サイスタで桜は咲かせない


好調レッズが苦手セレッソ大阪をサイスタに迎えるリーグ第4節


2006 J1リーグ戦 第4節:セレッソ大阪:サイスタ


家からはバスで出かける。けっこうジロジロ見られる。 サイスタに向かう道を歩くカミさん。桜はまだ咲いてない。

3月21日春分の日。東京の桜開花日は明日になりそうだとテレビのニュースで言って
いる。桜と言えばセレッソ大阪。今日のサイスタで桜が咲かないように願いつつ家を出
た。野球のWBC決勝が行われており、テレビ中継に後ろ髪を引かれる思いで家を出たの
だが、サイスタでの試合開始前に日本の優勝で終わり、何と日本が世界一になった。実
感の無い「世界一」だが、セレッソとの戦いの前にめでたい知らせだった。     

選手のアップが始まった。 さすがに3連敗で元気のないセレッソサポ。

昨年の第4節、レッズは最下位に沈んだ。今年ここまでの3戦は2勝一分で3位となっ
ており、去年とは大きく違っている。今日、勝つか負けるかで大きく流れが変わりそう
なので是非とも勝って欲しい試合だ。ちなみに昨年はセレッソに2戦とも負けている。
特に、前半3点取ったのに後半に6点取られて負けた試合は忘れようと思っても忘れら
れるものではない。鬼門というか苦手というか・・何ともやりにくい相手だ。今のセレ
ッソは3連敗で最下位。しかし、過去そういう相手にやられてきたレッズでもある。 

選手入場。大きな拍手と歓声がピッチを包む。

勝ち点3を取るためのキックオフ。怒濤の攻めが始まり、アレックスのクロスが中央の
ワシントンに通りいきなりヘッドが炸裂したが枠に飛ばず。その後も押しに押したのだ
が前半は得点無しでハーフタイムになってしまった。ボール支配率では圧倒的にレッズ
が上回っていたのだが、こういう時は何だか嫌な予感がする。このままズルズルとセレ
ッソに合わせてしまうと、後半カウンターで一発などという展開もあるだけに、ギドの
一喝を期待したいところだ。                          

待ちに待った伸二の初ゴール。ダイレクトボレーの美しいゴールだった。

そして後半。真っ赤なゴール裏に向かって攻めるレッズは前半同様に押しに押した。勢
いのまま2分、ゴール前の混戦から伸二が振り抜いた右足から糸を引くような軌道でボ
ールがゴール右上隅に吸い込まれた。伸二の初ゴールで先制だ。スタンドは大歓声に包
まれた。笑顔の伸二がチームメートの祝福の輪の中心にいた。そしてギドの元に駆け寄
った伸二がハイタッチを交わした。このゴールでスタジアムの空気が一変した。レッズ
は押せ押せの状態がさらに激しくなりゴール前の混戦が続く。そして17分にワシント
ンが強烈なミドルを突き刺し、24分には闘莉王がワシントンとのワンツーを成功させ
だめ押しの3点目を叩き込んだ。                        

ワシントンのゴールが決まった。 すっかり意気消沈するセレッソサポ。


闘莉王のだめ押し弾が決まった。まるでFWのようなシュートだった。

セレッソは中盤のパスミスなどから、攻めの形が作れず、もっぱら専守防衛だったが、
得点されることで更に混乱を起こし、自滅するような形で試合が終わった。苦手として
いたセレッソが弱い時期に当たれたことは幸いだった。昨年後半のセレッソのようにな
っている時だと大変だったと思う。チームの力の差などというものは報道されているほ
ど大きくなく、勝てる状態の時に当たれるかどうかというのも大きな要素なのだ。こう
いう試合を確実に勝つことが順位をキープすることにつながる。          

伸二のヒーローインタビューが始まった。 高らかに勝利の歌を歌う。最高に気持ちいい瞬間だ。

サイスタの帰り道。桜はまだ咲いていなかった。                 
3月21日(火) 2006 J1リーグ戦 第4節 浦和 3 - 0 C大阪 (15:04/埼玉/43,815人) 得点者:'47 小野伸二(浦和)、'57 ワシントン(浦和)、'79 田中マルクス闘莉王(浦和)

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