千葉戦は惜しい引き分け


試合後の大ブーイング。気持ちは分かるがやりすぎではないか。


5月3日(木)サイスタ:07 J1リーグ戦 第9節:ジェフユナイテッド千葉


ゴールデンウィーク、無風快晴、絶好の観戦日和。今期最高の観客数を集めそうな予想
もされている千葉戦。カミさんとJICKYさん一家と一緒にサイスタに向かった。浦和美
園駅前は赤い人でごった返していた。スタジアムまでの道も大勢の子供連れが歩いてい
る。小さい子がレプリカユニを着ているのが可愛くて、写真を撮らせてもらった。途中
の売店でビールを買って道ばたでグイッと飲む。爽快な旨さが喉を通っていく。こんな
日だけの贅沢。今日はスタジアムでもビールがいっぱい売れることだろう。     

快晴のサイタマスタジアム。 レプリカの子供連れが多かった。


都築が出てきて盛り上がるスタンド。 千葉のサポーターも大勢入っている。

席に着いてすぐにLフラッグを取り出して振る。6万人を超えるかも知れないと言われ
ている通りサポの出足が早い。客席がどんどん埋まっていく。千葉のサポーターも大勢
入っている。阿部が浦和に移籍して、キャプテンを引き抜かれた形になった千葉サポと
しても今日は一歩も引けない戦いなんだと思う。気合いが入っている。試合前のGO RE
DS GOの阿倍のコメントに大ブーイングをかけたりと、やる気満々のようだ。こういう
試合に負けると尾を引くので、阿倍の為にもスッキリ勝って欲しいものだ。小野が先発
していないのは何故なんだろうか。前節、鹿島で怪我でもしたのだろうか。     

選手紹介では阿部のコールに対する千葉サポのブーイングとスタジアム全体の声援がシ
ンクロして一種異様な雰囲気になった。我々ももちろん大声で「あべ〜〜」と叫んでい
た。スタメン発表が終わったのでフラッグを撤収する。竿を短くたたみ、旗をたたんで
丸め、折り畳み傘のカバーにしまう。コンパクトなフラッグはとても便利だ。試合開始
前に旗をたたむのは応援に専念したいのと、後方の人の視界を妨げないようにする為。
シーズンチケット指定席は毎回同じ人が座るので、お互いが遠慮しあいながら観戦しな
ければならない。たまに、ゴール裏へ行って思い切り応援したくなる時もある。   

ピッチでは選手のアップが続いている。 選手が入場してきた。

キックオフの笛が鳴った。6万人の大歓声が選手の背中を押す。走り回る千葉に対して
後手後手の展開が続き、ちょっと当惑する。やはりACLを戦う連戦は選手の体力を奪っ
ているのだろうか。過去、ACLの戦いでチーム力を落として行った横浜や鹿島のことが
頭をかすめるが、まだ監督交代の余波なのだと思いたい。啓太の動きが素晴らしい。鹿
島戦もそうだったが、機を見て攻め上がるのがじつに効果的なのだ。そんな啓太がとて
つもなく大きな仕事をした。左サイドでDFを股抜きで交わし、中央のワシントンへ絶妙
のクロス。ワシントンは合わせるだけで良かった。待望の先取点だ!スタジアムが歓声
に包まれた。あれはほとんど啓太の点と言っていい。               

ワシントンの先制点。啓太の点と言っていい。 後半開始前に円陣を組む。

その後、追加点が奪えずハーフタイムになる。動きは悪いが何とか試合になっている。
こういう時は流れに任せるのがいいのかも知れない。後半開始早々に大チャンスがあっ
た。ゴール前でポンテから長谷部に素晴らしいパスが出た。長谷部はDFを二人交わし、
更に飛び出したGKも交わして無人のゴールにシュート。ところがボールはバーの遙か
上に飛んでしまった。全員が立ち上がって両手を挙げたのだが、そのまま腰が落ちた。
「あれを外すか・・・」何と次の1点の遠いこと。その直後に千葉から退場者が出て一
人少なくなった。押せ押せの展開だったので「これで勝てるかも」とサポも選手も考え
たのかもしれなかった。                            

しかし、得てしてこういう心理状態の時に落とし穴があるもので、単純なスローインか
ら簡単に失点してしまったのだ。水野のスローインを巻きが頭ですらし、ボールがゴー
ル前に。そこにいた水元は蹴りこむだけだった。何と言うことか、本当に簡単な失点。
1点を取るのは本当に大変なのに、1点を取られるのはあっという間。千葉の連携の見
事さを誉めるべきか、ボールウオッチャーになってしまったレッズのDFを嘆くべきか
。声も出なくなってしまった。一人多いのだからボールは回る。しかし、得点の匂いは
しない。山田のミドルはポストをかすめ、阿倍のシュートはGK正面。後半残り10分
で伸二が出てきたが、見せ場は無かった。長谷部に替えて平川の投入も何故だか分から
なかった。平川が目立った動きが無かったからかも知れないが、FWを入れるという選
択肢は無かったのだろうか。                          

今日の入場者数がオーロラビジョンに映された。 試合終了。がっくり肩を落とす選手達。

結局そのままタイムアップ。サイスタで新しい連勝記録に挑戦するはずが、負けなかっ
ただけの試合になってしまった。試合後整列した選手はまるで負けたよう。ホームで一
人少ない相手に追いつかれてのドローでは無理もない。千葉の選手とサポーターはまる
で勝ったような喜びよう。まあ、内心期するものがあったのだろうし、見事にそれをか
なえたのだろうから無理もないところだ。挨拶に回るレッズの選手にブーイングが飛ん
でいる。負けた訳でも無いのに、厳しいことだ。昨年優勝してからサポーターの要求水
準が上がっているのは分かるが、何だか無理難題を押しつけているようにも見えなくも
ない。もっと励ますような姿勢があってもいいんではないだろうか。サポーターのこら
え性に関してはレッズはJリーグトップのはずなのだが・・・。          

それにしても千葉の水野はいい選手だ。                     


5月3日(木) 2007 J1リーグ戦 第9節                     
浦和 1 - 1 千葉 (14:04/埼玉/57,440人)                 
得点者:'27 ワシントン(浦和)、'49 水本裕貴(千葉)             


●サッカーページに戻る