ミスで失点、決定力欠き清水に負ける


打っても打ってもゴールが遠い日。1点が取れず、判定にも泣かされ涙を呑む。


2006 J1リーグ戦 第9節:清水エスパルス:静岡スタジアムエコパ


掛川のとろろ料理の店「本丸」開店時間を待って入店。 とろろ御膳が美味しかった。満腹になって大満足。

11時に家を出て東京駅でのんびりスケッチを楽しんでから新幹線で掛川に向かった。
掛川に着いたのは3時半。予約しておいたビジネスホテルにチェックインして夜の試合
に備えて着替え、エコパへと向かった。掛川から一駅、愛野という駅で降りる。エコパ
はここから見上げる山の上にある。日韓ワールドカップのロシア対ベルギー戦に来て以
来なので、周辺はずいぶん様変わりしていた。ビジネスホテルやスーパーが建っていて
何もなかった駅前が、すっかり一人前の駅前になっていた。だらだらと登る坂道の周辺
にはパチユニ屋や食べ物屋台が並んでいたが売っているものは特別目新しくはない。 

エコパは山の上にあるので、登り坂が続いて疲れた。 スタジアム正面でパルちゃんがお出迎えしてくれた。

急ぎ足でエコパに向かうと汗が出てくる。夜の試合用に厚着をしているのと、長い登り
坂のためだ。大勢の人を追い抜いてエコパの正面入り口に到着。さっそくAゾーン入り
口から入場する。ラッキーなことに入ってすぐに空席があり、そこに腰を落ち着ける。
一人観戦はこういう隙間にもぐり込めるのが良い。周辺は赤い人で埋め尽くされている
。後から入ってくる清水のサポーターは一様に驚き、迷惑そうに遠くのAゾーンに向か
って方向転換していく。申し訳ないがこればかりは致し方ない。さすがにこれだけの赤
い人の中で清水を応援することは出来ないだろう。                

エコパのピッチは見やすかった。 ゴール裏はすでに臨戦態勢。真っ赤に染まっていた。

エコパは日産スタジアムよりピッチが近くて見やすかった。照明に照らされた緑のピッ
チで選手達のアップが始まり、ゴール裏から大声援が送られる。この時を楽しみに東京
からここまでやって来た。今日はしっかり声を出して応援しようと、持参のウイスキー
を飲んでこちらもエンジンに点火する。寒いかと思ったがそれほどでもなく、上着を着
ないで応援できるようだった。天皇杯決勝の時のようにパルちゃんを近くで見られるか
と思ったのだが、今回はさすがに近寄って来なかった。残念。           

選手入場を大きな歓声と拍手で迎える。 試合が始まったがレッズはどうも動きが悪い。

待ちに待った試合開始のホイッスルが鳴った。応援は最初から飛ばす。選手も動きが良
い。最初のチャンスは長谷部から生まれた。華麗なパス交換からワシントンへのラスト
パス。わずかに合わずシュートできなかった。しかし、これが清水反抗のきっかけにな
った。徐々に攻勢に出てきた清水が流れを掴み、レッズのゴールに迫ってくる。若い選
手が多い清水は次々に選手が入れ替わり、レッズのディフェンスが後手後手に回るよう
になってきた。ゴール前に清水の選手が殺到してくる。次から次に湧いてくるような選
手の動きにセカンドボールはことごとく拾われてレッズの劣勢が際だってきた。   

そしてついに先制弾を許してしまう。素早いリスタートからマルキーニョスが抜け出し
、冷静にシュートされてしまった。マークの問題とか、誰かの責任だとかの問題ではな
く、これは間違いなくチーム全体の失点だった。悪循環が続き、ファールを与え、かっ
てに一息入れてしまったチーム全体の失点だ。それはそれで仕方ない。しかし、その2
分後にまたしても失点してしまう。バタバタしたままだったから余計な点を与えてしま
う。あそこで落ち着かせる事が出来なければダメなのに、それが出来なかった。その後
も何度か目を覆うようなシーンが連続し、いったい何点取られてしまうのか、というよ
うな展開になってしまった。悪循環のスパイラルにはまりこんでしまった。     

しかし、ここで追加点を与えず、逆に前半終了間際にワシントンのPKで1点返したのが
良かった。スタジアムがやっといつものレッズを応援する感覚になってきた。ハーフタ
イムにギドの雷が落ちるだろうし、後半に逆転出来るだろうと思っていた。しかし、2
点取られたのは今期初めてだったので、嫌なムードではあった。          

ワシントンの得点で一気にボルテージが上がった。 しかし、追加点が取れずに試合終了。アウェーの負けはつらい。

後半からまったくダメだった平川に変えて内舘が入った。フォーメーションがどうなる
か興味があったのだが、ギドは何と闘莉王をボランチに上げてきた。これは最初からパ
ワープレイをするということなのか。いやはや凄いことを考えるものだ。監督の意志が
攻撃にあることはハッキリした。選手は笛と同時に清水陣内に殺到する。圧倒的なレッ
ズの攻撃が始まった。長谷部の突破からワシントンへの触れば1点というクロスが2度
、闘莉王のヘッド、ワシントンのヘッド・・・いつ点が入ってもおかしくなかったのに
・・・今日の主審は家本。                           

後半17分ラインの裏に抜け出したアレックスを西部が手で倒した。笛が鳴る。「やっ
たPKだ!」誰もがそう思った。しかし、主審は家本。黄色いカードはアレックスに突き
出された。あれがシミュレーションだなんて・・・スタジアムは怒号に包まれたが、判
定は変わらない。その後もカードが出る出る。主審は家本。坪井がイエロー、本人がス
タスタと外に歩いてくる。その後からレッドカードを掲げる。2枚目だったことを忘れ
ている主審は家本。選手が何か言うと目をつり上げて胸のポケットに手をやる主審。パ
スのコース体を置き、2度パスを止めた主審。圧倒的に攻めたレッズが点を取りさえす
れば、これほど主審が目立たずに済んだのに。試合を壊されたような気がするのは普段
行いが悪い主審のおかげだろう。                        

結局得点を奪えなかったレッズの攻めが問題で、清水が良く守ったという試合だった。
6バックという超超守備的な相手をどう崩すのか。課題が多く見つかった試合でもあっ
た。この時期のこういう負けは仕方ない。たまたま入った点があり、たまたま主審が安
定していない人であり、たまたまシュートが枠に行かなかったということにしよう。試
合終了後、抗議したポンテにイエロー。それが2枚目ということで思い切り突き上げる
レッドカード。試合後にレッドというのは初めて見た。さすがに最後まで主審は家本。

ポンテが審判のレベルに嫌気がさして帰ってしまわないかが心配だ。選手はお疲れさん
。また次から応援するから頑張ってくれ。気持ちを切り替えてこれを書くまで2日かか
った。まあ、長いシーズンこんな試合もあるさ。                 


4月22日(土) 2006 J1リーグ戦 第9節                    
清水 2 - 1 浦和 (19:04/静岡/23,406人)                 
得点者:'23 マルキーニョス(清水)、'25 チョジェジン(清水)、'42 ワシントン(浦和)


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