瀬音の森日記 419
小菅村クリーン作戦に参加
2006. 11. 3
11月3日(金)毎年恒例の小菅村「多摩源流クリーン作戦」に参加して河川清掃をし
た。小菅村との長いお付き合いの一環で、毎年参加してきた「多摩源流クリーン作戦」
の河川清掃だったが、今年は野村さん、NAKANOさん、ハミングウェイさん、kurooの
4人が参加した。11月とは思えないような暑い1日、4人でC&R区間のゴミ拾いに汗
を流した。
集合場所は小菅小学校の校庭だったが、時間になっても瀬音の森メンバーは誰も来ない
。野村さんから渋滞にはまっているという連絡があっただけだ。漁協の小菅組合長も困
った顔をしている。河川清掃班は私一人しかいないのだから当然だ。他の班から人を集
めるがバカ長が必要な河川清掃は誰でも出来る訳ではなく、何人も増えなかった。そこ
にNAKANOさんが到着。この時は本当に嬉しかった。ハミングウェイさんからも渋滞に
はまっているという連絡が入った。良かった、とにかく4人は集まれそうだ。
軽トラの荷台に乗って下流の砂利採石場に行く。ここで野村さんが合流した。瀬音の森
メンバーが下流から拾い上がり、源流研究会のメンバーが上流から拾い下がることに決
め、ここで別れる。我々は3人でゴミを拾いながら遡行を開始した。河原のゴミは例年
よりずいぶん少ない。活動の成果なのか、大雨によって流されたのか。どちらにしても
楽になった河川清掃だった。野村さんが釣り糸に掛かったコウモリが川の上にぶら下が
っているのを発見して助けてやった。コウモリは嬉しそうに飛んでいった。釣り糸を絡
ませたままにしておくと鳥が引っかかるという話は現実だった。釣り人として強く自戒
しなければならない。
大きな淵の渕尻では大きなヤマメの産卵行動が見られた。ペアリングもあちこちで見ら
れ、この時期の魚ウオッチングを楽しませてもらった。組合長の話では今年も鵜の被害
が大きく、年々深刻になっているとのこと。自然河川のはずなのに、まるで田んぼの鳥
追いのような飾りやテープが目に付くが、それもこれも鵜への対策なのだ。無粋な事は
承知の上で出来る手段を講じているのだが、さほど有効ではないそうだ。鵜も必死で生
きているのだからそう簡単に引き下がらないだろうし、どんな対策もいたちごっこにな
ってしまうのだろう。根本的な解決策は無さそうだ。
ハミングウェイさんが合流して4人になり、遡行のスピードも上がった。途中の通らず
は高巻きして飛ばし、上流を目指す。今日は午後に行事があり、清掃は午前中で終わり
なので急がなければならないのだ。長い鉄パイプが落ちていたので、それを持って歩い
ていた。大きな岩を乗り越えようとしたときにバランスを崩してパイプを持った手で支
えた瞬間、その手が岩に激突した。右手の中指の指先に激痛が走った。岩と鉄パイプの
間に思い切り挟んでしまったのだ。手袋を取ると指先が真っ青になっている。出血はし
ていないが、内出血しているのは間違いない。手当も出来ないので、痛さをこらえてそ
のまま作業を続けた。
原始村の上流で通らずを避けて道に登ったところに組合長が来て、作業の終了を告げら
れた。予定していた清流苑までもうすぐというところだった。まあ、予定通りに進んだ
ことになる。組合長から遺漏の言葉があり、軽トラの荷台で近くの原始村まで運ばれた
。ここで昼食の蕎麦をごちそうになった。暖かい1日だったので汗びっしょりになって
いて、冷たいざる蕎麦が美味しかった。皆さんお疲れさまでした。
小菅の山の紅葉がきれいだった。