瀬音の森日記 487
「山里の記憶・原画展」終了
2009. 4. 1〜6
秩父の矢尾百貨店で開かれた「山里の記憶・原画展」は盛況のうちに終了した。
4月1日(水)から6日(月)まで、秩父市の矢尾百貨店5階美術サロンにて「山里の記
憶・原画展」を開催した。12月に開催した展覧会に展示した作品に、新たに3作品を加
え、更に私や名人が作成した木鉢や竹カゴやわらじ、ぞうりなどの現物も展示した。特に
スカリは現物の迫力が多くの人目を引き、絵の補完としても狙い通りの展示となった。
多くの方からお花、お菓子、お酒、ご厚志を頂戴し恐縮するばかりだった。来場者は4月
1日が176人、2日が160人、3日が175人、4日241人、5日239人、最終日が115人
で、期間中合計1,106人の方にご来場頂いた。矢尾百貨店、販売促進部からも「たくさん
呼んで頂いてありがとうございました」と感謝の言葉を頂戴した。美術サロンだけで千人
を越える来場者というのはあまり例がないそうで、販売促進部の皆さんも驚いていた。
会期当日の朝日新聞と4日目の産経新聞に原画展の案内記事が出て、それを見て来られた
方も多かった。しかし、何と言っても2月5日に放映されたNHKの放送を見て来た、とい
う人が多く、今さらながらテレビの力の大きさを知った。放送の最後に秩父で展覧会をや
ると言ってもらえたのが大きかった。
大勢の方にご来場頂きながら、対応が十分に出来なかったことが悔やまれる。もっと、も
っと、いろいろな人と話したかったし、もっと、もっと色々聞きたかったのだが、今後の
課題となった。しかし、多くの収穫があった。絵を見て「私を描いて欲しい」という人が
いたり、「私の父親をぜひ描いて欲しい」という人がいたり、知り合いを紹介して頂いた
りと、今までモデルさんに到達する事が大変だったのが嘘のように何人もの取材予約が出
来たことはありがたかった。
原画展が終了し、すぐに次の作品に取りかからなければならない。終わった事を振りかえ
るのではなく、次の原画展に向けて動き出さなければならない。本の出版に向けて動き出
す必要も出てきた。次から次に出てくるハードルを跳び越えながら、作品を描き続けなけ
ればならない。今さらながら期待の大きさを肌で感じ、自分の選んだ道が間違っていない
事を実感した。あとはどこまで行けるかだ。