中断開け初戦、アウェーの新潟で負ける
平日夜の試合といいながら、大勢のサポーターで埋まったスタジアム。
7月19日(水)J1:第13節:アルビレックス新潟:ビッグスワン
長いワールドカップでの中断が終わり、再開するJリーグ。レッズは新潟とのアウェー
戦が再開の初戦となった。新潟に向かうMaxとき号の車窓は激しい雨に打たれていた。
長引く梅雨が関東地方に大量の雨を降らせていて、観戦気分を湿らせていた。しかし、
新潟に近づくにつれ空は明るくなり、新潟駅のホームに新幹線が滑り込む時には晴れ間
が見えてきた。予想外の好天に気分も上々でスタジアムに向かうシャトルバスの列に並
ぶ。バス待ちの列には部活を終えたばかりの高校生が並んでいた。そういえば今日は水
曜日だったのだ。
シャトルバスの列に並ぶ学生達。未来のJリーガーもいるか。
ビッグスワンが見えてきた。
平日の夜開催の試合だというのにゴール裏は赤い人でいっぱいだった。端の方に席を確
保し、駅で買ってきた弁当を広げる。目の前で選手のアップが行われていて、達也の姿
が見える。あの駒場柏戦での大けがからやっと復帰したエース。サポーターが待ちに待
った達也の復帰がこの目で見られる。よくぞここまで快復したものだ。ケガで出られな
かったワールドカップを横目に見ながらリハビリを繰り返し、黙々とトレーニングをし
て来た事はみんな知っている。どうか復帰戦ということで張り切らず、無理をしないで
やって欲しい。
平日だというのにこの人波。ゴール裏は熱い人がいっぱい。
選手がピッチに姿を現すと大声援で旗が振られる。
黙々と選手のアップが続く。ポンテ・ワシントンの不在はどうか。
ビッグスワンがオレンジ色の夕日に包まれた。
再開初戦のキックオフの笛が鳴った。白いユニフォームの選手が緑のピッチを走り回る
。新潟の選手の動きがいい。徐々に押し込まれる展開。相変わらず試合への入り方が良
くない。達也が前線から走り回ってチェイスを繰り返す。他の選手の動きが悪く見える
くらい達也の動きがいい。しかし、イヤな予感は当たってしまう。前半12分、エジミ
ウソンのシュートが堀之内に当たりコースが変わった。山岸の手をすり抜けたボールは
右ポストに当たり、ライン上をゴール側にコロコロと戻り、反対側のポストに当たって
マウスの中に転がった。不運な失点を喫してしまった。
レッズは攻めがかみ合わない。達也ワントップではツーシャドウの小野、山田の動きが
肝心なのだが、なかなか距離が縮まらずに連携が取れず、焦れるような展開が続いてい
た。結局前半は良いところ無く終了し、ハーフタイムに入った。新潟スタジアムは平日
だというのに3万人以上のサポーターが詰めかけて凄い声援だった。今まで応援の声で
圧倒されることは無かったのだが、今回はさすがのレッズサポも新潟サポの圧倒的な声
に押されていた。アウェー戦もあちこち行ったが、こんな事は初めてだった。新潟にも
素晴らしいサポーターがいる。
始まった試合は何だかレッズの動きが悪い。
やっとノブヒサの一発が決まって大喜び。あと1点取れれば・・
後半開始からやっと足が動き出したレッズが新潟のゴールに迫るがなかなか得点まで至
らない。ボールを回しながらペースは握っているのだが、最後のアイデアが無い。唯一
得点の匂いがしたのは達也の突破だった。やはり最後は選手個人の強いハートなんだろ
うか。後半25分、コーナーからシルビーニョにシュートを許す。堀之内と闘莉王の間
をボールがスルリと抜けてゴールに入ってしまった。どちらもクリアーできははずのボ
ールだったが、山岸にはせめて反応して欲しかった。痛恨の失点。一瞬だけ集中力が切
れたのだろうが、追いかけるレッズにとって重すぎる2点目だった。
それからは一方的なレッズの攻めが続いた。新潟のゴール前に次々にボールが運ばれ、
何度と無くシュートが打たれた。まったく本気になるのが遅いよ。後半40分やっと山
田のシュートが決まり1点差。押せ押せの展開にはなったが、結局同点までは行けずに
試合終了。すごくフラストレーションのたまる試合展開だった。選手の挨拶に拍手とわ
ずかなブーイング。私はブーイングだった。収穫は達也が90分戦えたことだけだ。
何のための合宿だったのか・・・早く目を覚ませ!!
帰りのバスの中、床にへたり込んで駅までため息の連続。駅から予約していたホテルに
向かいながら、思わず電柱を殴りつけた右手の拳が腫れて痛い。
7月19日(水) 2006 J1リーグ戦 第13節
新潟 2 - 1 浦和 (19:04/新潟ス/38,592人)
得点者:'12 エジミウソン(新潟)、'70 シルビーニョ(新潟)、'85 山田暢久(浦和)
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