瀬音の森日記 410
西木秋の森林作業体験交流会
2006. 9. 17
9月17日(日)秋田県仙北市西木町、西木冬祭り「カンデッコ上げ」で有名な中里地
区にて秋の森林作業体験交流会が開催された。参加者はold-beanさん、ぬま子さん、健
さんご夫妻、KKさん、渓酔さん、原渓さん、ひらり〜さん、竹村純子さん、渡部さん、
奥貫さん、琥珀さん、藪澤賢治さん、イナさん、みきちゃん、ハミングウェイさん、加
藤さん、kurooの18名だった。
クリオンに宿泊した参加者と役場の主だった人が揃って前夜祭を行った。前夜祭という
よりも猫さんと土筆さんを偲んでの飲み会だった。まだ日も浅く、その話になると涙が
出てしまうので、最後はボロボロになってしまった。追悼飲み会の場を設定して頂いた
役場の皆さんに感謝したい。
翌朝クリオンの駐車場で参加者に名札やヘルメットを配布していたら、秋田支部の健さ
んが新婚の奥さんを乗せて車で到着した。参加者の大いなる冷やかしを受けたが、健さ
んは嬉しそうだった。全員揃ったのでバスで会場の中里集落まで移動する。中里集落は
布谷課長の地元で、「カンデッコ上げ」という奇祭で有名な場所だ。参加者向けのパン
フレットにも祭りの由来が書かれていた。その中里の集落会館からは歩いて山に入る。
山道を昇ること、約10分。杉林の中の林道に設けられたテントがあり、そこが今日の
会場となっていた。
作業は復層林にするために植林された杉が育たず藪化した林で、主にチェーンソーでの
間伐作業となる。布谷前会長も地元なので参加している。簡単な開会式を済ませて作業
に入る。今回は少数精鋭の間伐会なので思い切り間伐が出来そうだ。布谷前会長の班に
組み込まれたのでさぼる事も出来ない。渡部さんと二人で思う存分チェーンソーを回せ
そうなので楽しみだ。作業写真は奥貫さんに撮ってもらうようにお願いしたので作業に
専念できるのも嬉しい。我々第1班は一番広い区域の担当なので大変だ。でも、やりが
いのある広さだ。
布谷会長が歳を感じさせない動きで下草を刈っていく。我々はそこの細い杉を片っ端か
ら倒していく。チェーンソーが唸りを上げ、次々に杉が倒れる。周辺は見る見る明るく
なっていく。額からは汗が滝のように流れ、昨夜の酒を洗い流してくれる。午前中で2
度チェーンソーのガソリンが無くなった。これだけチェーンソーを回したのは初めてか
もしれない。とにかく午前中の動きは凄かった。お昼休みの連絡を受けたときは肩で息
をしているような状態だった。
昼の暖かいみそ汁で生き返った。お腹も空いていたのでお握りと漬け物がスルスルと入
っていく。じつに美味しい。汗を流した後の食事は本当に美味しい。くつろいで歓談し
ながらチェーンソーの刃を研ぎ、調整する。大の字になって昼寝している人もいる。女
性陣は軽トラに乗ってトイレタイム。何だか楽しそうだ。
午後の作業も間伐のみ。ただひたすら杉を切り倒す。渡部さんも休み無しだ。最初は不
安そうに見ていた地元のお父さんも、今は一緒になって間伐に夢中。東京モンには負け
ないといったところか。こっちだって負けてはいない。とにかく凄い量の杉を切り倒し
たと思う。一人で200本くらい切ったのではないだろうか。もちろん過去最高だった
と思う。3時半に作業終了の声が掛かった時にはもうボロボロだった。しかし、心地よ
い疲労感に包まれていた。全員が集合して閉会式。皆充実した顔をしている。
一旦バスでクリオンに戻り、温泉で汗を流し、再度集落会館に戻る。今日の懇親会は中
里地区の集落会館で開催される。ちょっと狭い場所だったが、みんなで膝をつき合わせ
て歓談するにはちょうど良い広さだ。お母さん達が腕によりをかけて作ったご馳走が並
び、乾杯の音頭で宴会が始まった。布谷さんばっかりの地元の人に混じり、瀬音の森の
メンバーも大いに飲んで話す。すごく楽しい時間が過ぎて行った。集落会館に集って頂
いた皆さんに感謝。