瀬音の森日記 466
秩父岩魚のつかみ取り大会
2008. 8. 9
正丸オートキャンプ場で夏休み企画「岩魚のつかみ取り大会」が開催された。
8月9日(土)JICKYさんが幹事となって、夏休みイベント「秩父岩魚のつかみ取り大
会」が開催された。参加者はJICKYさん、ユーリさん、桂太君、関根さん、kazuyaさん
、白瀧さんご一家、白瀧さん会社の皆さん、加藤さん、イナさん、宇津木さん、くろさ
ん、リン君、リュウ(シベリアンハスキー)たんぽぽ屋台さん、kurooの大人16名、
子供4名、犬1頭の総勢20人プラス1頭だった。
朝9時に正丸オートキャンプ場に到着。まだ誰も来ていない。杉田さんと挨拶して、ロ
グハウス作りの話を聞く。先日取材した内容の確認と追加取材だ。途中でお客さんが来
たり、なかなか思うようにいかなかったが、最終的な確認が出来たのは良かった。今日
のつかみ取りは私も参加している「荒川水系渓流保存会」で飼育している秩父岩魚を使
わせてもらうことになっている。二年魚や三年魚を全部で60尾、ビニール袋に入れて
生川(うぶかわ)の飼育池からここまで運ぶ手はずになっていて、JICKYさん、kazuya
さん、関根さんが向かっている。管理棟には参加者が集まってきていた。
kazuyaさんとJICKYさん、関根さんが到着。車のトランクには何個ものビニール袋が入
っていた。その一つ一つに岩魚が入っている。さっそく、仕切られた川に放流する。子
供達から歓声が上がった。その頃には宇津木さんやくろさん、イナさん、加藤さん、白
瀧さん一家、白瀧さんの会社の人達が集まっていたので、集合して注意事項を伝えてす
ぐにつかみ取り大会を開催した。子供達優先で、まだ動きの遅い岩魚を追いかけた。何
匹かはすぐに捕まったが、目を覚ました岩魚はあっという間に岩下に隠れ、子供達の手
には負えなくなってしまった。今度は大人も混じってびしょ濡れになって岩魚を追いか
けた。
私は流し場で岩魚を捌く担当になった。岩魚の内蔵を取り、腹開きに開く。今回は薫製
作りが目的でもあるので、開きにして乾かす為だ。開いた身を竹串でタコのように固定
し、口に棒を通して吊す。並べるとアジの開きのようだ。こうして乾かさないと薫製に
したとき、身崩れしてしまうのだ。家から持参した包丁がよく切れるので捌くのも楽し
い。それを見ていた人が次々にやってきて、みんなで捌くようになった。川では残った
岩魚を追いかけて大人が夢中になって岩の下を探っている。「まだ30尾残っているは
ずだから頑張って!」と声をかける。みんなびしょ濡れになっている。
岩魚を捌くのが一段落したので私も岩魚探索に参加。狭いエリアなのにどこに隠れたの
か、どこにもいない。仕切に張ったネットの下の石垣に指を差し込んだら何かが触れた
。「いた!」岩魚だ。小さい石の間をくねくねと逃げるのを。指で追跡し、大きな石の
下に追いつめた。尻尾を掴んで引きずり出した。「やったぁ、捕まえた!」歓声が上が
る。すごく気分がいい。子供の頃の魚捕りを思い出す。大きな石の下に両手を差し込ん
で魚を指先で追いかける。本当に久しぶりの感触だ。これはクセになりそうだ。イナさ
んもくろさんも目の色を変えて岩魚を探る。まるで子供みたいだ。
粘る人は川で粘り、上ではバーベキューの準備が始まった。日射しを避けるシートの脇
で炭火を熾し、金網を乗せる。JICKYさんがサイボクハムの直売場から仕入れてきた肉
やソーセージがあみ焼きになっていく。くろさんは捌いた岩魚の胃袋をきれいに洗って
網で焼く。岩魚のミノ焼きだ。大人達はミノ焼きに興味津々。焼き上がったのをさっそ
く食べて歓声を上げる。ビールが旨い。焼き肉は子供達にも大人気。みんなが歓声を上
げて食べている。若い人が参加してくれたので食欲もすごい。みんなで話ながら食べて
飲んだ。私の畑の野菜達もあみ焼きになってみんなのお腹に収まった。デザートにはス
イカが川で冷えている。
バーベキューが一段落したら、今度は薫製作りだ。2時間ほど干した岩魚はまだ柔らか
いが、燻煙時間を考えるとリミットだ。本来なら1日は干したいところなのだか仕方な
い。関根さんが持参したスモーカーに並べて吊るし、サクラのチップでいぶす。関根さ
んが先週伐っておいたサクラの木がチップになっている。交代でそれを細く割りながら
煙の番をする。辺りにはサクラのスモークが流れ、本格的な薫製作りが始まった。川で
は残り岩魚の探索が再度始まった。ここでもイナさんとくろさんが大活躍。ときおり歓
声が沸き上がって、捕獲された岩魚が洗い場に運ばれていく。何だか楽しい時間。
燻煙すること5時間。その間、白瀧さんは釣りに行ったが釣果は無かったようだ。スモ
ーカーの扉を開けた関根さんが「そろそろいいかんべ」と待ちに待った言葉をつぶやい
て、岩魚を取り出した。飴色に燻煙された岩魚は、とても即席で作られたとは思えない
出来上がりだ。さっそく、みんなでむしって食べる。「うま〜〜〜い」「何これ、ホン
トに美味しい!」歓声が上がった。ちょっと柔らかいがしっかり薫製になっていた。こ
れだけの時間で出来るもんなんだと再認識。素晴らしい薫製だった。
薫製を食べたところで、今回の企画は終了。解散となった。宿泊する関根さん、たんぽ
ぽ屋台さん、kazuyaさん、くろさん、りん君、kurooはそのま残り、夕食の準備に入っ
た。今回のつかみ取りと薫製作りは出来れば来年もやりたいものだ。つかみ取りの感触
も薫製の味もくせになりそうだ。