夢の続きを


浦和レッズナビスコカップ優勝の影に何だかなあ・・・な出来事。


11月3日のナビスコカップの決勝はわが浦和レッズが4対0で快勝した。その晩
は浦和で飲み歩き、幸せな気分で帰宅して、優勝特番を見ながら寝た。翌朝の新聞
が楽しみだった。ところが、翌朝の新聞に載っていたのは「オフト監督辞任!」の
文字。何だいったい。何があったんだ。二日酔いの頭は朦朧として状況が理解でき
なかった。じっくり記事を読むと、どうやら社長といざこざがあったらしい。  

まったく1週間くらい優勝の喜びに浸りたかったよ。何で優勝した日にそんな事を
言わなければならないのか・・・少しはサポーターの気持ちも考えてくれよ。浮か
れていた気持ちは一気に萎み、気分が滅入ってきた。国立競技場で「ああ、これで
うちも磐田や鹿島のような常勝チームになれるんだ・・・」などと感慨にふけった
のもつかの間だった。何で優勝監督を首にしなけりゃいけないの???     

落ち込むことは続いた。翌日の新聞のトップを飾ったのは「エメルソンのメダルを
返して!」いったい何の事だ?と読むと、国立の試合後に乱入したサポーターが混
乱に乗じてエメルソンとゼリッチの優勝メダルを強奪したらしいのだ。何てことを
するんだろう。もうなんと言ったらいいのか・・・つくづく情けない。仮にもサポ
ーターが乱入するだけでもバカ野郎なのに、事もあろうに優勝メダルをかっぱらう
とは。レッズのサポーターは数が多いから変なのもいる、と今までは仕方ないと諦
めていた部分もあったのだが、今度という今度は脱力した。          

せっかく優勝したのに、喜びに浸るどころか、情けない思いで落ち込んでしまうと
は・・監督も社長もサポーターも何てバカ野郎なんだ。これじゃ選手が可哀想だ。

落ち込みを引きずって5日間。土曜日のヴェルディ戦はリーグ戦の首位決戦になっ
た。いまいち盛り上がらない気分で駒場に向かい、いつもの席に着く。選手達はど
うなんだろうかと気遣うが、心なし元気が無さそうに見え、ヴェルディの選手達が
やけに元気に見えるのは気のせいだけでは無さそうだった。          

ところが試合が始まってみると、そんな気配は微塵もなくレッズの選手は軽快にピ
ッチを走り回った。エメルソンがコーナーキックのこぼれ玉を押し込み先制点を挙
げると、次は長谷部のスルーパスに反応してキーパーを交わして2点目。後半には
山瀬の目の覚めるような鮮やかなゴール。同じ場所から今度は達也のこれまた鮮や
かなゴール。最後は平川のJリーグ初ゴールまで出た。終わってみれば首位のヴェ
ルディに5対1の快勝だった。                       

これでリーグ戦も首位。残すところ清水、名古屋、鹿島の3つ勝てば優勝だ。落ち
込んだ気分を吹き飛ばしてくれた選手の強さに脱帽し、リーグ優勝という夢の続き
が見られることに感謝。本当にうちの選手達は強くなった。          




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