瀬音の森日記 418
妙高高原きのこ勉強会
2006. 10. 28/29
10月28日(土)・29日(日)の二日間、妙高高原にて毎年恒例のきのこ勉強会が
開催された。参加者は長南さん、セキトモさん、みきちゃん、クロさん、関根さん、藪
澤賢治さん、鵜住居さん、1Q(いっきゅう)さん、白瀧さんご一家+ご友人2名、菱田
さん+ご友人2名、kurooの18名だった。好天に恵まれ、笹ヶ峰ダム周辺でのきのこ
狩りや散策も充実したものとなった。
集合場所の笹ヶ峰グリーンセンターに到着したのは1時間前だった。まだ誰も来ていな
かったので、さっそくきのこ捜しに向かう。この周辺にもきのこポイントが何カ所かあ
るので、さっそく点検する。近くの植えられた灌木帯にあるシメジスポット。やはりキ
シメジやシモフリシメジが出ていた。公園内のクリタケやナメコは出ていなかった。樹
林帯に入ると枯れた立木に大量のムキタケを発見。何だかラッキーなスタートとなった
。集合時間になったので、あわてて集合場所に戻る。参加者が続々と集まっていた。
集まった全員で集合写真を撮る。そして笹ヶ峰ダムサイトまで移動する。ここからの遊
歩道がキノコ狩りの本命なのだ。それぞれが身支度して出発する。素晴らしい天気で、
妙高の山々が青空の下、優雅に佇んでいた。ダムを渡り、正面の階段を直登する。息を
弾ませ、昨年ムキタケを採った場所に向かうが、そこにムキタケの姿は無かった。場所
を移動してキノコを探す。遊歩道に下に広がる笹原に降りて、周辺を探す。ここには朽
ちた木が大量に残されていて、あちこちからナメコが出ていた。近くにいた長南さん、
藪澤さんと一緒に小躍りしながらナメコとチャナメツムタケを採りあった。ここだけで
大量のキノコを採ることができた。
いつの間にか先に行っていた人達と合流し、山の神の前で昼食。この時に白瀧さん一行
がいないことに気が付く。聞くと、ずいぶん先に進んでいったらしい。我々は誰も先に
行ったことが無かった。そのうち戻るだろうと言っていたのだが、考えてみると白滝さ
ん一行は初めてここに来たので我々が途中で戻ることは知らないはず。気になったので
私が追いかけて一行を誘導することにして歩き出した。そして、行けども行けども姿の
見えない白瀧さん一行を追いかけた。
白瀧さん一行に夢見平の先でやっと追いついた。聞くと、案の定そのまま進むのだと思
っていたとのこと。途中の案内看板で進路を検討する。周回道路の半分以上来てしまっ
たので、戻るより先に進むことにして、同行していた1Q(いっきゅう)さんに連絡係
を頼んだ。白瀧さん一行はまだ昼食を食べていなかった。ガスコンロを持っているので
水のあるところでラーメンを食べたいとのこと。この先の川まで歩いて休憩することに
した。気持ちの良いカラマツ林の道を歩く。途中のズミ林では赤く色づいた実を子供達
教え、野鳥との関係などを話し、キノコを捜しながら歩いた。川に到着して一行は昼食
、私は周辺のキノコ捜し。大きなクリタケの株を発見、大収穫。近くに大きなサルが出
現して悠々と木の実を食べていた。子供達は大喜び。いいものが見られて良かった。
結局、合流には間に合わず、駐車場に戻った時はみんなを少し待たせてしまった。駐車
場でその後の打ち合わせ。温泉に寄る人、お酒を買い出しする人、食料を買い出しする
人、山荘に戻って作業する人とに別れた。私は山荘に戻って間伐や枝打ちの準備をしよ
うと思っていたのだが、実際に山荘に着いたら、それどころでは無かった。山荘裏のナ
メコが大発生していて、みんなが帰るまでにそれを採らなければならなかったのだ。大
きな段ボールにナメコを採って入れる。後の処理が簡単になるように丁寧に石突きを切
るので時間がかかった。とにかく大量のナメコだったので、とても3人では採りきれな
かった。全体の4分の一くらい採ったのだが、それ以上採っても食べきれないだろうと
いうことになり、止めた。
そのうちに買いだし部隊も到着し、採ったきのこの分類と下処理が始まった。これが結
構大変で、関根さんの的確な指導がなかったら、大変な事になるところだった。私はク
ロさん、藪澤さんと外で衣装ケースに水を張り、大量のナメコを洗っていた。次々と料
理が出来上がり、1Qさんが地粉で蕎麦を鮮やかに打ち始めた。1Qさんの腕前は実に
見事で、流れるように蕎麦が出来上がっていった。ここで本格的な手打ち蕎麦が食べら
れるとは思っていなかったので嬉しかった。私は外でもっぱら焚き火をしていたのだが
次々と料理が届けられ、最後はみんなも外に出てきて宴会となっていた。焼き芋も旨か
ったし、焼きキノコも美味かった。日本酒も焼酎も、そして、何と言っても1Qさんの
蕎麦が旨かった。焼酎の蕎麦湯割りも美味かった。
今日は大人数だったので、私は車に寝床を作っておいた。荷台が広いのでゆっくりと寝
るスペースがあり、こういう時は便利だ。焚き火の横でしこたま飲んでフラフラになり
ながら車に倒れ込み、そのまま寝てしまった。イビキを気にすることもなく、快適な眠
りをむさぼることが出来た。気が付いたら朝だった。
朝は関根さんの薪割りから始まった。焚き火の周りで朝プシュの後、それぞれに時間を
過ごした。朝食を食べてから作業が始まった。メインは関根さんの木登り&枝打ち。山
荘前の太い杉の木にラダーを掛け、枝伝いに上まで登る。上部4分の一くらいの枝を残
し、枝を切り落としながら枝伝いに下がってくる。書くと簡単だが、危険を伴う上に、
体力も根気も必要な難しい作業だった。私だったら、安全帯が無いと出来ない作業だっ
たが、関根さんはフリーでそれをやってのけてしまった。これは素晴らしい技術だ。小
一時間で目の前には枝を落としてスッキリとして太い杉が立っていた。降りてきた関根
さんには惜しみない賞賛の拍手が送られた。
次の1本は私が枝打ち。これは下枝が無いので、枝伝いに登ることが出来ず、ラダーの
頂点に立ち、細引きで安全帯を作って固定し、長柄ノコギリで枝を切り落とした。8メ
ートルの高さまでしか枝を落とすことが出来ないが、それでも杉はスッキリした。最後
の太い杉も関根さんが登った。関根さんが枝打ちをしている間、私と鵜住居さん、藪沢
さんの3人で杉と唐松の間伐をした。杉も唐松も60年生という太いものだったのだが
、見晴らしのために伐採した。倒れるときの轟音が凄かった。チェーンソーで玉切りし
、枝を片付けているうちに関根さんの枝打ちも終わった。腕がパンパンになってしまっ
たので作業はそこまでで終わりにした。次回は残ったカラマツの間伐をしたいものだ。
山荘裏の大量のナメコはみんなの良いお土産になった。