瀬音の森日記 478




「瀬音の森・二人展」終了



2008. 12. 16


銀座竹川画廊にて開催した「瀬音の森・二人展」が無事終了した。


12月11日から16日まで開催した「瀬音の森・二人展」が無事終了した。会期中大勢
の方にご来場頂き、作品を鑑賞していただいた。画廊の一階は澤田さんの「ペン画ワール
ド」。精緻なペン画がズラリと並び圧巻だった。2階は私の「山里の記憶・原画展」で、
こちらにも大勢の方にご来場頂いた。本当に有り難いことで、ご来場頂いた全ての方に感
謝し、お礼を言いたい。                             

思い起こせば10年前、場所も同じ銀座で澤田さんと出会った。瀬音の森を設立する前年
に銀座アートプラザで「瀬音の森の魚たち」という個展を開催した。そこに澤田さんが見
に来たのが出会いだった。その後、瀬音の森の立ち上げに参加して頂き、今は監事として
瀬音の森を支えてもらっている。縁というのは不思議なもので、絵を介して知り合った二
人が、こうして瀬音の森という名前を冠した二人展を開催するまでになった。10年の時
間を考えると、じつに感慨深いものがある。                    

初日は瀬音の森の忘年会と重なり忙しかった。二日目からは一人一人の来場者と話す時間
を取るようにした。時間があれば写真も来場記念として撮らせてもらった。初めて会う人
も多く、貴重な会話も楽しむことができた。こうして原画を並べてみて、つくづく「絵の
力はすごい」と思う。何も言わなくても、言いたいことが伝わる。絵だからこそ伝わる力
が絵にはある。絵にして伝える、という手法は間違っていなかったようだ。多くの人から
賛辞を頂戴し、本にすることを勧められた。NHKの人も見に来てくれた。多くのきっかけ
が生まれ、強く背中を押された一週間だった。今まで迷っていた事が吹っ切れた原画展で
もあった。                                   

一週間の会期が終了し、自宅で後片づけをしながら、すでに頭は次の作品の事を考えてい
た。お礼状を書くことよりも、お礼の電話をかけるよりも、次の作品を描くことを考えて
いた。大きく何かが動き出しそうな、そんな気配が濃くなってきた展覧会だった。