瀬音の森日記 416


秩父・炭焼き窯作り



2006. 10. 14/15


10月14日(土)・15日(日)の二日間、正丸オートキャンプ場で炭焼き窯作りの
続き作業を行なった。今日は前回に引き続き、炭の材料となる広葉樹の玉切りや薪割り
、枝処理を行った。参加者は渡部さんと関根さんとkuroo。日曜日は加藤さん、長南さ
ん、JICKYさん、セキトモさんの4人が加わり7人となった。体力勝負の作業が続き、
終わったときは疲労困憊だった。                        

土曜日の朝、キャンプ場に到着したら渡部さんが焚き火をしていた。挨拶をして私も焚
き火にあたる。前回、私が来られなかった時に別荘の反対側、川側の斜面のクヌギを倒
したようで、斜面に太い木が倒れている。増水した川の水がそのクヌギを洗っている。
関根さんも到着し、さっそくチェーンソーの目立てをしている。渡部さんがコーヒーを
入れてくれた。暖かいコーヒーが美味しい。杉田さんもやってきた。        

杉田さんがユンボで倒した木を引っ張る。ユンボのパワーはすごい。太い枝を折りなが
ら川を越えてこちら側に引っ張り込んでくる。半分キャタピラを浮かしながらも、首を
振るようにアームを操作し、太い幹をそのまま10メートルくらい引きずって動かす。
川を渡り終わったところで玉切り開始。3人のチェーンソーが唸りを上げて、枝落とし
や玉切り進める。幹が太く重いので、なかなか思うように切れないが、慣れてくれば何
とかなるもので、見る見るうちに太い幹が90センチに切られていく。       

10時のおやつは関根さんが差し入れてくれた黒豆の枝豆。大鍋で湯を沸かし、黒豆を
投げ入れる。じっくり煮られた枝豆を熱いうちに口に放り込む。咬むとジュワッと旨さ
が広がるプリプリした食感が口の中を刺激する。じつに美味い。大満足の10時休み。

大量の枝の処理も大変だった。こちらは小屋の屋根作りや、焚き付けに使うもので、長
さや太さを揃え、束にして丸める。こちらもドンドン枝の山が出来ていく。昼休みは焚
き火の周りで思い思いに食べる。関根さんが美味しいブドウを差し入れてくれた。これ
がまたじつに美味い。酸っぱさが美味いのだ。ひと休みしたところで、きのこを探そう
ということになり、袋を持って裏山へ向かう。途中でハタケシメジが出ていたのを採る
。コガネタケも出ていた。裏山では椎茸、ナメコ、クリタケが出ていた。ナラタケもあ
った。関根さんがいるので同定は問題ない。今晩はキノコ鍋にしようと決まった。  

午後の作業も玉切り。とにかく3人だから作業がさほど進まない。とにかく丸太が太い
ので切るのはいいが、動かせないのだ。大汗をかきながら少し移動させるのが関の山。
何とか片付けて、丸太を積み上げ、本日の作業は終了した。渡部さんと関根さんの充実
した顔が印象的だった。それから渡部さんと買い出しに行き、夕飯の準備。と言っても
ほとんど渡部さんが作ってくれたご馳走だった。夕飯を食べ終わり、二人は焚き火。私
は杉田さんにお願いしてJリーグサッカーをテレビで見させてもらった。終わってから
焚き火に合流し、遅くまで濁り酒を飲んでまったりしていた。今日は1階の広間に寝袋
で寝ることになっている。渡部さんはテントを張って寝ていた。          

朝、前の淵でペアリングするヤマメを関根さんが写真に撮っていた。なかなか良い写真
が撮れないらしい。朝食も渡部さんが作ってくれた。朝食後、私は杉田さんを乗せて小
鹿野の山に向かった。杉田さんの実家近くの山に良質の粘土があり、それを掘り出す手
伝いの為だった。民宿「旗井荘」が杉田さんの実家。そこの裏手の斜面が粘土層なのだ
。依頼した建築屋さんのユンボがトラックに乗ってやって来た。手際よく崖を削り、良
質の粘土をトラックに積み込む。これをキャンプ場まで運び、炭焼き窯にするのだ。ト
ラックを先導してキャンプ場に戻ると、源流部会の面々が到着して玉切りを手伝ってい
た。加藤さんも来て汗を流していた。                      

すぐに昼になり、昼食。焚き火の周りで思い思いの昼食。そして、午後の作業は薪割り
だった。薪割りと言っても90センチ長さの直径3〜40センチの太さの薪を割るのだ
から大変だ。鉄製のくさびを打ち込み、少しずつ割っていくという、とても体力を使う
薪割りだ。源流部会の面々もおっかなびっくり挑戦する。関根さんと渡部さんは慣れた
もので、次々に太い丸太を割っていく。トラックで粘土を運び終わったので、お願いし
て丸太を炭窯前に運んでもらう。4トンダンプなので荷台に乗せさえすれば簡単に運べ
る。この薪を手で運ぶことなど絶対ふ無理なのだから、ダンプで運んでもらえることは
とても有り難いことだった。                          

何度か往復して薪を運び終わった。いやはやとんでもない重労働だった。薪割りも薪運
びも、どちらも腰に負担がかかる作業で、終わった時は疲れ切っていた。見上げる空に
はうろこ雲が流れ、秋の気配を色濃くしていた。いやあ、疲れた。