瀬音の森日記 461




総会&山菜勉強会



2008. 5. 24.25


初の試み、イベント会場での総会の開催。そして山菜勉強会も。


5月24日(土)25日(日)の二日間、妙高高原の菱田山荘にて瀬音の森総会と山菜勉
強会が開催された。参加者は加藤さん、長南さん、鵜住居さん、みきちゃん、クロさん、
NAKANOさん、渡部さんご夫妻、kurooの9名だった。天気予報が悪かったことや用事が
あって参加出来ない人が多かったようだ。心配された雨も午後3時過ぎまで降らず、予定
通り午前中に総会を、午後は山菜採りを行うことが出来た。             

私は朝6時半に志木駅で加藤さんと待ち合わせて、高速に乗った。関越道から上信越道に
入り、長野道で妙高まで。時間にして約3時間、9時過ぎに到着した。山荘へ向かう林道
の途中でひと休み。土手にワラビがたくさん生えていたので、さっそくワラビ採り。加藤
さんはタラノメを採ってきた。コシアブラには遅いかも知れないが、他にいくらでも山菜
はある。山荘に着くとクロさんがいて、みんな出かけているようだと言う。先着している
参加者はどうやら山菜の下見に出かけているらしい。                

下見のメンバーが帰ってきたので、さっそく焚き火場周辺に集まり、総会を始めることに
した。NAKANOさんがタイトル看板を木に貼り付けようとするが上手くいかない。結局山
荘の壁に貼って、その下で開会した。会議室ではなく青空の下で総会を開くのは初めてな
ので新鮮だった。審議事項は事前に会員に配布してあるし、委任状もたくさん届いていた
ので、審議はほとんど終わったようなもので、報告が中心になった。議事進行はkurooが
担当し、粛々と議事を進めた。                          

事業報告はkuroo、会計報告は加藤さん、事業予定はkuroo、と順調に審議が進み、役員
は現状のままで承認された。その他の打ち合わせ。今年で瀬音の森が10年目に入ること
もあり、10周年の記念企画を何か考えようということになった。様々な意見が出された
。安全テキストの作製、手作りログハウスの作り方テキストの作製、森を見るツアー企画
、瀬音の森10年の歩み出版、記念ログハウスの建築などなど。思いつきではあるが、な
かなか強力なプランが出た。その中で、残ったのが「森を見るツアー」と「ログハウス作
りノウハウ集」。まあ、来年まで時間はあるので、他にもいろいろ検討してみたい。  

総会は無事に終わり、すぐに山菜勉強会に突入。勉強会はまず山菜の収穫からということ
で、全員身支度して林道を歩き出す。周囲の森のコシアブラはすでに葉が開いて食べられ
る状態ではない。そこでいつも行くコゴミ田へと向かう。藪をかき分けて突入したコゴミ
田は凄いことになっていた。コゴミは腰ほどまで成長していて、こちらもまた食べられる
状態ではなかった。しかし、タケノコ、アサツキ、ワラビなどが収穫出来た。途中ではシ
オデが何本か手に入った。特にワラビがあちこちに出ていて大豊作だった。      

林道に上がり、さらに奥を目指す長南さん、加藤さん、鵜住居さん、みきちゃん。他のメ
ンバーは下りながら山菜を採り、山荘へと戻る。私はクロさんと根曲がり竹のある場所を
目指して藪の中へ突入。クロさんの記憶を頼りに藪を彷徨うが、タケノコには巡り合わず
、その代わりに巨大なワラビの原に巡り合って狂喜乱舞のワラビ狩りとなった。背負った
スカリはワラビで重くなり、大満足の山荘帰還となった。山荘で山菜の仕分けをしていた
ら。長南さんから電話が入った。どうやら下りる道を間違えて沢一つ奥に下りてしまった
とのこと。場所を地図で確認し、さっそく車で迎えに行く。10分ほど走った山向こうの
道で歩いて来る4人を収容し、そのまま買い出しへ向かった。            

妙高駅前のスーパーで買い出しを済ませて山荘へ戻る。山荘では新井の魚市場で買い出し
をしてきた渡部さん夫妻が大量の魚を捌いていた。カレイ、ホウボウ、イナダ、タコ・・
すごい料理が出来そうだ。私は加藤さんのクサヤを焼くために外の焚き火場で火を熾す。
NAKANOさんが釣りから帰ってきた。小さいイワナが2尾釣れたそうだ。そのまま焚き火
を囲んでクサヤを焼き、話し込んでいたら、山荘から続々と料理が届けられた。イナダの
刺身、ホウボウの塩焼き、木の芽のつごもり等々。缶ビールを飲みながらガツガツとかぶ
りつく。じつに旨い。クサヤをむしった指についた匂いが取れない・・・(これが臭い)

焚き火の灰をバケツに入れ水で溶かす。しばらく置いて済んだ上水を鍋に取りコンロで沸
騰させる。クーラーボックスに入れたワラビに沸騰した灰汁をかけ、そのまま翌朝まで放
置するとワラビのアクが抜ける。クロさんと相談しながらワラビのアク抜きに挑戦した。

山荘の中では素晴らしい料理が出来上がっていた。ウド、タラノメ、ハリギリの天ぷら。
カレイの煮付け、ホウボウの塩焼き、イナダの刺身、タケノコのみそ汁、アサツキのグル
グル、ウルイの酢みそ和え、木の芽のつごもりなどなど。次々平らげ、ビールを飲み、日
本酒を飲み、焼酎を飲んだ。長南さんが作ったウドのキンピラも旨かった。ホウボウの塩
焼きの身をほぐして、桜エビと合わせて炒めたふりかけも旨かった。いつもながら美味が
次々と出てくる山菜勉強会だった。                        

翌朝、痛い頭を振りながら外に出て焚き火にあたる。気付けに缶ビールで朝プシュ。これ
が咽にしみ渡る。小雨も上がり、焚き火が暖かい。渡部さん夫妻がコシアブラご飯でおに
ぎりを作ってくれた。これがじつに旨い。クロさんが夕べのワラビを洗い、和え物を作っ
てくれた。ワラビは完全にアクが抜け、舌触りの柔らかい絶品の和え物に仕上がっていた
。これはもう料亭の味だった。ワラビは大量にあるので、ジプロックで分けて、全員がお
土産で持ち帰ることにした。                           

空模様が悪かったので予定していた間伐は中止となり、午前中まったりと過ごして時間を
つぶした。山荘の掃除と片付けをして三々五々流れ解散となった。