瀬音の森日記 431
3月小菅の枝打ちと間伐
2007. 3. 17
3月17日(土)に小菅の舩木山林にてヒノキの間伐と枝打ちを行った。参加者は渡部
さん、野村さん、佐々木さん、NAKANOさん、kurooの5名だった。2月は暖かかった
のに3月になったら急に寒くなって、夜は氷点下になる予報が出ている状態だった。今
回は野村さんの紹介で若い佐々木さんが参加してくれた。
集合場所で先に来ていた野村さん、佐々木さんと挨拶を交わし、すぐに身支度をして山
登りとなった。佐々木さんは前回モロクボ平まで登っているそうなので小屋の場所は分
かっているので心配は無かった。小屋ではすでに渡部さんが先着していて、水場の整備
を終え、焚き火で休んでいた。焚き火の周りで汗を拭きながらひと休みし、今日の作業
の打ち合わせをした。前回に引き続き枝打ちをやりたかったので、その準備をした。山
小屋の床下からラダーを引っ張り出し、初めての人に安全帯の使い方をレクチャーする
。基本動作が出来ないとラダーから転落する事もあるので確実な動作を教えた。
さっそく作業に入る。野村さんと佐々木さんがペアで枝打ち。私はその横で同じく枝打
ち。渡部さんは上の方でチェーンソーを使って間伐。途中からNAKANOさんも枝打ち作
業に加わった。さすがに初めての佐々木さんは4mのラダー上で作業するのは大変だっ
たようで、1本枝打ちをしたら下に降り、野村さんと間伐を始めた。黙々と作業する時
間が続き、周辺がだいぶ明るくなってきた。お昼のチャイムが鳴ったので休憩にした。
焚き火で体を暖めていると、渡部さんが急に「フキノトウが食べたい」と言いだし、下
に下りて探してくると言って山を下りて行った。残った人は思い思いにお昼を取り出し
て焚き火の周りで食べた。焚き火前のベンチが腐っていて、野村さんが座ろうとしたら
折れて壊れた。間伐した丸太を運んできて、新しいベンチにしようとチェーンソーで半
割にしていたらガソリン切れになってしまい、私も山を下りてガソリンを運ぶ羽目にな
ってしまった。まあ、これも致し方ないところだ。山小屋を2往復すると疲れる。
午後も枝打ち作業が続いた。私はベンチ作りとデッキの折れそうな板の修復をした。半
割の丸太を片方はベンチに、片方はデッキに使い分けた。そろそろデッキの本格的な修
復が必要になるかもしれない。その後、私も枝打ち作業に加わった。また、間伐した丸
太を山小屋まで運び、どんどん玉切りしていった。これは後で割って薪にする予定。
夕方、寒くなってきたので作業を終わらせ、焚き火の周りに集まる。佐々木さんが薪割
りを始めた。これがなかなかスジがいい。見る見るうちに薪の山が出来た。渡部さんが
摘んできたフキノトウを天ぷらにしてくれた。ジュウジュウ揚がる天ぷらは見ているだ
けでも美味そうで、揚げたてのアツアツに軽く塩を振って口に放り込むと、ほんのり苦
い春の味が口いっぱいに広がった。思わず「旨〜〜〜い!、これ最高!」と声が出る。
続けて渡部さんがちくわにチーズを入れたものを揚げてくれた。これもじつに旨くて、
思わず缶ビールが開いてしまった。とても山の中で食べられる味ではない。
焚き火と肴と缶ビール、山の贅沢な時間が始まった。大きく暖かい焚き火を囲んで話が
弾む。それにしても今日は寒い。夕方暗くなる頃には寒くて寒くて、山小屋の炭火の前
に全員集合していた。山小屋の中ではキノコ鍋。もうもうと上がる湯気も味のうち。美
味しい鍋を囲んで焼酎が空いていく。渡部さんは1本弦の切れたギターをつま弾いてい
る。すごいもんだと感心する。風が無かったので、そのうちみんな外に出て、また焚き
火の周りにまた集まった。やはり焚き火の側が暖かい。新しいベンチの座り心地もなか
なか良い。そのうちに私は眠くなり、先に山小屋で寝てしまった。
翌朝は晴れて寒かった。焚き火の周りで暖を取りながら朝プシュ。小菅の朝はこれが無
くては始まらない。佐々木さんは昨日の続きの大量の薪割り。すごい体力だ。渡部さん
が焚き火でニンニクベーコンパスタを作ってくれた。ほうれん草も入った本格派で、ど
んな店のパスタより旨い。いつもながらの料理の腕に脱帽してしまう。美味しいパスタ
を食べ終わり、まったりと時間を過ごし、薪を積み終わって本日の作業は終了。山小屋
の後片づけをして掃除をして下山した。駐車場の横のカンゾウをお土産に収穫する。