瀬音の森日記 512
小菅の山小屋で作業いろいろ
2010. 4. 10-11
小菅の山小屋で水場の修理、じゃがいもの植え付けなどをした。
4月10日(土)11日(日)の二日間、小菅の山小屋で水場修理とじゃがいもの植え付け
などの作業を行った。参加者は渡部さん、さっちゃん、山崎さん、野村さん、長南さん
、みきちゃん、鵜住居さん、NAKANOさん、kurooの9人だった。
私は青梅駅で山崎さんと合流し小菅の山小屋に向かった。河原の駐車スペースにはすで
に渡部さんの車が止まっていた。どうやらもう山に登っているらしい。山崎さんと周辺
の山菜を探す。ヨモギ、カンゾウ、ワサビを採集して袋にパックする。今回は水場の修
理があるので納屋からトウグワを一丁借りていく。道具、チェーンソー、食材など大量
の荷物を担いで山登り。何だかまるで強力のよう。
山小屋では渡部さんとさっちゃんが小屋の清掃をやってくれていた。久しぶりの山登り
で大汗をかいたが、ひと休みして水場の修理に向かう。今回はペットボトルを使った集
水器具を7個作って持参した。これを山肌に差し込んで、にじみ出す水を集めようとい
うものだ。実験はうまくいったのだが、果たして実際に機能するかどうかやってみなけ
れば分からない。
水が流れ出している場所に集水機をセットする。チューブから水が流れ出す。うまく固
定して、チューブをまとめて青竹に突っ込むと青竹からとうとうと水が流れ始めた。周
囲を作業できるように石垣などで組めば水場の完成だ。思ったよりもうまく出来上がっ
た。水の濁りが取れるまで時間がかかるが、すぐにきれいな水になった。さっそくタン
クに水を詰めて山小屋に運ぶ。これで水の心配はなくなった。
今年の雪は被害が大きい。水場の上は大きな杉林になっているのだが、まるで間伐でも
したかのようにたくさんの杉が倒れている。見たところ100本以上の杉が根元から倒
れたり、途中で折れたり、アーチ状に弓なりになっていたりしていた。全て重い雪のせ
いで、商品価値はまったくなくなった。山奥の被害は相当なものだと思う。
野村さんと長南さんが畑の作業を終えて合流した。NAKANOさんも鵜住居さんも、み
きちゃんもやってきた。下で採ってきたヨモギを使ってヨモギ団子を作る。米粉と茹で
て刻んだヨモギをこねて団子を作り、沸騰した鍋に入れて浮かび上がれば出来上がり。
全員が竹で串を作り、それに自分の団子を刺して焚き火で焼く。さっちゃんが甘辛いタ
レを作ってくれたので、それを付けて焼く。山で食べる団子の旨いこと。こんな楽しみ
も山小屋ならではの遊びだ。
鹿肉を薄く切って、ニンニクと焼き肉のタレに漬け込み、鹿肉バーベキューの準備をす
る。イノシシ肉は炭火で静かに煮込んで柔らかくしておく。着々と宴会の準備が進む。
渡部さんが大量のメジナを持参してくれた。これも炭火で焼いてビールのつまみになる
。長南さんがカンゾウウインナー炒めを作ってくれた。あっという間に宴会が始まって
楽しい飲み会になる。みんなが料理してみんなで飲む。これが山小屋ならでは楽しい宴
会だ。料理自慢がたくさんいる瀬音ならではの楽しい時間になる。
夜が更けて寒くなると宴会は山小屋の中に入って続く。渡部さん自慢のメジナ茶漬けの
旨かったこと。イノシシ肉もサクリと旨い。味がしみ込んだすいとんも旨い。お酒が進
み、いつの間にか横になって飲んでいる。そのうち誰からとなく片付けが始まり、自然
と寝る態勢になっていく。徹夜してまで飲む体力もなく、明日を考える年齢になってき
たということか、自然とみんなそうなるのが面白い。鵜住居さんが骨折した足に付けた
装具を見せてくれた。この足で山登りしてきたのだからすごいものだ。
朝は焚き火の横で缶ビールの朝プシュで始まる。小菅の山小屋はこれがなければ始まら
ない。イノシシ鍋にうどんをいれて大量の朝ご飯。4杯もおかわりしてしまった。ひと
休みして山小屋谷側の足場を修理することになった。腐ってゆらゆらしていた足場を撤
去し、新しく間伐したヒノキ丸太を並べる。作業はみんな手慣れたもので、すぐに終わ
った。一人で間伐作業をしていた渡部さんが大活躍だった。
その後は雪折れのアカマツが登山道をふさいでいるのをチェーンソーで撤去し通れるよ
うにした。玉切りして小屋に運んで薪を作ろうと思っていたのだが、それだけの体力は
残っていなかった。まあ、これだけ作業が出来れば上々だ。山小屋を片付け、下山して
小菅の湯に寄って解散となった。いやあ、充実した二日間だった。