
でスギは斜面に対して横に倒さなければならない。下方向に倒すと玉切りすら出来ない
状態になってしまうので横に倒すよう神経を使った。               

午後3時に太い杉を倒したのを最後に作業を終了した。こうした緊張を持続する作業は
2時間が限度だと思っているので、寒くなってきた事もあり、躊躇無く終了を告げた。
道具を担いで山を降り、焚き火の周りに集まる。すでに日が落ちているので寒さが厳し
くなっている。焚き火の暖かさがじつに有り難い。吉田さん夫妻と岸良さんは温泉に向
かい、関根さんと杉田さんは夕食の準備に入った。私は申し訳なかったのだが、畑用の
落ち葉集めに汗を流した。ここのコナラ林の落ち葉は畑で使う落ち葉堆肥作りに最高な
のだ。このままにしておけば邪魔な落ち葉だが、畑で積み込めば素晴らしい堆肥になっ
て、野菜作りの肥料になってくれるのだ。                    

夕飯の準備が着々と進んでいる。蕎麦を作ったようだ。鍋物の準備をしていたら、関根
さんが天ぷらを揚げようと言ったので、ニンジンを千切りにした。関根さんはニンジン
の天ぷらを揚げたあと、鹿肉を揚げてみようと言いだし、焼き肉用の鹿肉に衣を付けて
揚げ始めた。これをつまんで食べてみたら美味いこと美味いこと!。鹿肉の竜田揚げに
なっていた。温泉帰りの三人も揃ったので宴会が始まった。しゃあさんから「これから
行きますのでビールを残しておいて下さい」という電話が入った。蕎麦がたぐられ、天
ぷらへの讃辞が叫ばれ、ビールと日本酒が開けられた。酔いが回ってくる頃にしゃあさ
んが到着してまた盛り上がった。吉田さんご夫妻は明日用事があるとのことで、夜のう
ちに帰路についた。                              

管理棟の3階に宿泊させて頂き、ぐっすりと寝た。朝は昨日集めておいた落ち葉の山を
ビニール袋に詰める作業をした。みんなが起きる前に済ませてしまおうと思ったのだが
思いの外時間がかかった。たんぽぽ屋台さんから電話があり、これから来るとのこと。
ついでに朝食のうどんを買ってきてもらった。焚き火の周りで暖を取りながら、四方山
話をした。朝食は昨晩の鍋にうどんを入れて暖かいうどんを食べた。今年は寒さが厳し
いのでキャンプ場の水道が凍ってしまうため、3月過ぎまで使用を遠慮してもらえない
かと杉田さんから申し出があり、秩父での間伐作業は春まで中止ということになった。

午前中は昨日玉切りした丸太をさらに短く玉切りし、交代で薪割りをした。関根さんの
斧が良く切れて、楽しい薪割りだった。山のような丸太を割って大量の薪を作って軒先
に積み上げた。薪割りが終わったところで解散し、各自帰路についた。私は畑まで落ち
葉を運び、帰路の途中で筋肉痛の体を温泉で暖め、快適な二日間の締めくくりとした。

秩父で間伐が出来ないのは残念だ・・・あとはまた明日から。