ワールドカップが終わった


祭りが終わり、日常が戻ってきた。それにしても濃密な時間だった。


とうとうワールドカップが終わってしまいました。今の気持ちをどう表現したらい
いでしょうか・・・・・大きな空白が胸の中に存在しています。　　　　　　　　

この一ヶ月間は本当に幸せでした。毎日毎日素晴らしい真剣勝負を見ることが出来
ました。世界のトッププレーヤーが激突するスリリングな試合を毎日堪能していま
した。驚きと感激の一ヶ月間はあっという間に過ぎ去り、決勝トーナメントはクラ
イマックスに向かって駆け抜けます。決勝戦が近づくに連れて急に寂しさが増幅し
てきました。そして、素晴らしい決勝戦！サッカーの王国ブラジルが世界一になっ
た瞬間、この素晴らしいワールドカップの終わりが来たのです。　　　　　　　　

日本代表の素晴らしい戦いがあり、韓国の驚異的な戦いがあり、思い通りに戦えな
かった無念あり、予想以上の善戦あり、嬉しい誤算、悲しい誤算、悲喜こもごもの
各国の戦いがありました。今は全てに感謝し、全てを祝福したい気持ちでいっぱい
です。すばらしいワールドカップをありがとう。　　　　　　　　　　　　　　　

４年後のドイツに果たして日本代表が出られるのか？　その前に日本代表の新しい
監督は誰になるのか？　永遠のライバル韓国の新しい監督は誰になるのか？早くも
次々と新しい話題に溢れています。でも、何だか気持ちがよそよそしいのです。　

ワールドカップ症候群というものがあるのだそうです。あまりに素晴らしい密度の
濃い時間を過ごしてしまうと日常の生活が意味のないものに見えてしまい、生活や
仕事にやる気が湧いてこなくなってしまうのだそうです。日本の約４割の人がこの
ワールドカップ症候群に冒されているそうです。おとなりの韓国ではもっとひどい
状態になっているのだろうと思います。あれだけの濃い時間を過ごしたらどうなっ
てしまうのか？？　人ごとながらちょっと心配になります。　　　　　　　　　　

ワールドカップの分析や日本代表の分析など世間は喧しくなっていますが、しばら
くの間は静かに余韻に浸りたいものです。あの素晴らしい日々を思い返しながら、
素晴らしいプレイを脳裏に刻みながら、歓喜の表情を、苦悩の表情を、汗を、涙を
、声を、歌を、スタジアムの喧噪を記憶の底に刻みたいと思います。　　　　　　

一ヶ月間、本当に幸せでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




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